解雇をどう乗り越えるか: スタートアップリーダーに必要な6つのステップ
アメリカにいると、レイオフ(解雇)の話を耳にすることが多いです。気になって2024年度のテック業界のレイオフ人数を調べてみたところ、12月6日現在で約95,425人が解雇されているとのことでした。さらに世界的に見ると、約235,000人が解雇されているという数字もあり、その規模に驚かされます。
私自身、新聞販売店のオーナーを採用したり、辞めていただいたりする業務に13年間携わった経験があります。多くの方が想像できるかもしれませんが、採用することよりも辞めていただくことの方が遥かに難しいものです。場合によってはトラブルになり、最悪の場合には法廷に持ち込まれることもあります。
幸いなことに、私はそのようなケースには至りませんでした。もちろん、すべてがうまくいったとは限らないものの、ほとんどの場合は次の経営者へスムーズに引き継ぐことができたと思っています。(ただ辞めたいという経営者を説得して事業継続をさせてしまい、傷口を広げてしまった経験があり、今も教訓として残っていることもあります)何が言いたいかというと、人を解雇するという行為は、どんな状況であっても非常に難しいということです。
今では自分が直接解雇に関与することは減り、投資先のスタートアップでの出来事として関わることが多くなりました。私が新聞販売店で解雇を行う際には、事前準備を徹底的に行っていましたが、スタートアップにおけるレイオフもまた、相当な難易度の高い業務だと感じています。
実際、事業を再成長させるためにレイオフを実行し、不死鳥のように復活を遂げたスタートアップも存在します。そんな中、「レイオフに関してまとまったTipsのようなものはないか」と思い立ち、近所のバーンズ&ノーブルで出会ったのが1冊の本でした。
『THE HARD THING ABOUT HARD THINGS』との出会い
この本は、Andreessen Horowitzの共同創業者であるBen Horowitz氏が書いたもので、ビジネスやスタートアップ界で高く評価されています。起業家やビジネスリーダーに向けて、会社を運営し成長させる中で直面する課題を乗り越えるための実践的なアドバイスが詰まっています。そんな本なら、当然レイオフの話もあるだろうと目次を確認したところ、やはり見つかりました。その名も「The Right Way to Lay People Off」。
以下に、その内容を簡単にまとめました。
*詳細な内容はこちらのブログをご参照ください
「The Right Way to Lay People Off」: 解雇を適切に行うためのステップ(詳細版)
解雇は避けられないが誠実さで乗り越えられる
解雇は企業にとって避けることのできない試練です。しかし、適切なプロセスを踏むことで、信頼を損なうことなく企業を前進させることは十分に可能だと考えます。Horowitzが提案するステップは、解雇がいかに困難であっても、誠実さとリーダーシップによって乗り越えられることを教えてくれます。
もちろん、解雇は可能であれば避けたい行為です。しかし、起業家である以上、多くの場合、この試練に直面することは避けられません。だからこそ、いざその時が来た時に、これらのプロセスが重要な指針となるはずです。