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映画『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』ジャパンプレミアレポ

2025年2月3日、都内で映画『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』のジャパンプレミアが行われ、ジェームズ・マンゴールド監督が登壇されました。
15分程度と短い時間ながら、撮影の貴重な裏話が聞ける機会だったのでみなさんにシェアします。

※私の走り書きのメモ+記憶の掘り起こしです。全てをレポできているわけではないのと、通訳さんではなくジェームズ・マンゴールド監督の言葉を日本語に意訳しているので、細かい表現に相違があったら申し訳ありません!


ボブディランとの交流

リサーチをもとに脚本を書き、それがボブに気に入ってもらえ、実際会えることになった、と語る監督。
曲を書いた時の座った位置や時間帯、その時の感情、周りにいる人達のこと等を詳しく聞くことができ、リサーチではわからない部分を補うことができたそう。
ボブが特定のエピソードを入れてくれ、と言ったことはなく、むしろシーンを削る作業に貢献してくれた、と笑って語っていました。(「Masters of Wars」という6分程ある曲は、”I never sang these parts”と削ってくれたりしたそう)

ティモシー・シャラメとのエピソード

最初にティモシー(監督はTimmyと呼んでいました)と本作の制作を決めたのは2019年で、まずギターを買ってくれるよう頼んだそう。6年近く経ったが、役作りに彼が沢山の時間をかけたのは、映画を観れば明らかだと思う、と監督は絶賛。
他の作品の撮影中やコロナ禍等でもボブを理解し、ボブを演じ、音楽を自分のものにする努力をしていたとのこと。冒頭でティモシーが歌うシーンは、クランクインした初週に行われたライブパフォーマンスで、このシーンを演じるティモシーを見た時、監督はティモシーが本作で素晴らしい演技をするだろうと悟ったそうです。
歌声を聴いた際は興奮したし、安心した、と語っていました。

日本のファンに向けたメッセージ

映画の観賞前に語りすぎるのは野暮だから、、、と笑いを誘いつつ、観ていただくのが楽しみ、来日できて良かった。と短くスピーチを締め、Arigato!とお茶目に笑っておっしゃっていました。

映画「名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN」は、2月28日(金)公開

ボブ・ディランの若き日の輝きや葛藤を描いた本作は、アカデミー賞8部門にノミネートされている注目作。
舞台挨拶後観賞させていただきましたが、ミュージカル映画並みに歌唱シーンが多く、その熱量と没入感、そして役者たちの歌声に圧倒されました。
是非映画館でボブ・ディランの音楽に浸っていただきたいです。


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