無題

一滴の水にも神宿る

1)海の水もご神水?

ご神水と言うと川や滝など
真水を連想する方も多いと思います。

海の水はどうでしょうか?
今日は海の水と神様についてのお話です。

弁財天や宗像三女神、恵比寿さまなど
海と関係の深い神様は
数多くいらっしゃいます。

神話でも
日本は島国ですのでいろいろな
場面で海が登場します。

龍と海も関係が深く
龍神さまも海沿いの神社に
よく祀られていらっしゃいますね。

神様と塩も非常に関係が深く
塩が取れるのもやはり海。

出雲の神迎祭では
浜で八百万の神々が到着されるのを
待ちます。

伊勢神宮には二千年以上
神宮へ奉納する塩を作っている
「御塩殿神社」もあります。

海と神様は切っても切れない
繋がりがあると考えられますね。

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2)塩と神様

塩は人間が生きていくために
必要なものとして太古の昔から
存在していました。

塩は、体内の水分量を調整し、
細胞と体液の間の圧力(浸透圧)の
つりあいを調整しています。

他にもいろいろな働きをしていますが
塩は体内で作り出せないので
食物として摂取しなければいけません。

また、塩は殺菌力もあるので
祓いに塩が使われるようになったそうです。

水も塩と同じです。
人が生きていくためには不可欠なものであり
体内の20パーセントの水が不足すると
死に至るという報告もされています。

そして水と塩だけでは生きられないので
人は「食物」を食べます。
日本の主食は【米】ですね。

お気づきですか?

人が生きていくために必要なものを
私たちは神棚にお供えしているのです。

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お供えものは、お米、お塩、お水が基本です。
この三つは食の基本であり、
大自然の恵みであり、清めの品でもあります。

生きていけることに日々感謝して
神様にお供えしていると思うと
日本の風習の素晴らしさに感動します。

お供えする行為も「お清め」なのです。

3)循環する水

地球を覆う水は「蒸発」し
雲を作り、雨となって降り注ぎます。
あらゆるものを溶かして流された水も
蒸発し雲になって
浄化の雨になります。

私たちが汚した海や川の水を
自然が浄化してくれているのですね。

意識していないと
忘れてしまいそうですが
地球の水の全てがご神水と言えますよね?

その中でも清めれた空間や神社に
存在する水を「ご神水」と
人が呼んでいるのです。

地球上の水は天によって清められています。
だから海の水もご神水です。
蒸発した水蒸気が入っている風も
お清めの風です。
嵐ですら大地の浄化なのだと思います。

そうとは知らずに
神社にある水ばかりを大切にして
生きるための水を汚していたら
運も下がりますね。

日々の生活にも
神様との繋がりを感じて
丁寧に暮らしていきたいと
香坂も反省しました。


一粒の米にも神宿る
一滴の水にも神宿る


ご神木&ご神水専門家
香坂琉月(こうさかるな)









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