「港町の惨事」詩―「ふぉれすとどわあふ」三羽さんの企画参加
三羽さんの企画「ふぉれすとどわあふ」に参加しました
歩行者bさんの話の続きです。
シドニーと港へ行く
「ふぉれすとどわあふ森」の 小高い丘
登れば 遠くに海が光る
大きな外国船が 何隻も停まり
一隻は 沢山の紙テープを
涙の粒のように 撒き散らしながら
出航していくのがみえる
シドニーはケイに
「ねぇ 一緒にあの港町に行かない??
『薬草の書』をヨークから受け取って
来ようよ」
ケイは首をかしげて考え
ヒゲをツンツン動かし コクリと頷く
ケイはシドニーの肩の上に乗り
港町へ 向かう
どわあふから借りた「そらとぶ絨毯」で
大空を 駆けぬけて
かもめが あくびをしている間に
港町に 到着した
街は 華やかさで一杯
目抜き通りには
あでやかな服装の貴婦人たちの波が
絶え間なく 波のように 流れていく
シドニーもケイも 目をキョロキョロ
ヨークの家は 港のオールドタウンの
裏道に ふるびた扉をぶらさげて
ひっそりと 佇んでいる
シドニーが 戸を叩くと
ヨークが 青白い顔で 頭には
包帯をぐるぐる巻きにして 出てきた
「どうしたの? その恰好??」
怪我したの・・シドニーが尋ねる。
二人と一匹は 家の中に入る
部屋のすみに ポツンとベッドが
ひとつ あるだけのわびしい部屋
ケイは そのベッドに飛び乗って
ヨークの話に耳をかたむける
「実は 一週間くらい前に
この街 大きな嵐に 見舞われたんだ。
その夜 ドアを何度も か弱く叩く音がした
開けると ずぶぬれで 今にも倒れそうな
おばあさんが うづくまってたんだ。
すぐに 家の中に入れて、乾いた服を
出して、お茶を沸かしてた。
すると 突然 そのおばあさんは
黒い煙と光を放って 不気味な魔女に
変身したんだ」
ケイは 跳び上がって布団の中に隠れる
シドニーも ポカンと口を開けたまま
「魔女は ダークフォレストの魔女だった。
ボクが持ってる『薬草の書』をすぐに渡せと
すごい形相で 命令した。 思わず
モップを振りかざして 抵抗したけど
魔法の杖で 全身をたたかれて、本を奪われちゃった」
「ごめんね。 大切な宝の本を 奪われた。
あの本で 魔女は 新しい黒魔法を作るっていってた」
シドニーとケイは 呆然として
ヨークの泣き崩れる姿を みつめてる
ここから先は次のランナーにバトンをわたします
1. シドニーとケイはふぉれすとどわあふ
に戻り 対策を相談する
2. シドニーとケイはブラックフォレスト
に行き 魔女から本をとりかえす
3. ヨークを看病して、彼と行動を
共にする
以上の3つからどれか一つを選んで
筆を進めてください
よろしければサポートお願いいたします。いただいたサポートはクリエーターとしての活動費、制作費に使わせていただきます