#310 やっぱりうつ病つらい(今は大丈夫) ~発症後455日(1年2か月と27日)~

昨日は,かなり意識高く将来の夢(ビジョン)を語っていましたが,昨晩は大きく調子を崩してしまいました。

寝つきが悪かったんです。午後11時15分には布団に入りましたが,午前1時まで寝つけず,いったん起き上がり,枕の高さが気になったので,昨日の朝減らしすぎた中身を補充していました。

午前1時頃~1時20分頃まで枕の中身を,ひとりさびしく補充していました。夜中に枕の高さを気にしてしまっているのも,調子が悪い証拠です。元気に眠れるのであれば,枕の高さなんて気にせずグースカ寝てるはずですから。

枕の中身を補充し終わって布団に入りましたが,なかなか寝つけませんでした。

そんな自分がイヤで涙が出てきました。

というのも,昨日の晩は「もうそろそろ働き始めてもいいかな」と思いました。

確かに,先月(2020年9月)に大きく調子を崩しており,まだまだ回復途上です。でも,その大崩れから数日後には,ある程度調子を取り戻しました。

うつ病は,エネルギーの生産→消費→回復,というサイクルが崩れた状態ですが,このサイクルが,かなりのレベルまで回復してきていると実感しています。回復を示す事情の1つが,先月に,大崩れから数日で調子を取り戻したことです。

大きく調子を崩した翌日はぐっすり眠ることができ,その後の数日間も,出勤練習しながらエネルギーの回復ができました。

夜の時間帯と2日間の休日にきちんと休息をとることで,エネルギーの生産→消費→回復のサイクルが上手く循環するようになってきたと思っています。

うつ病発症して今日で約1年3か月ですが,この間僕がずっと気にしていたのは,「働いても大丈夫だろうか」ということです。

うつ病になると,「働いても大丈夫だろうか」ということを心配してしまいます。「大丈夫」が意味するのは,「働いても調子を崩さないだろうか」ということです。

うつ病によって働けなくなった状態から,長い休職期間を経て再び仕事を始めることになるわけですが,これは,いわば「再就職」です。この再就職への不安はとても大きく,めちゃくちゃ心配になりますす。僕もそうです。

今のところ,僕は「働いても大丈夫かもしれない」と思えるようにはなりました。大きく調子を崩しても,きちんと休息をとれば,エネルギーを回復できると,先月から現在までの実体験があるからです。

「調子を崩さないだろうから大丈夫」という気持ちではなく,「調子を崩しても大丈夫」という気持ちになったからこそ,「働いても大丈夫だろう」と思えるようになりました。

で,僕が「働こう」と思ったのは,「働いても大丈夫だろう」という気持ちだけが理由ではありません。「働きたいな」と思ったのです。

再び,弁護士の仕事に戻りたい。法律相談を受けて,書面を書いて,打ち合わせして,裁判所に行って,尋問して・・・。去年(2019年)の7月まで2年半にわたって携わってきた仕事を,もう一度やってみたい。間違った方法で仕事に邁進してしまったから,やり方を変えて,仕事に励みたい。仕事をしながら,うつ病をきっかけに変更した「やり方」で,また仕事を続けてみたい。

そんなことを,昨日は思いました。

これまでずっと不安に思ってきた「働いても大丈夫かな」というネガティブな視点だけでなく,「働きたい」というポジティブな気持ちが,ちょっとずつ湧き上がってきたのです。

「働きたい」というポジティブな気持ちが湧き上がってきたのは,とても良い兆候だと思います。ただ,「明日から働きますから!給料ください!」とこんなに簡単にはできません。一応,病状を報告して,話し合いの場を持つことが必要でしょう。

今思うと,そんなに難しいことは何もないんですが,昨日の晩は,「~今週水曜日までにこうしてああして,そして~来週からはこうしてああして・・・」と,いろいろと考えてしまいました。どうも僕は,必要以上に先まで考えてしまう癖があります。特に,昨日は朝早くに目覚めてしまい,夜は疲れがたまって調子が芳しくなかったので,この悪い癖が出てしまいました。

いろいろと先のスケジュールを考えていると,どうしても不安や心配が大きくなっていきます。「これ以上考えても意味ないよな」と思い,途中で考えるのをやめることができたので,「考えすぎて眠れない」という事態は回避できました。考えすぎるのを回避できるようになったのは,大きな成長です。

