対人支援で最も大切なこと

対人支援において、最も大切なことは、『自分を観察すること』です。
 
もっと言えば、『〇〇さん』や『家族』との関係性、
目の前に起きる『出来事』等、すべてにおいて、
『目の前の出来事は自分自身が創り出している』という前提に立ち、
自分を観てみる(振り返る)ことです。
 
私たちは、何か嫌なことがあれば、世の中や誰かのせいにしたくなり、
愚痴不平不満を自分と同じように言ってくれる人を探したくなります。

自分を悪く言っているなと思う人のことは、悪く言いたくなるし、
認めてくれそうな人だけ身近にいてほしいと願います。

自分は間違っていない!と自分の正しさを主張したくなったり、言っても無駄と飲み込んだりもします。
 
こういった在り方は、対立が起きたり、孤立したり、理解し合えなかったりすることが多いですし、その気持ちに蓋をすることで、表面的な人間関係に終始したりすることも多いです。
 
自分が、世の中(他者)の見方を決めていることを受け入れて、
今の状態(人間関係・出来事等)に、自分の当たり前(価値観・思い込み)がどのように関わっているのか振り返り、理解することは、
他者と誠実に関わるための土台となります。
 
これは、もしかしたら、とても嫌なことかもしれません。
ある意味で、『自分』という存在が、気づかぬうちに他者に思いもしない影響や印象を与えているのかもしれないと疑ってみることだからです。
 
 
私たちは、一生懸命生きています。自分なりに頑張っています。
 
でも、今の状態にどこか満足していないのだとしたら、それには何か理由があるのかもしれないと、自分を観察してみることで、様々な気づきがやってきます。
そしてそれが、次の何かに繋がってきます。
 
だれしも完璧な人はいません。
 
楽しいことだけでなく、悩むこと、悲しいこと、怒ることがあるのが人生です。
 
各々が、自分を観察しようとする意志を持ちながら、
スタッフ・利用者みんなで進める組織にしていきたいと願っています。

※これは事業所のスタッフに配布している内容です。

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