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シウマイに会いに崎陽軒 横浜工場へ

こんにちは。
なかなか予約の取れない崎陽軒の工場見学。何気なくチェックしてみたら空きが!早速行ってきました。

霧と工場の煙で幻想的だった朝の工場

横浜のソウルフード、シウマイ。冷めても美味しい崎陽軒のそれはシューマイと区別されます。
赤いチャイナドレス風の売り子さんから買う龍の掛け紙のあの駅弁。

崎陽軒の歴史をVTRで見て、弁当・シウマイの「製造ライン」をガラス越しに見学できるこの工場見学。(製造ラインの撮影は禁止)

電車を模した売店がカワイイ

お弁当を包んでいる歴代の「掛け紙」。
龍が抱く水晶の中にある街並みも時代と共に変化していました。ひとつ前のものにはマリンタワー、最新版にはランドマークやインタコ、コスモワールドなどが描かれています。

手前のオレンジが最新版。東京工場で作られたお弁当にはスカイツリーが描かれているそう。

崎陽軒は、4代目横浜駅長であった久保久行が初代横浜駅(現在の桜木町駅)で1908年に創業。
1923年に代表社員に就任した野並茂吉は、横浜ー東京間の短い区間は駅弁には不向きと考え、横浜名物を作ることに。

南京街(現在の中華街)を探索し、突き出しとして提供されていた「シューマイ」に着目。車内で食べるため、冷めてもおいしいことにこだわり、南京街の点心職人・呉遇孫をスカウト。約1年の試行錯誤の結果、豚肉と干帆立貝柱を混ぜ合わせた、冷めてもおいしい「シウマイ」が完成した。
揺れる車内でもこぼさぬよう、一口サイズとした。

崎陽軒
昭和38年当時のシウマイ。龍のデザインが秀逸

1954年シウマイ弁当誕生。
蒸気で炊く絶妙な硬さの俵形のご飯。最後にとっておいてゆっくり味わうあんず。

製造過程を見せていただいて驚いたのが、切り昆布と千切り生姜を一人の方が詰めていたこと。右手のお箸で昆布を、左手で生姜を。測りを使わず手の感覚でリズミカルに作業されていました。お見事。

初代社長が訛って「シーマイ」と言っていたのを聞いた中国の方が、「シーマイの方が本場の発音に近い!」と言ったことにより「シウマイ」の表記になったとか。

定番の「昔ながらのシウマイ」を含めた6種類のシウマイを通年で販売

粗挽きの干帆立貝柱がギッシリの「特製シウマイ」。パッケージ共々好き。

そして崎陽軒といえば、ひょうたん型のしょうゆ入れ「ひょうちゃん」。

1955年に、漫画家・横山隆一先生が「目鼻をつけてあげよう」とたくさんの表情を描いてくださったことから誕生したひょうちゃん。

いろは48文字にちなみ48種類の「ひょうちゃん」がいるんだって。

1988年には二代目ひょうちゃんがイラストレーター・原田治先生によって誕生。

2003年〜横浜工場のリニューアルオープンに合わせ、三代目ひょうちゃんとして、横山隆一先生が描かれた初代ひょうちゃんの絵柄が復活。

他に、還暦記念ひょうちゃんとか

横浜を盛り上げるために〜JR横浜線開業110周年、八景島シーパラダイス

キャッツ横浜公演1周年、京急などともコラボ。

見学後は試食。やっぱり東海道は蜜柑をイメージしたこの車体よね。

味のよく染み込んだ筍煮もちゃんと付いてる。

ひょうちゃんはお持ち帰りできます。

歴代の売り子さんの制服。

スリットの赤かわいい。

帰りに売店を覗く。工場できたてメニューが。

駅弁屋さんならではの車内な売店なんだけど〜今はなんだかゆったりしないね。

リボンを流したような第三京浜のカーブが好き。港北インターって夜通ると未来よねー

外の小さい売店でもシウマイ買えるよ

11時間の賞味期限の特選シウマイ買い。冷めても美味よ。

シウマイ弁当買って電車に飛び乗りたい。行き先決めずに。



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