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noteの街のセラピー犬。#211【司書編】シロツメクサとプチプチは同類項だよ⁉

答えはこちらです。

シロツメクサ
(略)わたしたちにはとてもなじみ深い植物ですが、じつはその原産地はヨーロッパで、日本にきたのは江戸時代だと考えられています。オランダから割れ物の器を輸送する際、シロツメクサを箱に詰めてクッション材としたそうで、その中に交ざっていた種子が、日本にたどりついたというわけです。「白」い花が咲く「詰め草」ということで、この名前がつきました。

引用 鈴木純『シロツメクサはともだち』ブロンズ新社32p

シロツメクサはプチプチと同じ緩衝材だったとは!
驚きましたね。

引用させて頂いた絵本は『シロツメクサはともだち』です。

この絵本の著者は鈴木純さんです。
以前、私が鈴木さんの本を紹介した記事はこちらです。

もしも目の前に困難や不安が立ちふさがったときには、足元の自然を見てほしい。そこにはこの本で紹介したような、自ら動けないからこそ、あの手この手で工夫を重ねて生きている植物たちがいる。生まれながらに違う個性を持った彼らが、他と自らを比較することなく我が道を進んで行く様子を見ていると、私たちも自分自身の世界を大切にし、ありのままに生きていていいんだ。と、勇気をおらうことが出来るはずだ。
 何度でも何度でも足もとに立ち返り、植物を見つめながら、自分らしく前を向いて生きていきたいと思う。

引用 鈴木純『まちの植物のせかい そんなふうに生きていたのね』雷鳥社228p

私にとっての名言でした。
それからというもの、散歩中は、足元の自然を意識するようになりました。

最近、早朝散歩に同行する人がいます。
わたしが「足元の自然を見てね」と話しますが…。
「わ!蝉の死骸」
「う!ミミズ干からびてる」
「きしょ!カエル死んでる」
そんな時は、私から一言。
「輪廻転生ですよ」
すると、
「インド哲学ですね」
と、心を改めるようです。
植物を見るように言わなかった私が悪い…。
同行する人が、❝虫が苦手な大人❞ということを忘れていました。

こうして、まだまだ、修行の足りない私たちでありますが、鈴木純さんの一冊が私の中で、日々の散歩で心動かすものとなりました。
そして、待望の新刊が手元にあります。

その新刊が、はじめにご紹介した『シロツメクサはともだち』です。

鈴木純『シロツメクサはともだち』ブロンズ新社

【おすすめする理由】
・日本十進分類法 E 絵本
 絵本棚にあるということは、幼児から2年生位までの子どもたちが手にとってくれることでしょう。
・32ページ
 短すぎず、長すぎず、絵本の定番ページ数です。
・見開き行数
 4行~12行。読み仮名付なので、園児のひとり読みも可能です。
・豊富な写真で、どれも美しい
 シロツメクサの拡大写真は、白が「純白」で胡蝶蘭の白のように上品に撮影されています。見事!

鈴木純『シロツメクサはともだち』ブロンズ新社2p

・なんといっても、私の大好きな擬人法を使用している。

鈴木純『シロツメクサはともだち』ブロンズ新社3p

こんにちは!

なーんだ、シロツメクサか。
だれでも知っている、道ばたの白い花だ。

「そうかなあ。わたしたちのこと、
ほんとうに、よく知っている?」

もちろん知っているよ。
クローバーともいうよね。
まんまるの花も、おなじみだし。

鈴木純『シロツメクサはともだち』ブロンズ新社3p

なんといっても、親近感があって、子どもたちにも引き付けられます。

以上のことから、
生活科の単元関連教材
評価5★★★★★知識絵本
おススメ絵本です。

最後に

1年生 生活科 ブックトークの一冊で採用する際には、よみきかせの前にこのようなアプローチを考えてみました。


1年生のみなさんは、通学途中でシロツメクサ、クローバーをみかけたりしますか?
小学校の校庭でもいいよ。
四葉のクローバーを見つけると幸せが訪れるってきいたことあるかしら?
知っている人が多いようなので、ここで、クイズです。
【クイズ】
この写真を見て下さい。
この植物は、クローバーである。
〇か×か?

22pに答えがかくされているよ。

答えは、この絵本にあります。
『シロツメクサはともだち』
それでは、よみきかせします。


実際に紹介する時は、本物のシロツメクサとプチプチも用意して、子どもたちが集中できるように工夫したいです。
ー育つ環境や生きる環境が変われば、シロツメクサの成長の様子も変わるー
1年を通して、植物観察ができるといいですよね。
私もできるところから、引き続き「やってみようかな」と思いました。

本日も記事を読んで頂き誠にありがとうございました。
「noteで司書力アップにつながれ!」という、邪念を振り払い、これからも精進して参ります。
これからもよろしくお願い致します。


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