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#328 不都合な真実を直視しよう:苦しみに耐えて働く必要はないし,お金と幸せは別問題

今日は『この恋あたためますか』を見ていたのですが,主人公の森七菜ちゃんが井上真央ちゃんと似ているなあと思ってしまうようなおじさん世代の古田です。

森七菜ちゃんと井上真央ちゃんは,どちらも「主人公」感があるような気がします。もちろん,街中で見かけたら,かわいくてキレイすぎてめちゃくちゃ目立つでしょうが,美男美女揃いの芸能界の中で,ひときわ目立つほどのキレイさや可愛さを備えているかというと,疑問です。

でも,なんか,醸し出すオーラが「主人公」なんですよね。

僕が中高生の頃は,『花より男子』が大ヒットして,僕もご多分に漏れず見ていました。『花より男子』が大ヒットしたのは,小栗旬や松本潤などのエフフォーたちがイケメンだったのも大きな要因でしょうが,男子目線で言わせてもらうと,井上真央ちゃんの存在がめちゃくちゃ大きかったです。

井上真央ちゃんは,キッズ・ウォーでも主人公で,小さい頃からよくテレビで見ていました。小学校の夏休みに,午前中にプールや部活に行って,昼ごはん食べた後の午後1時30分からキッズ・ウォーを見ていたのは懐かしい思い出です(もちろん,午後1時からは五つ子ちゃんを見ていました)。

花より男子が始まる前から,テレビでよく見かけていた井上真央ちゃんが主人公だったことが,『花より男子』を見始めたいちばんの理由ですが,今から振り返ると,井上真央ちゃんの「主人公」感が魅力だったんでしょうね。

顔かたちの端正さだけじゃない,醸し出すオーラがあるんですよね。井上真央ちゃんには。

なんか,いっぱしの評論家みたいなこと書いちゃってますが,要は,森七菜ちゃんにも,井上真央ちゃんと同じような「主人公」感を感じ取ったということです。

おじさんがこんなこと言うとめちゃくちゃ気持ち悪いですね(笑)。

はあ,僕みたいな平成2年生まれも「おじさん」の仲間入りをしてしまっているわけですが,こういう感じで,「おじさん」の仲間に入ると,どんどん表現の自由が奪われていくんですね(汗)

「おじさん」が言っているという,たったそれだけの事実で「気持ち悪い」認定がされてしまいます。

今の時代は,なんとまあ,おじさんにとって生きづらい世の中なんでしょう。

こんな風に嘆くだけなら,どんなおじさんでもできますが,ちょっと掘り下げてみましょうか。

「おじさんが生きづらい」なんて言いましたが,実はそんなのウソですよね。この社会でいちばん生きやすい人たちこそ「おじさん」です。

だって,これまでずっと,正社員=おじさんの権益(既得権益)が守られるように守られるように,この日本の社会のシステムが維持され,作り直されてきました。

例えば,「解雇権濫用法理」なんてのもそうです。「おじさん」の既得権益を守るための法理論と言ってよいでしょう。

解雇権濫用法理は,あくまで「正社員=おじさん」を守るために存在します。「正社員」というのは,雇用期間が無期限の従業員を意味します。雇用期間が無期限の従業員=正社員は,「解雇権濫用法理」の恩恵を受けることができますが,そうじゃない従業員,いわゆる「非正規雇用」の従業員は,解雇権濫用法理の恩恵を受けることはできません。

例えば,雇用期間に制限のある従業員,いわゆる「契約社員」は,期間が満了したら雇用契約は終了します。「雇い止め」なんて言われることもありますが,もともと,一定期間だけ雇用するという約束なわけですから,「雇い止め」と,あたかも「イケナイこと」みたいに表現する筋合いじゃないはずです。

と,厳しいことを言ってみましたが,そんな法律の「理屈」をこれ見よがしに振りかざすだけじゃあ,全然内実が見えていませんよね(笑)。

「契約社員」が存在し,その人たちが「契約期間」という大義名分のもと,会社の都合で雇われたり雇われなかったりするのは,あくまで,「正社員=おじさん」を守るためです。

正社員=おじさんに支払う給料に余裕があれば,契約社員を雇用して,雑用をその人たちに押しつけて,おじさんたちはラクをできるし,逆に金銭的な余裕がなければ,契約社員たちを「期間」という大義名分で切り捨て,「正社員=おじさん」の雇用を守る。

ま,こんな「身分制社会」が,今の日本では当たり前に通用しています。

もちろん,「正社員」の身分を得るためには,建前上,男女で差別しちゃいけないことになっています。でも,日本の企業では,妊娠・出産によって会社に出勤できなくなることを,勤務評定でマイナスに捉えることが公然と許されているので,自ずと「正社員」として高給をもらえるのは「おじさん」に限定されていきます。

