本質をとらえるには、細かいところを気にしなきゃ
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このブログでは、2019年7月にうつ病を発症し、それをきっかけに同年12月からブログを始めて、それ以降、700日以上毎日ブログ更新してきた、しがないサラリーマン弁護士である僕が、日々考えていることを綴っています。
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【 今日のトピック:神は細部に宿る 】
僕は、あんまり細かいところを気にするタチではありません。
細かいところをちまちまチマチマちまちまと気にしていると、なんか頭が痛くなりますよね。
でも、細かいところを気にしないでいると、大きなところも理解できなくて、結局何もわからないままになる可能性が高いとも思っています。
例えば、つい最近のブログで、不倫した配偶者からの離婚請求が認められないということを書きましたが、
これって、「不倫」と「婚姻関係の破綻」の順番がめちゃくちゃ大切なんです。
↑のブログでも書きましたが、婚姻関係の破綻が認められば、その経緯を問わず、離婚請求が認められるのが原則です。
しかし、自分の不倫によって婚姻関係の破綻を招いてしまったのであれば、それにかこつけて、離婚を請求することはできない(裁判所も離婚判決を書かない)、ということでした。
だとすると、順番としては、不倫→婚姻関係の破綻、です。
決して、その逆(婚姻関係の破綻→不倫)ではありません。この順番であれば、不倫したからといって、離婚請求が認められなくなることはありません。
俗に「破綻後の不貞」と言われていることなんですが、少し説明すると、そもそも、不倫した配偶者が離婚請求できなくなる理由は、自分の不倫によって婚姻関係の破綻を招いてしまったことにあるわけですから、不倫する前から既に婚姻関係が破綻していたのであれば、不倫が破綻状態に影響を及ぼしていないので、原則通り、婚姻関係の破綻を理由に離婚請求できます。
こういう感じで、時系列(先後関係)をきちんと、把握することが、とっても大切なポイントだったりすることがあって、それは、「なんとなく」「おおざっぱに」理解するんじゃあ、不十分なことが多いです。
「夫が不倫した事案ね」と、なんとなく理解していては、本質を見誤ります。
夫が不倫したのなら、その「大枠」だけではなく、もっと細かいところを見なきゃいけません。
・夫の不倫が発覚した経緯
・離婚したいのは夫なのか妻なのか
・夫と妻の生活状況(同居しているのか、別居しているのか、別居はいつからなのか、別居のきっかけはなんだったのか)
こういった、細かーいところに目を向けていくと、その事案の本質が見えてきます。
細かいところを聞かずに、大枠だけ聞いていると、自分が知っている事案に当てはめてしまいます。
自分が過去に扱ったり、そうでなくても、典型的なイメージなんかに目の前の事案を当てはめてしまい、その結果、間違ってしまうことがよくあります。
残念ながら、僕も含めたあなたたちが思うほど、現実は単純ではありません。「事実は小説より奇なり」です。
現実は、自分の想像を超えてくる可能性を常に秘めているという心がけが大切だと思っていて、「事実は小説より奇なり」は、この心がけの大切さを教えてくれています。
・現実は想像を超えてくる可能性がある
・細部に目を向けて、想像を超えているかどうかを確認する
こんな感じにまとめることができると思います。
で、僕の個人的な感想としては、想像を超えたほうが、おもしろいんです。
というか、ほぼ100%、想像を超えています。「超える」というか、僕の人生経験が乏しいことが理由かもしれませんが、思ったとおりのストーリーなんて1つもありません。
きちんと話を聞けば、やっぱり、そのケース特有の問題があるんです。
そうだとすれば、細部に目を向けないまま、大枠だけとらえて進めることはめちゃくちゃ怖いです。
各事案に、その事案特有の色があるにもかかわらず、大枠だけとらえると、その色に気づけないわけですから。
そんなおおざっぱな処理だと、きっと、見落とします。その見落としが取り返しのつかないミスにつながりかねません。
時間がかかってもいいので、各事案の色を見つけるべきだと思います。
ゆっくりゆっくり、着実にやりましょう。予定調和の仕事よりも、予定不調和の仕事のほうがきっとおもしろいですから。
それではまた明日!・・・↓
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