【海外旅行記】昔のアメリカ旅行の話をする【中編】
前編はこちら
どうも、Ludenです。前回に引き続き、旅行記になります。
今回は中編、サンディエゴに行った話です。ラスベガスは次回書きます。
前編と後編で終わらせると約束したな。
あれは嘘だ。
(コンパクトさ重視の結果だ。許せ。)
Chapter 7: サンディエゴ(San Diego)に向かう
サンディエゴはカリフォルニア州最南端に位置する大都市だ。
アメリカとメキシコの国境沿いの都市、ティファナ(Tijuana)まで車で30分ほど行けてしまう。太平洋沿岸の温暖な気候と美しいビーチで知られ、全米でも指折りの観光地として人気がある。
人口は約140万人。アメリカ海軍の重要な基地があり、沿岸部では軍艦を目にすることも珍しくない。また、世界的に有名なサンディエゴ動物園や、シーワールド、レゴランドといった観光施設が充実している。
富裕層が多いのか、ロサンゼルス市内と比べて民度が高く、街にゴミが一つも落ちていなかった。
おかげで前編とは異なり、特にトラブルなく観光することができた。
ロサンゼルス市内からのアクセス方法
ロサンゼルスから約200km南に位置するこの街へは、観光客の場合、主に2つのアクセス方法がある。
列車(アムトラック)かバス(グレイハウンド)だ。
所要時間はアムトラックで3時間、グレイハウンドで3時間半ほど。
アムトラックは快適だが、片道80ドルする。対してグレイハウンドは20ドルだった。(時期によって価格は変動する)
移動距離を考えるとどちらも割安に思えたが、バスの方を選択した。
旅行出発前に公式Webサイトで予約したが、グレイハウンドのバス停での手続き、また、バス停までの道のりに若干不安を覚えた。
グレイハウンドのバス停は、ユニオン駅(Union Station)の近く(といっても、徒歩30分ほどの場所)にあった。
ユニオン駅は、ロサンゼルス市のダウンタウン北東部のターミナル駅で、アムトラックも通っている。歴史が古く、レトロな造りになっていた。
バス停に向かう道中、スキッドロウ(Skidrow)というロサンゼルス市内でも特に治安が悪いと言われている地区の近くを通った。
殺風景なバス停に到着すると、手荷物検査を行い、バスの出発時間まで待機する。周りに買い物ができる店はなく、とにかく暇だった。
サンディエゴの街並み
サンディエゴに到着したのは11時前。バスターミナルから見える街並みは、ザ・西海岸という雰囲気だ。
バーガーやサンドイッチに飽きてきた我々は、メキシコに近いということもあり、タコスが食べられる店を探した。そして、それは海沿いに歩いている時に見つかった。
想像していたタコスとは違っていたが、ヘルシーで美味しかった。
一般的にタコスの皮は、フラワートルティーヤとコーントルティーヤが主流だが、ここの店のトルティーヤは紫芋粉ベースだった。
健康意識が高い西海岸の地元民にとって、オーガニック、ヴィーガンの需要は高いようだ。
ブランチを食べ終えた後、我々は事前に調べていた観光スポットに向かうことにした。
信号待ちをしていると、通行人が道端に落ちているペットボトルを拾い上げ、ゴミ箱に投入した。サンディエゴの民度の高さが現れている。
Chapter 8: 航空母艦ミッドウェイ博物館
USS MIDWAY.
