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リヨンの紅茶専門店「CHA YUAN」 〜Atelier ICHIMARU / 宮城・仙台②
こんにちは。
おっ!と思ったところにピンを立てて、次どこ行こうかと地図を見ながら日々ニヤニヤしてるんですが〜仙台に立ってた1本がここ。Atelier ICHIMARU。
フランス・リヨンの紅茶専門店「CHA YUAN」の日本総輸入販売元です。
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以前、CHA YUANのお茶を頂いてとても美味しかったので、日本ではどこで買えるの??と探ったら仙台にアトリエが。なので、仙台に行く機会があったらここに寄ろう!と思っていました。
オンラインショップでも、GSIXなどでも購入出来るのですが…やはり日本にCHA YUANのお茶を持ってきたオーナーの世界観の中で、お茶の香りを実際に体感しながら購入したい、と。
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〝茶〟に魅せられた一人のフランス人女性が居ました。
彼女の名前はMadame Nadia Be’caud
彼女は『茶』の魅力に取り憑かれ、情熱を持ってそれを学びました。
また時には、その起源を辿り、彼女にとっては遠いアジアの国々、中国やインドを訪れ、そこで直に茶の文化や、歴史に触れる事で『茶』に対する造詣や感性を益々深めてゆきました。
そして、1990年時が満ち...
フランスでも「美食の街」として名高い、リヨンの街に、彼女は【CHA YUAN】を設立したのでした。
CHA YUANのフレーバーティーには、厳選された茶葉をベースに、良質なフルーツエッセンス、スパイス、美しい花々などがブレンドされています。
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いくつもの香りを多層的に束ねた香りのブーケの優美さは、国内外で定評があります。
そうなんです。CHA YUANのフレーバーは立体的。全ての要素がグチャっと混ざり合わず、それぞれが役割を果たし美味な統一感が生まれている感じ。まさに「香りのブーケ」。
立体的な味、といえばエルメのケーキですなー。(記事「ピエール・エルメ・パリのノエルコレクション2022 「Lumières de PARiS(パリのイルミネーション)」)
私が最初に頂いたのが、No_007 光:Lumiere(ルミエール)。
紅茶ベースにひまわりの花びらと、黄金色のドライマンゴーを贅沢にブレンドしたお茶
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ルミエールといえば、アトリエ・デ・ルミエール(Atelier des Lumières)が思い出されます。(記事「旅行プランナーはじめました / パリ Day3」)
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今回、実際に香りを試して購入したのが、
「No_101 タオルミナのオレンジの木 : Les Orangers de Taormine(レゾランジェド タオルミナ)」
オレンジ、マンダリン、りんご、そして野いちごの花びらがブレンドされた極上のフルーツティー!
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ウラジオストクで飲んだフルーツティーを思い出した。
(記事「海軍の街 ウラジオストク③」)
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「フランスの果物ミラベルがブレンドされてるお茶なんです。他ではあまり見かけないと思いますよ。」と勧めて下さったのが、緑茶ベースの
No_101 ランタン祭り: Fete des lanternes(フェット デ ランテルヌ)。
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麗しいのは、各フレーバーに付けられた詩的なタイトル。例えば、
「No_203 :ホワイトタイガー 烏龍茶の芳香に、キャラメルとココナッツで甘みとコクをプラス。ミルクティにもおすすめ」
マリアージュの「Milky Blue」な感じかな。甘い青茶(烏龍茶)って独特で、今すぐ飲みたくなる。
「No_ 108:茉莉銀毫 厳選された福建省産の最上級茶葉を7晩に渡り、摘み立てのジャスミンの花と寝かせ、その香りをお茶に移し込みました」
なんて、ロマンチックなの!
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「No_006 :チベットの香り チベットの山奥にある僧院を思わせる、神聖で静謐な香り。ジャスミンとベルガモットの陰にバニラの幽香」
わー、今すぐチベットに行きたい。
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私にとって香りは遥かなる旅に直結してる。フレグランスでもお茶でも。
(記事「マリアージュ フレールの紅茶「GENGIS KHAN(チンギス・カン)」からモンゴルへ」)
購入するお茶が決まったら、オーナーが美しい書体でラベルに記して下さいました。
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やはり来て良かった。アトリエの空気の中で香りを体感できて良かった。
ポチッと簡単に買える世の中ですが、買い物って体験。店の雰囲気と、スタッフの方との会話を楽しみながら。そこからどんどん世界が広がる。
人と人。会って、見て、触れて感じること。
また香りは記憶とも直結。お茶の香りを嗅いでいて不図思った。
声や文字以外での、脳を介さないコミュニケーションって、笑いながら泣けてくるほど純粋。
ありがとう東北、また来ます。
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