だから,「男女平等!」と声高に叫ぶおじさんがいたとしても,おそらく,その人は,足元の「男女不平等」に気づけていません。だって,妊娠出産がマイナス評定されているようでは,「正社員」としてキャリアアップする意欲がなくなるでしょう。

「おじさんは生きづらい」なんておじさんたちが言っている裏で,隠れされた「男女不平等」が全然是正されないまま放置されています。

「生きづらい世の中だな」と愚痴をこぼすおじさんを見た女性たちは,腸が煮えくり返る思いだと思います。

「おじさんたちの既得権益を守るように世の中が設計されているのに,『生きづらい』なんて言ってんじゃねえよ!」とめちゃクソにムカつくでしょう。

そして,社会のシステム的に女性が生きづらくなっているのみならず,今でもセクハラは社内で横行していると思われます。

セクハラに耐える必要は全然ないと思いますが,セクハラに耐えて働いたとしても,妊娠出産がマイナス評定されるわけです。この国はそんな会社ばかりですから,女性たちは働く意欲なんて湧いてきません。

この問題は,日本の会社が,毎日出勤して仕事に従事することを勤務評定上重視していることが,根本にあります。

たぶん,そんな評価基準になってしまっているのは,従業員を評価する基準を誰も持ち合わせていないからでしょう。だから,最もわかりやすい,「毎日遅刻せずに出勤しているか?」で評定を出しちゃうんだと思います。

本来,従業員の評定は,その従業員が会社の売上にどれだけ貢献しているかで判断しなきゃいけないはずです。従業員が一丸となって会社の事業を営み,その事業が生み出す売上を,従業員に分配しているわけですから。

だから,売上に対する貢献度が,従業員を評価する基準のはずです。

この基準であれば,妊娠出産で会社を離れた女性がまた戻ってきたら,妊娠出産前と同じように売上に貢献すれば,妊娠出産前と同じ給料を支払い,妊娠出産していない従業員と同じようにキャリアアップできるはずです。

でも,「毎日遅刻せずに出勤しているか?」みたいな評価基準なら,そりゃ,妊娠出産の間は出勤できないわけですから,評価は必ず下がってしまいます。

この評価基準が出てくるのは,たぶん,「出勤は苦しい」という暗黙のルールが前提にあります。

「あの女性社員が妊娠出産で職場を離れた期間も,僕たち(私たち)は,毎日必死で出勤して働いてきたんだ。こんな苦しみに耐えてきたのに,評定が妊娠出産した女性社員と同じなんて納得できない!」

なんていう,クソみたいな暗黙のルールがあるんでしょう。僕は本当にクソだと思います。

橘玲さんの本で何度も出てきますが,日本人は,バブル期の頃から会社が大嫌いです(笑)。あんだけ上り調子で,世界の時価総額ランキングを日本企業が総なめにしていた頃でも,日本人は会社が大嫌いだったんです。

バブルの頃から,「苦しみに耐えて出勤し,必死で働く」のが日本の社会人の姿でした。

こんなのもうやめませんか?

僕も,「苦しみに耐えて出勤し,必死で働く」という,日本の社会人らしい働き方をしてきました。

そしたら,うつ病を発症してしまいました。僕は,日本の社会人らしい働き方で働いていたら,たった2年半で限界を迎えてしまったのです。

だから,「苦しみに耐えて出勤し,必死で働く」という生き方は,僕だけじゃなく,全員がやめたほうがいいと思っています。

この考え方の根底には,「生活費を稼がなきゃいけないし,お金がないのはみじめで不幸」という思想が渦巻いています。

でも,お金なんてそんなにたくさんはいらないはずです。今は,お金がなくても幸せになれるし,逆に,お金があれば幸せになれるものでもありません。

自分の不幸をお金のせいにする人が多いですが,じゃあ,あなたの不幸は,お金があったら解消されるんですか?と僕は聞きたい。

今の時代は,毎月何十万もの給料をもらわなくても,You Tubeやテレビで充分な娯楽にありつけます。つい10年前までは考えられなかったことです。

厳しいことを言いますが,あなたが不幸なのはお金のせいじゃありません。だって,僕みたいに,収入が減ったのに幸福度が上がった人がいるからです。

不幸なのはお金がないことのせいなら,収入が減ればより一層不幸になるはずですが,僕は,収入が減ったのに幸せになってしまいました。

この現実は,自分の不幸をお金がないせいにしている人にとってはめちゃくちゃに不都合です。

もっと厳しいことを言えば,自分の不幸をお金がないせいにしている人にとっては,「自分の不幸をお金がないせいにしている」ほうがラクなんです。だから,自分でラクな方法を無意識に選んでいるだけなんです。