1992年に退役を迎え、2004年に博物館として開館し、サンディエゴのメジャーな観光スポットとなっている。
船の内部は当時のまま残されており、船室や格納庫の見学ができた。
甲板に上がると、近代のヘリコプターや戦闘機が展示されており、男の子のロマンが広がっていた。
歴史とかミリタリーが好きな人にとって、サンディエゴにおける訪れるべきスポットNo.1だろう。
ゆっくり見るなら、3時間ぐらいは回れる博物館だ。
筆者がUSSミッドウェイを回っている頃には既にiPhone SE(第一世代、2016年)の容量が一杯になり、撮りたいものが撮れない状態になっていた。
ミラーレス機を所持する今、願わくばいつか再び訪れたいものである。
Chapter 9: リトル・イタリー(Little Italy)
USSミッドウェイを満喫した後、筆者らは市街地を散策することにした。
サンディエゴ市内の移動手段はバスと電車(トロリー、Trolley)があり、メジャーなスポットに行くのにタクシーを使わずに済む。
筆者たちの向かう先はリトル・イタリーだ。
リトル・イタリーは名前の通りイタリア街なのだが、リトル・トーキョーと異なり、イタリア人が集まっている街というわけではない。
イタリアンレストランやイタリア装飾品の店など、歩行者通りに並ぶ小洒落た店が多いのが特徴だ。
リトル・イタリーまではトロリーの最寄駅から徒歩で向かうことができる。筆者らは現地に行くまでトロリーの存在を知らず、切符の買い方や乗り方が分からず少し手間取ってしまった。
リトルイタリーに向かう途中、雰囲気良さげな商業施設に立ち寄った。
そこでの戦利品はまさかのXboxのコントローラー。
商業施設にGAMESTOPというゲームショップがあり、立ち寄ったらXboxのコントローラーが安売りしてたので、思わず買ってしまった。
後の時代に、このゲームストップがあまりにも衝撃的な金融事件「ゲームストップ事件」に巻き込まれるとは、当時知る由もなかった。
リトル・イタリーに辿り着く時にはすでにサンセットの時間が迫っていた。
夕陽に照らされる街並みは、これぞ西海岸という雰囲気が漂っていた。(雑)
リトル・イタリーの歩行者街を足早に歩きながら、目的の店へと向かう筆者たち。ロサンゼルスに戻るには、サンディエゴのアムトラック乗り場までの道のりを含めると4時間はかかる。アムトラックの発車時刻までのタイムリミットは刻々と迫っていた。
リトル・イタリーの入り口から早歩きで20分、ようやく目的地である「Ballast Point Brewing」に到着した。
バラストポイントはサンディエゴを代表するブルワリー、つまりクラフトビールのブランドだ。
IPA(インディア・ペール・エール)というクラフトビールの種類があるのだが、バラストポイントは典型的な「ウェストコーストIPA」を出している。
馴染みがない方が多いかもしれないので、簡単に言うと、非常にフレッシュで香ばしくて苦いビールだ。
ブルワリーには生産直後の生ビールが飲める「タップルーム」と言うのがあるのだが、バラストポイントのタップルームはリトル・イタリーにあったのだ。友人氏がIPA大好きマンだったので、タップルームで時間が許す限り飲んでいたと記憶している。
(尚、ビールに夢中で店内の写真を撮り忘れた)
タップルームを出る頃にはすっかり日は落ちており、夕食を店で食べる時間はなかったため、デカいピザをテイクアウトすることにした。
道中、怪しい店を尻目にしながらイタリア街を後にし、急いでアムトラックの駅へと向かう。
その結果、幸いにも割と余裕を持って、アムトラックに乗車することができた。
アムトラックに乗りながら、次の日のプランを練る。
プランを練りながらビールを飲む。
左2本はロサンゼルス市内に到着する頃には飲み終えたが、右のデカいやつは流石に厳しかったので、宿に持ち帰ることにした。
…宿へ向かう途中にそれは起きた。
デカいビール瓶の重さに袋が耐えきれず、破けてしまう。
あの時の友人氏の絶望の表情は今でも覚えている。
二日酔いにならないことを祈りながら、(片方は涙を飲み込みながら)宿へと帰っていく。
次の日は、欲望と歓楽が渦巻く街、ネバダ州ラスベガスに行くのだ。
そしてこの時、ラスベガスで起きる悲劇を二人が知る由はなかった。
次回に続く。
次回は最終回。ラスベガスで所持金を全て失う男たちの物語。