ひよこのるる

ドイツやフランスの詩を訳したり、英単語の語源を調べたりしています。クラシック音楽も好き…

ひよこのるる

ドイツやフランスの詩を訳したり、英単語の語源を調べたりしています。クラシック音楽も好きです。

マガジン

  • 実現はいつも僕らをうらぎる:ひよこのるる訳詩選

    実現しそうにない願い、去ってしまった幸福などを歌った訳詩を集めました。 「夢がほんとうに美しい、そして実現はいつも僕らをうらぎる。計画だけを信じよう、ついえてしまふいろいろなこころみだけを。」(立原道造)

  • フランス詩を訳してみる

  • 古典ギリシャ語動詞変化まとめ

    約50語の動詞を通じて古典ギリシャ語の動詞の変化の基本的な規則やパターンを身につけることを目指します。

  • ロシア語動詞活用まとめ

    ロシア語の活用をタイプごとにまとめています。

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たまには自己紹介がわりに

自己紹介というか自分について語るのが得意ではないので、プロフィール欄などもてきとうに書いてしまっていることが多いのですが、ありがたいことにたまにぼくのやっていることに関心を持ってくださる方がいらっしゃるので、これまでやってきたことをいくつかここにまとめてみようと思います。 海外詩と歌曲ドイツ語とフランス語の詩を日本語に訳しています。2018年に始めたので、一番つづいているのがこれかもしれません。 個人的に気に入っているものを2編挙げておきます。 作者別の索引がこちらにあ

    • 対訳 堀辰雄訳詩集 1 サルモン、ジャコブ、カルコ

      筑摩書房の『堀辰雄全集』第5巻(1978年)の解題に、編者が次のように書いています。 それから45年が過ぎて、インターネットさえあれば訳詩探しはかなりの部分できる時代になりました。そこで堀辰雄が訳した詩を原詩と並べてみることにします。 翻訳は上記全集を底本にしています。原詩の出典はそれぞれ右下に示しています。誤字脱字等ありましたらご指摘いただけると幸いです。 アンドレ・サルモンÉpigramme エピグラム Si j'étais prince d'Aquitaine

      • ヴェルレーヌ「夜の印象」(フランス詩を訳してみる 40)

        Paul Verlaine (1844-1896), Effet de nuit (1866) (堀口大學の訳を参考にした。) ヴェルレーヌの第1詩集『土星人詩集』Poèmes saturniens の「銅版画」Eaux-fortes という章に収められている一編です。 ジャック・カロの連作銅版画『戦争の惨禍』、特に「絞首刑」に影響を受けた可能性があると言われています。 カロといえば、アロイジウス・ベルトランの散文詩集『夜のガスパール』には「レンブラントとカロ風の幻想

        • 英単語の穴埋め問題を自動生成できるサービスを作りました。同じ単語を使った文がいくつか並んで、すべてに当てはまる単語を選ぶ形式です。 厳選した例文ではないので結構難しい問題になってしまっていますが、試してみていただけると嬉しいです! https://kotobagym.com/cloze

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        • 実現はいつも僕らをうらぎる:ひよこのるる訳詩選
          16本
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          45本
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          15本
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        記事

          ヴェルレーヌ詩集(未完) 目次

          これまでフランス語やドイツ語の詩の翻訳をしてきましたが、中でもヴェルレーヌの詩が多くなってきました。はじめの5つの詩集に収められた作品だけでもいつか網羅したいという思いを込めて、穴だらけの目次を作っておくことにします。 Poèmes saturniens/『土星人詩集』(1866年)Les sages d’autrefois Prologue MELANCHOLIA/憂鬱 I. Résignation/諦め II. Nevermore/Nevermore III. Ap

          ヴェルレーヌ詩集(未完) 目次

          ヴェルレーヌ「諦め」(フランス詩を訳してみる 39)