ただ,最終的に考えすぎを回避できたとはいえ,夜に色々と考えすぎたのと,「調子悪いゾーン」が重なり,昨晩は寝つきが悪くなってしまいました。

この寝つきの悪さには,悲しくて悔しくて涙が出てきました。

昨日せっかく「働きたい」と思ったのに,「働きたい」と思った矢先,すぐに調子を崩してしまい,悲しくて悔しくて涙が出てきました。

うつ病をきっかけに,僕は,自分で全責任を負って自分の人生を歩みたいと思うようになりました。

自分の人生を自分で切り開き,自分で自分の生き方を決断したいと思うようになったのです。

そういう思想転換(他力本願→自力本願)を済ませ,これからは,自分の全責任で思いっきり人生を歩もうと思い,その第一歩として,「もう一度弁護士として働きたい」と思ったのに,思った途端に調子を崩してしまい,本当に悲しくて悔しかったです。

「自分で自分の人生を切り開こうとしても,身体がそれを拒絶してしまうのか・・・」と思ってしまいました。

働こうとする僕の意欲を拒絶する身体に対して,こんなことも思いました↓

「確かに,去年までの働き方はやりすぎだった。だから,また働きすぎてしまうことを心配して,働きたいという思いに対して拒絶反応を示すのも,よくわかる。でも,今度働き始めたら,去年までのように働きすぎることは絶対にありえないよ。うつ病をきっかけに,夜の時間帯と休日に休息をとる必要性が身に染みているんだから,働き始めても休息をおろそかにするなんて絶対にないよ」

こう考えて,「寝つきを妨げる」という拒絶反応を示す身体の説得を図りました(笑)。

僕の脳みそには,身体の疲労を無視して働きすぎたという前科があるので,「働こう」と思い始めた脳みそを身体が敵視するのもよくわかりますが,少しずつ脳みそと身体を和解させていくしかありません。

最終的に復職する必要があることは身体も理解してくれていると思うので,「ちゃんと休息をとる」という実績を積み上げていくしかありません。

これから毎日,夜の時間帯はおとなしく自宅に引きこもりますし,休日は極力予定を入れないようにします。それによって,働き始めても夜の時間帯と休日は絶対に充分な休息をとることを身体に覚え込ませ,働き始めても身体に負担はかけすぎないことを丁寧に伝えていきます。

自分の身体を完全に擬人化して,二重人格的な文章になってしまいましたが,自分の身体とはいえ,自分がやりたいことを達成するには,実績を積み上げて,懇切丁寧に説明することが重要だと思っています。

ただ,結局,昨日は午前1時20分頃に布団に入った後,7時30分まで,めちゃくちゃ寝汗が出るくらいぐっすり眠れたので,現在の調子はそこまで悪くないです。

「調子悪いゾーン」は,次の「調子良いゾーン」の前触れです。極端に調子が悪くなった直後に,ふっと調子が良くなるのは,ここ数週間で頻発しています。

寝つきが悪くて調子が悪い日は,冷静な思考が鈍ってしまい,「すぐに調子良くなる」と俯瞰的に自分を見つめることが難しくなってしまいますが,なるべく冷静な思考をキープし,必要以上にネガティブにならないよう気をつけます。

【今日の経験・考えたこと(うつ病発症455日目)】

・今日できた仕事・勉強

さて,今日で休職開始から455日目:1年2か月と27日目ですが(うつ病発症日から今日までずっと休職しています),今日は出勤しました。午前9時~午後6時(定時)まで滞在する予定です。今日は,『憲法第九条』を読み,最後まで読み終えました。

自衛隊が「違憲」であり,なおかつ「合法」である,という矛盾があるという指摘は,とてもわかりやすくて鋭いと思いました。それと,この本は1982年の出版ですが,この出版当時の世論の状況として,自衛隊は必要であるものの,憲法9条の改正には反対である,という見解が多数派であることが書かれていて,これは現在も変わっていないと個人的に思いました。

おそらく,自衛隊は,長年の災害派遣の功績によって,その必要性(ありがたみ)は,国民全体に浸透していて,この貢献を仇で返すようにも捉えられかねない自衛隊違憲論は,かなり少数派になってきています。

その反面,平和主義を謳った憲法9条の改正に反対する世論が多数派ですが,これは厳密にいえば矛盾です。なぜなら,憲法9条を素直に読む限り自衛隊は違憲だからです。

自衛隊を承認しながら憲法9条を改正しないというのは,矛盾をはらんだ考え方で,それが国民の多数派となっているのは不思議な現象です。この矛盾構造に気がついている割合は,それほど高くないでしょうけど。

