タンドリーチキンに溺れて
夕飯何にしよう。
買い物に行く道すがら、運転する車の中でふっと湧いてきた。
「そうだ、タンドリーチキンにしよう」
最近、カレーをスパイスから作るのに凝っていて、キッチンのスパイスコーナーが混み合っている。
カレーのみならず、いろんなスパイス料理に進出したいと思っていた折もおり、突然思いついた「タンドリーチキン」。
これが、世間でいうところの「降ってくる感覚」なのだろうか。
今回スパイスを使った本格的なタンドリーチキンというレシピを見つけたので、それを参考にした。
これは手羽元を使っているし、オーブンで焼いているのだけれど、骨が面倒なので普通にモモ肉と胸肉を使い、フライパンで焼いた。
スパイスは小さじ1/2ずつながら、ターメリック、カルダモン、クミン、チリパウダーとおなじみのものが並び、他にパプリカパウダーなどなど数種類をヨーグルトに混ぜ、そこに生姜を入れて(平日につきニンニクはカット)肉を漬け込む、という手順。
スパイス沼(タイ沼ならぬ)にハマっている私は、スパイスを並べるだけでウキウキ。
仕込んでいる時が至福の時。
よくあるレシピはカレー粉にケチャップというものが多いのだけれど、何となくそれだと本格的じゃないんじゃないか、という意味不明の危惧により、いつもそうでないものを検索するようにしている。
今回のこれはかなりヒットだった。次もぜひこの配合で作ろうと思う。
見た目はアレだけれど、とても美味しかった。胸もモモもそれぞれに良さが出ている。満足。
タンドリーチキンを家でも作ろうと思ったきっかけは、京都の「DUPREE」で食べたタンドリーチキンが悶絶するほど美味しかったから。
もともと自然派ワイン目当てで行ったのだけれど、ご飯がとにかく美味しかった。中でもタンドリーチキンが秀逸で、モモ肉、胸肉、ササミとがあったように記憶している。
恐れ多くも、私の目指すところはこの「DUPREE」のタンドリーチキンなので、作る時は最低でも2種類の鶏肉を用意する。
お店のレシピはもっと創意工夫がなされていると推測するけれど、今回のコレはスパイスを組み合わせただけあって、なかなか深みのあるいい味が出せた。
クラシルさんありがとう。
スパイスの他にもう1つ、漬け込みにギリシャヨーグルトを使ったことが、ひそやかなこだわりであることを付け加えておく。
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