          Paul Verlaine (1844-1896), Résignation (1866) (薄井歳和の訳を参考にした。) ヴェルレーヌの第1詩集『土星人詩集』Poèmes saturniens で、2つの序詩に続く「憂鬱」Melancholia という章の最初におかれた詩です。伝統的な4行・4行・3行・3行のソネ(十四行詩)をひっくり返した sonnet renversé という詩形で書かれています。 1行目のコ・イ・ヌールはインドで発見された巨大なダイヤモンドです。

          ヴェルレーヌ「諦め」(フランス詩を訳してみる 39)

          古典ギリシャ語動詞変化まとめ 15 ἀσπάζομαι

          約50語の動詞を通じて古典ギリシャ語の動詞の変化の基本的な規則やパターンを身につけることを目指すシリーズです。 ἀσπάζομαι 歓迎する (動詞幹 ἀσπαδ-)現在幹 ἀσπα‧ζε/ο- (< ἀσπαδ‧jε/ο-) 中動態現在 ἀσπά‧ζο‧μαι, ἀσπά‧ζῃ, ἀσπά‧ζε‧ται, ἀσπα‧ζό‧μεθα, ἀσπά‧ζε‧σθε, ἀσπά‧ζο‧νται / ἀσπά‧ζε‧σθαι 中動態未完了過去 ἠσπα‧ζό‧μην, ἠσπά‧ζ

          古典ギリシャ語動詞変化まとめ 15 ἀσπάζομαι

          ルコント・ド・リール「夜」(フランス詩を訳してみる 38)

          Leconte de Lisle (1818-1894), Nox (1852) (安藤俊次の訳を参考にした。) 『古代詩集』(1852年)で、代表作「真昼」の直後にくる詩です。 「六月」「真昼」「夜」の3編で、「拾遺詩集」Poésies diverses という連作となっています。  * シャルル・ケクラン(Charles Koechlin, 1867-1950)による歌曲(1900年)[楽譜]があります。 ルイ・ヴィエルヌ(Louis Vierne, 1870

          ルコント・ド・リール「夜」(フランス詩を訳してみる 38)

          ピアノ好きの偏った多読とわくわくする語学教材について

          2ヶ月ほど前に、作曲家についての本を外国語で読むという楽しみを見つけて、このところずっと夢中になっています。 実は、言語を問わず、本を読み始めても途中でやめてしまうということがずっと続いていて、読書らしい読書を習慣にできずにいました。 11月に、Alan Walker という音楽学者のショパンの伝記を読んだらすごく面白かったのをきっかけに、ずっと前に買っていたスクリャービンとシューマンの英語の伝記と、ショパンについてのフランス語の本、と読み進めています。  * 今回、

          ピアノ好きの偏った多読とわくわくする語学教材について

          ぼくのポーランド語入門 1 文字と発音

          2年前のクリスマスに「ぼくのオランダ語入門 1 文字と発音」という記事を書きました。 オランダ語の文字と発音をぼくが勉強してまとめて、最後にオランダ語版の「きよしこの夜」を発音してみるというものです。 残念ながらその後オランダ語の勉強は続きませんでしたが、いつか勉強したくなったときのために、発音だけでもできるようになっておくのは悪くないものです。 最近ショパンの評伝を読んでいて、発音できないポーランド語の地名や人名がたくさん出てきて、ポーランド語もとりあえず発音できるよう

          ぼくのポーランド語入門 1 文字と発音

          古典ギリシャ語動詞変化まとめ 14 δράττομαι

          約50語の動詞を通じて古典ギリシャ語の動詞の変化の基本的な規則やパターンを身につけることを目指すシリーズです。 δράττομαι つかむ (動詞幹 δραχ-)現在幹 δρατ‧τε/ο- (< δραχ‧jε/ο-) 中動態現在 δράτ‧το‧μαι, δράτ‧τῃ, δράτ‧τε‧ται, δρατ‧τό‧μεθα, δράτ‧τε‧σθε, δράτ‧το‧νται / δράτ‧τε‧σθαι 中動態未完了過去 ἐ‧δρατ‧τό‧μην, ἐ‧δράτ‧

