
「雨にも負けず」de 自己紹介
かぼちゃさんの企画「私の雨にも負けず」に
参加させていただきました
宮沢賢治の詩を読み
およそ真逆な 自分に反映して
今の自分を パロディにしました。

「私の雨にも負けず」
雨の日は 雨合羽姿で トボトボし
風と風邪には いつも負けてばかり
夏は 子供のように 虫取りに夢中
雪の日は カイロを貼り付け 縮こまる
壊れて 修理漬けの ポンコツ体に
米粒ほどの 自己欲を持ち
怒りや悲しみは 天に放り投げ
話し相手の飼い犬と ユルユル 日を送る
一日 少しのおにぎりと副菜を食べ
好きなことには すぐ飛びつくが
覚える先から すぐに忘れてしまい
五日坊主と言われ ため息しながら ふて寝する
駅から バス便 一時間に一本の
名もない 片田舎町で
カメのように 空に憧れながら 暮らす
東に 希望を失った子供がいれば
一緒に 日の出を 眺め
西に ホームを嫌う老人 居れば
古いアルバムを 開いて
昔の想い出の国へと 連れて行く
南に 病気で苦しむ人がいたら
数個のお守り袋を 握らせて 安心させる
北に 友の墓があれば お参りして
天国で また再会するよと 約束し
日照りの時は すぐに壊れるクーラーを心配し
寒さの夏は 冷害になる…と 一人で騒ぐ
誰に気にかけられる こともなく
迷惑も 心配もかけず
川の中の メダカのように
ひっそりと 生きている

オリジナルの宮沢賢治さん「雨ニモマケズ」は
以下の通りです
雨にも負けず
風にも負けず
雪にも夏の暑さにも負けぬ
丈夫な体を持ち
欲はなく
決して怒らず
いつも静かに笑っている
1日に玄米4合と
味噌と少しの野菜を食べ
あらゆることを
自分を勘定に入れずに
よく見聞きし 分かり
そして忘れず
野原の松の林のかげの
小さなかやぶきの小屋にいて
東に病気の子供あれば
行って看病してやり
西に疲れた母あれば
行ってその稲の束を負い
南に死にそうな人あれば
行って怖がらなくてもいいと言い
北に喧嘩や訴訟があれば
つまらないからやめろと言い
日照りのときは涙を流し
寒さの夏はおろおろ歩き
みんなにデクノボーと呼ばれ
ほめられもせず
苦にもされず
そういうものに
私はなりたい

#詩 #宮沢賢治 #雨ニモマケズ #かぼちゃさん #私の雨ニモマケズ
いいなと思ったら応援しよう!
