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龍の眠る “Tsé Bit’ a’í”(翼のある岩:Ship Rock )/ ニューメキシコ vol.1

こんにちは。
バレードライブを満喫した後は、ニューメキシコ州のShip Rockに向かいます。(記事「The View Hotel からの朝焼け / モニュメントバレー ・アリゾナ vol.3」)

Navajo Taco

その前にお昼ごはん。Navajo frybread と呼ばれる揚げパンに、野菜とビーンズをトッピングしたNavajo Taco(ナバホタコス)をいただく。

この揚げパンの歴史がメニューと一緒にありました。
150年程前、連邦政府はアリゾナ州に住む先住民に“Long Walk”として知られるニューメキシコ州への300マイルの旅を強制します。それは彼らの伝統的な主食である野菜や豆が簡単に収穫できない土地への移動でした。飢えをしのぐために政府から支給されたのが缶詰、そして揚げパンの材料となる小麦粉、精製された砂糖、ラード、だったのです。

美味しかった!ご馳走様。

ナポリタンを思い出した。
終戦後、GHQ将校の宿舎として接収されたホテル ニューグランド。米兵の持ち込んだ軍用保存食の中にあったケチャップとスパゲッティから生まれたのがナポリタン。これをホテルクオリティに昇華したのが2代目総料理長 入江茂忠氏。(記事「横浜散歩」)

ナポリタン発祥のHotel New Grand

Four Corners

さーひたすら走ります。
今回は寄りませんでしたが、ピンクの十字は Four Corners(フォー・コーナーズ)。その名の通り、アリゾナ、ユタ、ニューメキシコ、コロラドの4つの州の境界線が一点で交わっているという唯一の場所。

昔、ここでのんびりとアクセサリーを売っていたナバホのオバちゃんからネックレスを買い嬉しく付けてたんだけど、紐が切れてバラバラになってしまって。石重いからね…以来、自分で強い紐を通し直すことに。
フォー・コーナーズ近くを走りながら、そんなことを思い出した。

Tsé Bit’ a’í(Ship Rock)

今回の旅でどうしても会いたかったのがShip Rock。この巨岩の写真を何かで見たんです、こんな感じの。

© Navajo Nation Division of Community Development

背鰭!龍、それもクリスタルの龍が埋まってる、って瞬時に思った。会いに行かなきゃ。

雨上がりの空にそれは突如姿を現した。しかも虹と一緒に!!!
あまりの神々しさに泣いた。

水晶宮。天と地からエネルギーが真っ直ぐに龍を貫いてるのを感じた。

大地の龍で思い出すのは、L'Odyssée de Cartier 2012
白銀のロシア、雪の女王、東洋の龍に象の宮殿。なんて豊かな感性。「視えてる」人がつくったんだろうな。豹の知的な眼も、龍の優しさも心に響く。大好きなキャンペーン。

Ship Rockという名は、イギリス人入植者によって付けられたもの。先住民であるナバホ族は “Tsé Bit’ a’í”(翼のある岩)と呼び崇めています。

左側にそそり立つのが Dyke(岩脈)、背鰭。

舗装された Indian Service Route 13 (BIA-13)からダートロードへ。岩に気を取られて忘れてた…雨の後だった…ユタやアリゾナの柔らかい赤土は雨が降ったら粘土になるんだった。

スタックして立ち往生する前に脱出。

ナバホ族にとって神聖な場所。龍は静かに眠りたかったのね。

またいつか

呼んでくれたら会いに来るわ。

続く。



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