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キラキラを隠している

 職場の同僚が突然、「ねぇ。キラキラを隠しているでしょう?」と聞いてきた。
 「キラキラを隠して、目立たないようにしている。」
 
 そのキラキラが何か、私には察しがつくので驚いた。
 実は、聞いた同僚もキラキラを隠している。
 
 組織というところは面倒くさいところがある。
 気が付かないことは「ないこと」になる場合がある。
 それを覆すようなことを言うのは、イコール矢面に立つこと。

 だから、大切なキラキラにはレイヤーをかけて、ついでに外の空気に触れないように枠の中に入れている。

 大事なことに気が付かない人が、世間の人に「裸の王様だ!」と笑われても、それはその人の責任だと、考えるしかない時が往々にしてある。
 論点ずれてるなぁ・・・と会議で思っているのに、成り行きを面白がって傍観する。

 自分の中に答えを持っている同僚と私。
 キラキラは、所構わず出すと大変なことになる。

 ぷるぷるで透明のキラキラ。
 
 出してもいいのは、
 「自分が何者でもないということを既に知っている人」の前だけだ。
 

 
 

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