巨人のかけら〜Big Basin と Bean Hollow State Beach / サンフランシスコ ベイエリア⑤
こんにちは。
アメリカではどこへ行くのも車移動。久しぶりの左ハンドルとフリーウェイのスピード感に慣れるために、近場の州立公園へ。
まずは、サンフランシスコから1.5時間程のビッグベイスン州立公園(The Big Basin Redwoods State Park)へ。
ビッグベイスン州立公園
ここは、レッドウッドの保全を目的としたカリフォルニア最古の州立公園。
レッドウッド亜科には3つの属があります。
①セコイア(通称:カリフォルニアセコイア)②セコイアデンドロン(通称:ジャイアントセコイア)③メタセコイア
①と②は主にカリフォルニア北部、③は中国に生息しています。
レッドウッドといえば、「スター・ウォーズ エピソード6 / ジェダイの帰還」が浮かびます。イウォークの住むエンドアですねー
撮影されたのはここビッグベイスンではなく、カリフォルニア北部のレッドウッド国立州立公園ですが。
2020年8月の山火事で真っ黒になってしまったビッグベイスンのレッドウッドたち。
山火事が起こっても、レッドウッドはその分厚い樹皮で内部を守ることができるそうです。
森は山火事を繰り返しながら更新し続けている、と言われていますが
1901年以来最大、ビジターセンターも焼き尽くした2020年の火事ではかなりのダメージを受けたようです…
枝が焼け落ちて太陽が根元まで降り注ぐので、下草が成長。トレイルに日陰がなくなり、日中歩くのはかなりキツかった。
以前の鬱蒼とした木々の根元には banana slug と呼ばれる親指ほどの黄色いナメクジがいて、踏まないように歩くのが大変なほどだったのに…
カリフォルニア州道1号線
暑かったビッグベイスンを後に向かうのはCA-1(カリフォルニア州道1号線)。
カリフォルニアを南北に走る CA-1 は、ダイナミックな海岸線を堪能できる最高のドライブルート。
サンフランシスコからLAまで車を走らせる時は、内陸の I-5(州間高速道路5号線)を利用すると早いのですが、風光明媚なCA-1を数日かけてゆっくり走るのは最高!です。
サンタクルーズ辺りはスッキリと晴れていて、
Waddell Beachでは、カイトサーフィンが舞っていました。
ビーン・ホロウ ビーチ
北上するにしたがって曇って寒くなってきました。
サンフランシスコは海流の影響で夏に霧が出やすく、日中でも日陰に入ると肌寒いほど。
ビーン・ホロウ ビーチに到着。グレーの寒空に、
楽しげな緑
海岸に目を向けると、ゴツゴツとした岩に水色の海。
凄い違和感。空、緑、花、岩、海がズボッと植えられた感じ。一体感が全くなく、現実感を失わせる景色が広がる。
岩場に降りてみた。
硬い岩なんです。硬いのに…ヌルリとした妙に柔らかい感触が伝わってくるんです…
inside out. グルンと裏返しにした感じ。巨人の身体の内部が露出した感じ。
ブツブツとあいた穴は、タフォニ(Tafoni)と呼ばれる風化穴。
骨よねー
でも、いつも説明通りに感じられなくて。巨大ないきものが石化したように思える。(記事「間人(たいざ )で石化について考える / 海の京都② 兵庫 12/47」)
巨大な親指落ちてたし。
ちょっと怖くて、ぐにゃりと空間が折り畳まれたようなビーチでした。