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取立File.7-2

待っている間にちょっと確認の為に会社へ状況報告。相手が覚えてないと白を切っているといった。今待っている最中なんですが何もないと思いますが、また追って連絡しますと。

電話を切って数分。サイレンが遠くで鳴っている。ん?あれ、でもすぐ音消えた。。。。。
そこから数分後。奥の方から警察が二人こちらへ向かっている。心の中で「あー、俺通報されたのね。苦笑」

正直これが好機と思いました。警察の人に、思わず、多分自分の件で連絡されたと思うんですと言った。とりあえず、話せる限りの事を伝えて、また債務状況の証拠を全て用意していあったので、それを見せたら、「しっかりしてますね!ここまでしっかり提示できる方初めて見ましたよ」と。
そりゃあ、全部持ってくのが基本だし。
警察官が当人と話して、現状では話しずらいので明日必ず連絡すると言った形で納得出来ませんか?と。民事に関しては不介入が基本。(こちらも事を荒立てる気は更々なかった)わかりました、連絡明日待ってますと伝えて、会社にも連絡、警察呼ばれましたが、対応しておきました。連絡もしあったら、自分から再度連絡し直しますと言っておいてくださいと。。

翌日、案の定連絡もなく、自宅も携帯も繋がらない。。。。
他の業務が多忙で、すぐにまたお客の家に行けなかった。一か月後にやっと再度訪問出来た。

孫にあたる人が対応してくれた。ふと、ドアの内側に「ドアのカギしっかり」「勝手に外出ない!」「電話は出ないで良い」。もしかして。。

孫に話を聞いた。。

1.当人は、コロナになる寸前あたりに認知症が始まっていて、それが理由で仕事を辞めた。辞めた直後にコロナで一気に引き篭りになり、完全に発症。自分が誰かもわからない程。夜中の徘徊も酷く、何度も警察にお世話になった。近所でも迷惑をかけている人になってしまった。

当人と話しても、まともな会話は無理ですと。

ちょっと自分では払える能力はないんですが、親に連絡今しますと言われて、目の前で連絡。

後日親から連絡しますと。



翌日、弁護士介入となり、和解となりました。

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正直最近、ご高齢の方で、コロナで仕事が出来なくなって、認知が始まったケースがかなりあります。それまで元気にしていたのが、家に引きこもるようになって、刺激が無くなり、一気に老け込む事になったと。
コロナが生んだ一つの悲劇の形なのかなって思いました。

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