「あやちゃんの雨の七夕飾り」詩―青ブラ文学部 [雨の七夕]
あやちゃんは 忙しい
もうすぐ 七夕まつり
ジイジに 里山から
大きな笹を 採ってきてもらった
この笹に 星の神さまに
お供えする 沢山の
飾り付けを 作らねば…
お星さまは 金紙でキラキラ
提灯飾りは むずかしいので
お姉ちゃんが 作ってくれた
ピンク色が ふわっふわと揺れる
赤い折り紙で 織姫様
青い濃い色紙で 彦星様
なかよく ならべて吊るした
二人とも少し 恥ずかしそう
お姉ちゃんが 七色のビーズを
使って 天の川を作ってくれる
月の光りに うっすらと 輝き
宝石が 光るよう
最後は 「お願い」短冊
あやちゃんの 願いは
「来年は もっと お姉さんに
なれますように」と書いて ニッコリ
お姉ちゃんは
「駈けっこで 一番になれますように」と
書いてガッツポース
ジイジは
「この世から 戦争がなくなりますように…」と
星に 両手を合わせる
七夕当日は 朝から細い雨が
ツンツン シトシト
落ちてくる 雨の七夕
灰色の雲が 空の上に
布団をひいて 寝ているよう
七夕飾りも 濡れまみれで
竹も うつむいたまま
でも あやちゃんは うれしそう
「きっと雨粒さんが 皆の願いを
雲の上の お星さまの所へ
届けてくれてるんだよ」
それを聞いたのか
雲が一瞬 途切れて
星空が パッとみえたようだった
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山根あきら様の#青ブラ文学部 「雨の七夕」企画に
応募させていただきました。
山根様 いつもおせわになります。
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