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映画『ファーストキス 1ST KISS』公開直前イベントレポ

2025年1月28日、映画『ファーストキス 1ST KISS』の公開直前イベントが開催され、監督の塚原あゆ子さん、出演の松たか子さんと松村北斗さんが登壇されました。
お三方ともにこやかで終始雰囲気が良く、ネタバレのない作品についての話や撮影の裏話を聞けたのでレポします。

※録音はしておらず、私の走り書きのメモ+記憶の掘り起こしのため、全てをレポできているわけではないのと、細かい表現に相違があったら申し訳ありません!

 イベントは全国の映画館で生中継

本イベントは95の劇場でライブビューイングが行われ、1.6万人が観賞。

それにちなんで司会者から思い出に残っている場所の質問がありました。
松さんは舞台で大阪や福岡に滞在する際、お城を訪れたり、人並みにお店に入ったりしているそう。思い出にのこっているのは長野県松本市で、骨董屋さん等のお店巡りを楽しんだそうです。

 松村さんは地方のツアーの際はメンバーと食事をしたり、昔は大阪城公園まわりを散歩したりしていたとのこと。また、TEAM NACSの森崎さんの番組にゲスト出演した際、北海道の大地に生えたアスパラを直食いしたのが良い思い出だそう。アスパラは噛んだところから水がブシャーっと出るほど水分がすごかった、と仰っていました。言い方が面白かったのと、大股を開いてアスパラを食べるジェスチャーをする様子が微笑ましかったです。笑

 ロケ地の思い出と、静岡を元気にしたい松村北斗

塚原監督は、本作のロケで使った山梨や静岡が思い出深い場所になったそう。
今回のロケ地は、タイムトラベルで何度も同じ場所に行くため、富士山等の象徴的な場所があるかどうかを意識して選んだとのこと。
ロケ場所はすごく景色が良く、聖地巡りをしたくなるような場所が多いそうで、松さんもまた訪れたいと仰っていました。
松村さんの地元は静岡の海側ですが、今回は山側での撮影だったので、静岡の綺麗さに気づいた、とのこと。静岡での撮影の際は、有名なフルーツサンドを大量に差し入れたそうです。
ちなみにホテルは山梨だそうで、そこからの景色も素晴らしく、温泉もあるらしく、松さん松村さんともに行きたかったと残念がっていました。

 二人の空気感を塚原監督が絶賛

松さんと松村さん夫婦はお互い二世代を演じるのですが、塚原監督によると、掛け合いの時は松村さんの声が自然に太くなったり、松さんの声が高くなったりしていたそう。しかし数ヶ月後の声録りの際にはその空気感が出ず、修正する作業が必要だったため、現場の雰囲気づくりが作品に活きてくるのだな、と気づいたそうです。

 躍動的な松さんの演技が魅力

本作は現実とファンタジーがミックスした脚本なので、それを観る側に届けるには、やりたい放題の演技をした方が良いと思った松さん。
松村さんも、年齢差、経験差があるため松さんと夫婦を演じるのが自分の力だけではすごく難しいと感じていたそうですが、松さんの雰囲気づくりのおかげで演技に入りやすくなったそう。
シームレスな空気感を作ってくれるおかげで楽しくなってしまい、ついつい失礼な物言いをしていたのではないか、と心配していましたが、松さん的には大丈夫だったようです笑

1月28日は「逸話」の日

逸話の日にちなんで、やり直したいこと・もう一度味わいたいことを聞かれると、塚原監督は亡くなったお母さまともっと話したかったことがあると素敵なエピソードを話されました。

その後の松村さんは何故か苦い顔。
「ふざけた人間ですみません、」と言いつつ話し始めたのは、日本アカデミー賞の新人賞と話題賞をW受賞した際の話。俳優ではないため場違いに感じてしまい、なぜかスピーチの最後に「すみませんでした」と発してしまい、会場がざわついたエピソードを披露。その一言がなければな、、、と後悔しているそうです。
(ファンの間では有名なエピソードらしく、会場が盛り上がっていました)

 松さんからはもっとコミカルなお話が聞けました。小学生の時はハードル走がとても得意で授業でお手本をするほどだったらしく、その時の自分が一番輝いていたので戻りたい、と仰っていました。
(松村さんは不思議そうな顔で聞いていました笑)

 大切な人を思い浮かべながら観てほしい映画『ファーストキス 1ST KISS』

最後に、塚原監督からは、やさしい映画になっているので、楽しんでいただきたい、
松村さんからは、夫婦の物語でありながら、親友、家族、職場の仲間等色々なものに変換できると思うので、自分に落とし込んで楽しんでほしい、
松さんからは、切ないけれど、私はどこか幸せな話だと思っているので、それをひとかけらでも感じてほしい、
とメッセージがありました。

終始和やかな雰囲気のイベントで、3人とも作品を愛しているのが伝わってきましたし、自由に自分がしたい話をしているように見える松さんと、言葉を慎重に選びながら松さんを立て、ときにつっこむ松村さん、そしてそれをにこやかに見つめる塚原監督の様子を見られてとても幸せでした。

公開は2月7日なので、みなさんも大切な方と是非劇場へ。

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