みなしごポニー 「ヒラタケぽにお」に会いに 。 ホースバックカントリー/ ニセコ・北海道⑦
こんにちは。
前回から間があいてしまいましたが北海道の続きです。
良質な雪、パウダースノーで知られるニセコ。ウインタースポーツと呼ばれるものに縁がないので、最近のスキー場ってこんな感じなのねーとキョロキョロ。
ひ〜ニヤリとした顔にしか見えない窪み…
パーク ハイアット ニセコ HANAZONO
2020年1月にオープンした「パーク ハイアット ニセコ HANAZONO」。
良かったのは、スキー場に大音量で流れるあの音楽がないこと。天井の高い開放感ある空間で、ゆったりとゲレンデが見られること。
ピエール・エルメも入っているので、美味なる時間を過ごせます。
基本英語で話しかけられますし、物価もまあそれなり。外国資本に牛耳られているので、雑多な観光地的景観が排除されています。キレイなんですけどね…。
まあ長野の白馬はニセコ化しないでーと願う。
ニセコ蒸溜所
冷涼な気候とニセコアンヌプリの良質な伏流水。八海醸造の関連企業として2019年に設立、2021年春から製造を始めたニセコ蒸溜所。
なーんか蒸溜所巡ってるなー。水と空気がきれいな所に行ってるからか。(記事「ニッカウヰスキー 宮城峡蒸溜所 → 磊々峡(らいらいきょう ) / 宮城① 19/47」)
周囲の保安林に溶け込むような、余計な装飾を排除したこじんまりとした蒸溜所。
建物内の素材には地元後志産のカラマツがふんだんに使用されているそうです。
ジンの製造工程をふんふん見ながら、
植物の調合か。香水みたい、と思う。
スッキリとした佇まいが綺麗だった「ohoro Gin」。ohoroとは、アイヌ語で「続く」という意味。ニセコの地で生まれたこのジンが、多くの方に親しまれ、未来永劫続くようにとの願いを込めて名付けたそうです。
緑のパッケージのohoro Gin standard の「ボタニカル」に何が含まれているのか見ると〜
ヤチヤナギ(北海道ニセコ町産)、ニホンハッカ(北海道ニセコ町産)、ジュニパーベリー、コリアンダー、アンジェリカルート、オリスルート、リコリス、カモミール、レモン、オレンジ、柚子、ライム、グレープフルーツ。
めちゃくちゃ香りが良くって美味しそう!←飲めないんだけど。
ホースバックカントリー
ニセコに来た2つ目の目的は、みなしごポニー「ヒラタケぽにお」に会うこと。(ひとつめは雪原外乗でした。(記事「雪のホーストレッキング / ニセコ・北海道⑥」)
ひょんなことからこちらのブログに出会って。生後1ヶ月で母親を亡くしたミニチュアホースを救い、育児に奮闘される様子に心打たれ「いつか会いにいきたい」と。
ニセコの中心地から車を走らせること40分、途中道を間違えながら心細くなってきた時に目に飛び込んできたのが黒い犬。インスタで見ていた犬のうめちゃんだわ!着いたー。
あーぽにお!会いたかった!!!
ポニーというのは品種名ではなく、体高(肩までの高さ)が147cm以下の馬の総称。その中でも体高80cm以下の小さい馬をミニチュアホースと言います。アルゼンチンのファラベラ家が小さい馬同士をかけ合わせて作り上げた馬。
サラブレッドも17世紀頃により速く、強い馬を生み出すため欧州の馬とアラブ馬をかけ合わせ人工的につくられた馬。サラブレッド(Thorughbred)=徹底的に(Thorough)品質改良されたもの(bred)。
現代の世界中のサラブレッドは父系の血統をたどっていくと、すべて3頭の馬にさかのぼることができ、この3頭の馬をサラブレッドの3大始祖といいます。(記事「本を読む ① 〜宮本輝・惣領冬実・鈴木光司・長崎尚志」)
人の都合で生まれ、人のために生きる存在。その尊い命を全身全霊で守ったこの牧場の方に敬服する。
生後1か月で母親が死に、引き取り手がなかったら処分されてしまう運命だったぽにお。玄関を馬房に変え、2時間おきにミルクを飲ませての育児、本当に大変だったと思います。
命との関わり方を考えさせられます。
日本製の割り箸は間伐材や端材を使用して作られたものでした(割り箸を作る目的で伐採される木はない、ということ)。しかし使い捨ての割り箸=森林破壊のイメージが先行し、輸入割り箸が主流になってしまった現在。間伐をやめて荒れた日本の森を、馬を使って再生しようとういう話を聞いたことがあって。
他にも引退した馬の放牧やホースセラピーなど、「ぽにお」がきっかけとなり、馬との関わり方に色々思いを巡らせています。
引き取られていく馬の目線(トラックの中からのアングル)が忘れられない、いつ見ても泣いちゃうバドワイザーのクライスデール。
The Clydesdales "Brotherhood" - 2013 Budweiser Super Bowl
積雪で休業中だった外乗も5月から再開予定だそう。
また成長したぽにおに会いに来ます!
ホースバックカントリー
〒044-0122 北海道虻田郡京極町字大富555
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