非武装平和主義を徹底する著者のような人は,憲法9条改正にはもちろん反対で,自衛隊も違憲で直ちに解体するべきと主張することになります。

僕みたいに,自衛隊が「違憲」で「合法」という矛盾状態を解消し,自衛隊が「軍隊」として憲法に明記され合憲化されるべきと考える立場は,改憲を主張することになります。

多数派の世論はどちらとも違いますが,憲法9条の改正にアレルギー反応を示す人たちが一定数いるので,憲法改正の国民投票で,改正の賛成多数を獲得するのは無理でしょう。成熟社会で,戦争が切迫していない日本では,憲法改正に対するアレルギー反応が最も優勢となり,憲法改正は断念されてしまうでしょうね。憲法改正しても,社会の現状に変更はないでしょうから,わざわざ平和主義を脅かす(ように見える)憲法改正に与する必要はないと考える人が大半でしょう。

でも僕は,憲法改正によって国防軍を整備することが必要と考えています。日本が,国防をアメリカに依存せず,真の独立国家として立ち直るためには,絶対に国防軍が必要です。

確かに,グローバル化が進んだ現代社会では,領土侵略によるマイナス効果が大きいので,それほど大きな懸念材料ではありません。でも,だんだんと既成事実が積み重なると,結果的に領土が失われてしまいます。

戦争を回避しながら,領土を防衛するためには,国防軍が必須です。戦力を保持しているからこそ,対等な立場で外交が可能となり,「開戦したらお互いに痛い目を見てしまうからどこかで折り合いつけようね」と妥協案が出てきます。

経済のグローバル化だけに頼るのは賢明ではありません。お互いの経済依存度に差があるからです。それだと,経済依存度で交渉の優劣が出てきてしまう。

もちろん,軍事力にも格差はありますが,軍事力を保持している国家との外交は,交渉決裂の先に武力行使が待っているという前提で外交が進みます。

外交が決裂して開戦し,最終的に勝利できる見込みが高いとしても,勝利するまでの間に,相手国の武力行使によって少なからぬ犠牲が生じるわけで,だからこそ,戦争に勝利する見込みが高くても,戦争を回避して妥協案を探るモチベーションが生じるのです。

相手国から武力行使される可能性がゼロであれば,外交で妥協するモチベーションはなくなります。外交で妥協しなくても,開戦すればいいんです。どうせ相手国から武力行使されないのであれば,開戦しても怖くありません。

だから,僕の立場は,無制限の軍拡を許容するものではありません。今の自衛隊は,対等な外交交渉を進めるために必要な限度(相手国に一突きできれば足りる戦力)を大幅に超えています。

アメリカと中国の軍拡競争に巻き込まれているだけです。

日本が,国防に関して対米従属から脱却し,自衛隊だけで国防を担うようになった場合,中国やアメリカレベルの軍事力を確保するのは不可能です。日本が確保できる軍事力は限られています。

じゃあ,どうするべきかという,やっぱり,核爆弾を保有することになるんでしょうね。核爆弾によって,中国やロシアに「一突き」できる戦力を確保できれば,中国やロシアとも対等に外交ができます。

日本との外交が決裂したら,核戦争を覚悟しなきゃいけなくなるわけですからね。外交は,どこかのラインで必ずまとまるでしょう。

で,大事なのは,核爆弾はいくつもいらない,ということです。「一突き」できるだけの量で足ります。自衛隊も,どんどん軍拡する必要はありません。

こんなことを考えていました。

・仕事・勉強以外に今日やったこと

特にありません。

【今日のうつ病】(うつ病経過まとめ:こちら

今日までに経過した期間↓

・うつ病発症(2019年7月10日~):455日(1年2か月と27日)

・実家療養後の1人暮らし(2019年9月27日~):376日(1年と10日)

・午前中の散歩(2019年11月7日~):335日(10か月と30日)

・毎日ブログ(2019年12月3日~):309日(10か月と4日)

・出勤練習(2020年3月30日~):191日(6か月と7日)

さて,そんな今日のSleepCycleを見ると(睡眠記録アプリ「SleepCycle」についてはこちら),昨日午後11時15分に布団に入りました。既に書いたように,めちゃくちゃ寝つきが悪く,午前1時頃に布団から出ました。午前1時20分頃に布団に再び入りました。しばらく寝つけずに悶々としていましたが,結果的には,朝7時30分まで寝汗びっしょりでぐっすり寝ていました。睡眠時間は6時間30分ほどで短く,SleepCycle独自の睡眠品質53%/100%で低いですが,それほど睡眠の質が極端に悪かったわけではありません。

最近睡眠の質が悪いので,今日も無理せず過ごします。夜中に高さを調整した枕は,いい具合の高さになりました。

今日は安眠できることを願っています。

今日もブログ書けてよかった!

それではまた明日!→こちら

昨日のブログ→こちら

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