42年目、未完の狂気の建築物 "The Sanctuary of Truth" / パタヤ・タイ⑥
こんにちは。
今回の旅の「一箇所強烈に行きたいところ」がここ、"The Sanctuary of Truth"でした。
パタヤのビーチエリアから車で30分弱のところに位置する"The Sanctuary of Truth" は、華僑出身の財界人レック・ウィリヤパン(Lek Viriyaphant)氏が1981年に着工した壮大な建築物。
レック・ウィリヤパン氏!そう、あのエラワン・ミュージアムを創設した方。(記事「エラワン・ミュージアム〜3つの頭を持つ巨大な象に会いに/ バンコク旅行記②」)
入場料を支払い、愛らしい馬に挨拶して
決められた時間のツアーに参加します。(タイ語、英語、ロシア語、中国語、韓国語のツアーがあります)
この建築物、着工から42年が経つのに未だ建設中なんです。なのでヘルメットを着用して見学します。
暑い中、職人さんたちがパーツを彫っていました。
うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
画像では伝わらないと思いますが…圧倒的量感と情報量に追いつかない。
視界に収まりきらない。
「我々は誰か?どこから来たのか?生きるとは?」創設者が想う真実探求の道を具現化したのがこの「The Sanctuary of Truth(真実の聖域)」。
仏教、ヒンズー教の神々、霊獣たちが囁きかけてきます。
室内に入ると蠢いていました。
増殖し、派生し、生まれてる。
いつものようにパンフレットを読まず先入観なしで飛び込んだ。ゴロンと天井を見上げたら、美しい女神と眼があった。
真実は自分。自分だけの真実を握って生まれてきた。
様々な経験をし魂を進化、成長させるために生まれてきた。
この地球のこの時代に生まれた意味を憶い出す時。
って響いてきた。
最高に魅かれたのは海側のゾウさんとアンコールワットなサイド。
生えてるのよね。建物と生物たちの一体感に圧倒される。
気付いたら息を止めて魅入ってた。ここでは言葉がとてももどかしい感じ。
ダイレクトにメッセージが入ってくるから。言葉になる前にわかる感じ。
「ここで働かせて下さい!!!」
烏天狗みたいなのに乗って飛んでるー
川久を思い出した。美しき狂気。狂おしいほどの情熱が創りあげた異界。
(記事「美しき狂気。 建築のメティエダール 「ホテル川久」 / 和歌山②」)
想像できることは、その時点ですでに「存在」している。少し次元の違うところにね。自らをその次元まで引き上げる力、それが情熱なんだと思う。
便利を追求しすぎて大切なものが置き去りにされているいま、手のひらにある四角いものを手放し、ボーっとする時間が必要。鳥の囀り虫の羽音、緑の匂いに風の感触。感覚がクリアになって気持ちいい。
気持ちいい時間をありがとう。
また来くるねー
The Sanctuary of Truth
206/2 Moo 5, Pattaya-Naklua Road, Banglamung, Chonburi 20150
Open Daily – Ticket available from 8:00 a.m. to 05:00 p.m.