野田のななとこまいり
お盆に近隣の7つのお地蔵さんを詣ると願いごとがひとつ叶う
野田藤で有名な大阪・野田では、「野田のななとこまいり」というものがあります。
近隣のお地蔵さんを7つお参りすると、家内安全などの願いごとがひとつ叶うとされています。
野田の吉野や玉川地域には現在25体の地蔵がお祀りされており、地元の方々が日常の世話をしています。8 月には地蔵盆があり、この日は野田中の子どもたちが、このうち7つのお地蔵さんをお参りするわけです。
7つのお地蔵さんが、これ!と決まっているわけではなく、人によって、微妙に違うみたいですね。
いくつか発行されているマップも、載っている7つのお地蔵さんが微妙に違っています。
地域のまちづくり団体が発行している「ななとこまいりMAP」は、ななとこまいりを通して、野田の下町情緒を楽しむまちあるきツールとして、ガイドブックを兼ねて作成されています。
野田には迷路のような路地がたくさんあるので、地図はできるだけ精密に仕上げているそう。ツールのおまけとして「選べる12種類のお地蔵千社札」が付いています。
では、ななとこまいり。8ヶ所まわってみました
ななとこまいりでまち歩きもできてしまう
お地蔵さんといえば六地蔵が有名ですが、「ななとこまいり」は「7」という数に特徴があります。
七福やラッキーセブンのように、吉を呼ぶおまじないとして人気が高まっています。
路地の多い野田は今でも下町風情が残るまちとして人気が高いですが、ななとこまいりをすることで、野田のまち歩きもできてしまうので、まち歩き的な側面からの人気もあります。
ななとこまいりでお地蔵さんをめぐっていると、ちょうど地域のどなたかがお世話されている場面に出くわすときがあります。
そのとき、次のお地蔵さんの場所を聞くのだけど、ちゃんとした位置をご存じない方が多いです。
つまり、お地蔵さんをお世話されている方は、自分のところのお地蔵さんだから世話をしているわけで、よそのお地蔵さんのことはよくご存じないのですね。
そのことからも、ななとこまいりが、外から来た人向けというか、観光の一環でもあるんだということが分かります。