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100%かけ流し源泉「善七乃湯」→蔵王の御釜 / 山形・宮城 18/47

こんにちは。

善七乃湯



さざえ堂を後に向かったのは蔵王温泉。今回選んだのは、善七乃湯(旧大平ホテル)。全国に1%しかないと言われている100%かけ流し源泉。

『究極の源泉宿 73』によれば、本物の源泉宿とは
①源泉掛け流し(循環させていないこと)
②加水しないこと(湯量不足による加水、温度が高すぎるための加水をしない)
③消毒しないこと
④清潔が保たれていること(こまめな清掃)

「善七乃湯」の源泉7つのこだわりは、
1. 湯出しして、5分以内のお湯
2. その5分間空気に触れないようにする(空気に触れることで温泉は酸化が進み、60分経過すると還元作用はなくなるようです)
3. 加水無し
4. 加温無し
5. 循環しない
6. 消毒剤を入れない
7. 古代原石ソマチット

泉質は、酸性・含硫黄-水素-硫酸塩温泉。
強酸性泉(pH1.25~1.6)なので、絶大な洗浄力と漂白力がある美白・美肌の湯。

 7つの貸切風呂に(改装中のため今は4つ)、2つの源泉内湯、2つの庭園風呂(改装中のため使用できず)を堪能できます。

眼下に雲を見ながらの貸切風呂は気持ちいい〜お湯が強いので入り過ぎないよう注意しながらね。(一回の入浴は、20秒程首まで浸かったら、心臓から上を湯船から出して5分以内に出るのが良いとか)

蔵王の御釜


温泉で肌ツルツルになった次の日は雨。蔵王の御釜を見に来たのに…

真っ白で御釜ちゃん見えず。

でもでも幻想的なホワイトアウトもなんだか素敵。

真っ白なトレイルも妖しげでイイわ〜と雨に濡れながらズンズン歩いてたら、いつの間にか周りに誰もいなくなってた。また安曇 潤平さんの『笑う登山者』(馬の背でこの世の者じゃないものに出会った話)がよぎる。
(記事「ニニギノミコトが降臨した高千穂峰と火口湖 大浪池 / 鹿児島②」)

一泊して、起きたら晴天。御釜ちゃんリベンジ!

わー!!御釜ちゃん、会えて嬉しい!!!

現実感を失わせる深緑の水、地層の色彩の美しさ。

宮城と山形の県境にある蔵王山。御釜は、「刈田岳」「熊野岳」「五色岳」と周囲を3つの山に囲まれた火口湖。

周囲は約1km、直径は約325m、水深は最も深いところで27.6mとされ、強酸性の水のため生物は生息していません。

旅東北

ちょっと休んでいたら、近くにいたガイドのおじさんの声が耳に入ってきた。「強酸性の水だから、肌に当てたらピリピリするんですよ。でも最高のピーリング効果でお肌ツルツルになります!ワハハー」。

御釜ちゃん凄い。

ゴロゴロ石のトレイルなので、トレッキングシューズ履いてきて良かったー

ジェームズ・ボンドの敵、スペクターの秘密基地が撮影されたのは霧島連山・新燃岳でしたが、火山湖を見たらもうそれしか浮かばない。

あっ、霧が出てきた。きっと基地の蓋が開くのを隠すために違いない、と思いながら登る。

馬の背を抜けて左の山頂に小さく見える避難小屋まで登ります。

避難小屋からの眺めも素晴らしかった。

下りの、生き生きとした緑と水色の空。ゴロリと寝転んで吸い込まれそうな空を見てたら、自分の身体と山の境界線が曖昧になってきて、すーっと溶け合っていくような気がした。何も思考せず、ただここにいる、という心地良さ。

御釜ちゃん、また来るねー今度は雪の季節に。

続く。

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