子宮がんのこと③ 円錐切除手術
聞けば、母の友達のお嬢さんがやはり同じように検査で引っかかって、経過観察しているうちにがんが出来て、そうこうしているうちに肺に転移して亡くなった方がいたんだそうだ。
「言うと怖がると思って言わなかったけど」とのことで、なんでもぺらぺらしゃべってしまう母なのに、そんな気遣いしてくれていたんだなあとしみじみしてしまう。
日を改めて医者に、手術したいというと伝えると明らかに腑に落ちないふうではあったが、最後はかなり呆れたように「じゃあ手術しますかあ…」と折れた。
手術の方法は数種類あって、私のレベルだったら一番簡単な、頸部の表面をうっすら焼く方法で十分、として話が進んでいたが、医者が思いつきのように
「どうせするなら円錐切除にしましょう。全身麻酔するなら、細胞診できた方が良いでしょう」と言って、手術方法が決まった。
検査を受けたのが2020年3月下旬、その年はコロナのワクチンを6月、7月と受ける予定があり、手術日は8月20日と決めた。
日にちを決めて診察室を出る時、謎にワクワクした。嬉しい!と思ったのだ。必要なことってやはりワクワクするものなんだと、今となっては思う。