そんな人たちは,僕のように,収入が減ったのに幸福度が上がった人がいる,という現実からは目を背けなきゃいけません。だって,その現実を直視すると,かけがえのない自分自身のせいで自分が不幸になっているという,自分にとって都合の悪い真実が見えてきてしまうからです。

その真実を見てしまったら,他でもない自分自身が,苦しみに耐えて毎日出勤して,少ない給料で働いてきたことがバカみたいに思えてしまいます。

苦しみに耐えてきた自分がバカみたいに思える現実なんて,誰も直視したくありません。

目を背け続けたほうがラクなんです。

僕もそうでした。目を背け続けていました。

そのほうが「ラク」だったはずなのに,気づいたらうつ病を発症していました。「ラク」と思っていた生き方が,実はめちゃくちゃに自分を苦しめていたんです。

だから,もう苦しみから目を背ける生き方はやめましょう。

自分の不幸をお金がないせいにする生き方はやめましょう。

そうしたら,貧富の格差なんて気にならなくなります。だって,幸・不幸はお金で左右されないからです。

お金があって幸せな人,お金がなくても幸せな人,それぞれあり得ることを心から認められるようになります。

お金持ちたちは,妬み恨む対象ではなく,「たくさん税金を納めてくれるありがたい人」に変わります。

「お金持ちの皆さんは,たくさん税金を納めてくれてありがたいなあ。まあ,僕は僕で,あんまり税金を納めないけど幸せな人生を謳歌させてもらいますけどね」みたいに思えるようになります。

苦しみに耐えて働くのはやめましょう。

おじさんたちの既得権益を守ることに特化してシステムが作り上げられている日本の社会で,真面目にキャリアアップしようと思うと,めちゃくちゃバカらしくなります。

おじさんたちの既得権益を守ることに特化したシステムは,当然,若い世代が集まらなくなりますから,そのうちシステム全体が崩壊します。

さっさとそのシステムから離れて,崩壊する様子を外から見守りましょう。

お金がなくても幸せになれるという,この世界の真実と正面から向き合って,自分だけの幸せをつかみ取りましょう。

※なお,くれぐれも,お金なんて必要ないとは思っていないことを強調しておきます。もちろん,生きていくためにお金は必要です。そのお金をどうやって調達するかは,常に考えておく必要があります。とはいえ,お金に固執して不幸をお金のせいにする生き方は違うよね?というのが,僕の考え方であり,思想です。

【今日のうつ病】(うつ病経過まとめ:こちら

今日までに経過した期間↓

・うつ病発症(2019年7月10日~):473日(1年3か月と15日)

・実家療養後の1人暮らし(2019年9月27日~):394日(1年と28日)

・午前中の散歩(2019年11月7日~):353日(11か月と18日)

・毎日ブログ(2019年12月3日~):327日(10か月と22日)

・出勤練習(2020年3月30日~):209日(6か月と25日)

今日で,出勤練習を始めて6か月と25日目になります。新型コロナウイルスの影響で,4月13日~5月11日までの約1か月間,一時中断されていましたが,それを差し引いても,約6か月間勤練習を積み重ねてきました。

今日は休みでした。午前中は整体に行って身体のメンテナンスができました。午後からは,昼寝もできました。整体→昼寝,という黄金コンビのおかげで,今日はめちゃくちゃ休養できました。

そんな今日の「SleepCycle」を見ると(睡眠記録アプリ「SleepCycle」についてはこちら),昨晩は午前0時21分に布団に入りました。昨日と同様寝つきは良かったです。朝は,午前7時55分に目が覚めました。ぐっすり眠れました。睡眠時間は約7時間30分とそれほど長くはありませんが,SleepCycle独自の睡眠品質は80%/100%と良好です。

(なお,僕のうつ病は,主な症状が不眠(①寝つきが悪い②中途覚醒③朝早く目が覚めてしまい二度寝もできない)で,この不眠症状の有無が,その日の調子の良し悪しや,回復の進み具合を左右します。そのため,毎日の睡眠時間や睡眠の質について,睡眠記録アプリ「SleepCycle」に記録されているデータをもとに逐一書き出すことにしています。)

今週は,昨日までの4日間,疲労を回復しながら4連勤を達成しました。そのせいで,昨晩はかなり疲労が蓄積していたはずですが,大きな問題もなく眠ることができました。

整体に行って身体を触ってもらうと,めちゃくちゃに凝っていたので,疲労が蓄積していたのは間違いありません(笑)。これだけ疲労が蓄積していても,問題なく眠れるようになって,本当によかったです。

明日以降も休息に努めて,元気に過ごしたいと思います!

今日もブログ書けてよかった!

それではまた明日!・・・↓

昨日のブログ↓

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