          古典ギリシャ語動詞変化まとめ 14 δράττομαι

          古典ギリシャ語動詞変化まとめ 13 δέχομαι

          約50語の動詞を通じて古典ギリシャ語の動詞の変化の基本的な規則やパターンを身につけることを目指すシリーズです。 δέχομαι 受け取る (動詞幹 δεχ-)現在幹 δεχ‧ε/ο- 中動態現在 δέχ‧ο‧μαι, δέχ‧ῃ, δέχ‧ε‧ται, δεχ‧ό‧μεθα, δέχ‧ε‧σθε, δέχ‧ο‧νται / δέχ‧ε‧σθαι 中動態未完了過去 ἐ‧δεχ‧ό‧μην, ἐ‧δέχ‧ου, ἐ‧δέχ‧ε‧το, ἐ‧δεχ‧ό‧μεθα, ἐ‧δέχ‧

          古典ギリシャ語動詞変化まとめ 13 δέχομαι

          ロシア語動詞活用まとめ 第15類 -ть

          『大学のロシア語Ⅰ』巻末の単語帳にある動詞を、Андрей Анатольевич Зализняк の Грамматический словарь русского языка の分類ごとにまとめています。 第15類は、現在語幹に -н- がつく第1変化動詞です。第3類と似ていますが、第3類とちがって不定形には -н- はつきません。 『大学のロシア語Ⅰ』巻末の単語帳の動詞には7語あります。 7語すべてが完了体動詞で、アクセントは常に語幹にあります。 15a(7語

          ロシア語動詞活用まとめ 第15類 -ть

          古典ギリシャ語動詞変化まとめ 12 παύομαι(中動態)

          約50語の動詞を通じて古典ギリシャ語の動詞の変化の基本的な規則やパターンを身につけることを目指すシリーズです。 παύομαι 止まる(中動態) (動詞幹 παυ-)現在幹 παυ‧ε/ο- 中動態現在 παύ‧ο‧μαι, παύ‧ῃ, παύ‧ε‧ται, παυ‧ό‧μεθα, παύ‧ε‧σθε, παύ‧ο‧νται / παύ‧ε‧σθαι 中動態未完了過去 ἐ‧παυ‧ό‧μην, ἐ‧παύ‧ου, ἐ‧παύ‧ε‧το, ἐ‧παυ‧ό‧μεθα, ἐ‧

          古典ギリシャ語動詞変化まとめ 12 παύομαι(中動態)

          古典ギリシャ語動詞変化まとめ 11 παιδεύομαι(中動態)

          約50語の動詞を通じて古典ギリシャ語の動詞の変化の基本的な規則やパターンを身につけることを目指すシリーズです。 παιδεύομαι 自分のために教育する(中動態) (動詞幹 παιδευ-)現在幹 παιδευ‧ε/ο- 中動態現在 παιδεύ‧ο‧μαι, παιδεύ‧ῃ, παιδεύ‧ε‧ται, παιδευ‧ό‧μεθα, παιδεύ‧ε‧σθε, παιδεύ‧ο‧νται / παιδεύ‧ε‧σθαι 中動態未完了過去 ἐ‧παιδευ‧ό‧μην

          古典ギリシャ語動詞変化まとめ 11 παιδεύομαι(中動態)

          古典ギリシャ語動詞変化まとめ 10 σπουδάζω

          約50語の動詞を通じて古典ギリシャ語の動詞の変化の基本的な規則やパターンを身につけることを目指すシリーズです。 σπουδάζω 急ぐ (動詞幹 σπουδαδ-)現在幹 σπουδα‧ζε/ο- (< σπουδαδ‧jε/ο-) 能動態現在 σπουδά‧ζω, σπουδά‧ζει‧ς, σπουδά‧ζει, σπουδά‧ζο‧μεν, σπουδά‧ζε‧τε, σπουδά‧ζουσι(ν) / σπουδά‧ζειν 能動態未完了過去 ἐ‧σπούδα‧ζ

          古典ギリシャ語動詞変化まとめ 10 σπουδάζω