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【海外旅行記】昔のアメリカ西海岸旅行の話【前編】
どうも、Ludenです。今回は旅行記です。
思ったよりも長くなりそうなので、前編、後編の2章構成で行きます。初めて投稿するジャンルですが、良かったらゆっくりしていってください。
2024年11月の大統領選挙、トランプ氏の勝利という結果になりましたね。
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なので、トレンドに便乗して、2017年1月のトランプ政権開始直後のアメリカ旅行の話をしたいと思います。(今から7年と9ヶ月前ですね…)
因みに、当時の選挙結果はクリントン氏が232人、トランプ氏が306人という結果でした。
2017年2月、トランプ大統領の就任から1ヶ月経たない頃。
まだ20代前半だった若かりし頃のLudenは、友人と共に海外旅行に行くことになった。
行き先はアメリカ合衆国西海岸。
滞在期間は7日間、飛行機での移動と時差を引くと、フルで観光できたのは僅か5日間。
この5日間をフルに使ってカリフォルニア州ロサンゼルス、サンディエゴ、ネバダ州ラスベガスを回り切ったのだ。
なぜ旅行先をアメリカにしたのか、はっきりとは覚えていないが、試行錯誤した結果、直行便の飛行機代+ホテル代で10万円以内に収まったのは覚えている。
当時のドル円は1ドル112円。
2024年11月現在(2024年11月8日 1ドル153円)、為替の影響もあるが、乗り継ぎ便の飛行機代だけでも10万ぐらいはするだろう。直行便ならもっと高い。
2017年では、アメリカ国内の物価もインフレが目立たず、お財布に優しい時代だったと記憶している。
Chapter 1: ロサンゼルス到着、早々にやらかす
ロサンゼルス空港は成田空港から直行便で約10時間で到着する。
東京とロサンゼルスの時差は17時間。
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単純計算でフライト時間の10時間を差し引いても、ロサンゼルスに到着した時は「7時間前」にいることになる。
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現地時刻は朝10時ぐらいだが、体内時計では夜中の3時だ。
頭がフラフラして意識がぼやけている。
この現象を時差ボケというが、実際に経験すると想像以上に辛い。
空港に到着後、友人と二人して早々にやらかす。
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日本だと男子トイレは青、女子トイレは赤なのが常識。
しかし、画像を見てわかる通り、ロサンゼルスではどちらも青だった。
ボケた頭で認識能力が低下した結果、駆け込んだのは「間違った方」だった。(幸い、掃除のおばちゃんに注意されて事件は未遂になった)
空港を出てから、バスで市街地へと向かう。バスの窓から見る風景は全てが新鮮で、なんと言うか、スケールがデカかった。
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空港から1時間ほどバスに揺られ、着いたのはハリウッド通りが徒歩圏内のエリア。スーパーや小売店が近くにあり、バス停やメトロの駅も近い良エリアだった。よく見つけたなと我ながら思う。
ロサンゼルスにおける宿泊先はそのエリアにあるモーテルだった。
モーテルと聞くと、馴染みがない人は「アメリカのB級ホラー映画で事件が起きる場所」と言う印象を抱いているかもしれない。
実際にやべぇ場所もあるが、我々が泊まったのはロサンゼルスの一等地。
モーテルのクオリティも一等級だった。
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2月は温暖な西海岸でもまだ寒く、さすがのアメリカ人でもプールに入る人はいなかった。
モーテルに到着した後、筆者は即寝落ちしたが、友人氏は観光スポットまでの行き方を調べてくれていた。(Thanks, man.)
Chapter 2: ハリウッドで問題が発生
意識が回復した後、我々がまず向かったのは近くにあったハリウッド通りだ。"HOLLYWOOD"のでかい文字がある丘、ハリウッドヒルズは写真や映画で見たことがある人も多いのではないだろうか。
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道を歩いていると、星型の彫刻が彫られていることに気がつく。
「ハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム」
エンタメ界で活躍した人物の名前が彫られた星型のプレートが埋め込んであり、観光名所になっているそうだ。
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ハリウッド通りの街並みを楽しみながら散策する。
街並みの何もかも日本と違うため、とにかく歩いているだけで楽しかった。
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たまたま時期がアカデミー賞受賞前だったので、一部エリアは封鎖されており、立ち入ることはできなかった。ここで赤い絨毯が引かれ、有名な俳優たちが集うのだ。
しかし、ここで問題が発生。
筆者と友人氏、そしてたまたま近くにいた日本人学生がガタイの良い黒人グループに絡まれたのだ。
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"Hey kid! How're ya doin'? コンニチハ?ニーハオ?"
こんな感じだ。そしてそのまま一方的に何かを語り始めると、懐からCDを取り出し、強引に押しつけてきた。
"Take this! Best souvenir for ya!"
この時点で、筆者の本能が危機を伝えている。
"Oh, we will really appreciate you, just if you give us a little 'chip'…it's ONLY 20 dollar, yeah?"
確かこんな感じで言っていた。
要約すると、自分たちがレコーディングしたラップのCDをお土産であげるから、チップとして20ドル寄越せと言っているのだ。
振り返ると、いつの間にか背後に別の黒人が回っており、道を塞いでいる。
これがギャングスタ流マーケティング術だ。
あくまでも「チップ」なので断れば良い話だが、日本人の肩幅の2倍はあるであろう巨体で押しかけられると萎縮してしまう。
筆者は腹を下したフリをして強引に抜け出したが、友人氏と日本人学生は諦めてチップを支払った。すると、自称ラッパーの兄貴達は満足そうに礼を言って立ち去る。おまけに達筆なサインまでくれたようだ。
「それを聞いてオレたちがBIGになるのを待っていてくれ」、と言われても友人らの心に響かなかった。
成功するラッパーはこんなことをやらないぜ、メーン。(多分)
ハリウッドというロサンゼルスの一等観光地で、白昼堂々とカツアゲされるなんて誰が想像できただろうか。
日本人がいかに平和ボケしているのかを思い知らされたことだろう。
筆者はこの時、友人氏らを救えなかった己の弱さを嘆き、「強くなること」を決意した。(少年ジャンプ風)
その後、日本人学生も連れて友人氏と近くにあったハードロック・カフェに行き、バーガーとノンアルカクテルで気分を回復した。因みに、ハードロック・カフェは日本にもいくつか店舗がある、アメリカンダイナーだ。
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慰めのランチを食べた後、日本人学生(3週間、アメリカの色んな地方に滞在する予定らしい)と別れを告げ、筆者らは某80年代のアクション映画の舞台、ビバリーヒルズへと向かった。
Chapter 3: ご当地スーパーはすごい
街を散策していると、いつの間にか日が暮れていた。
夜は適当なアメリカンダイナーに入り、よく分からないが美味いやつを食べた。
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道中、非常に"良さそう"な寿司店があったのだが、友人氏の制止を受けた。
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そして、夜の散歩で行き着いたのは、デカいスーパーだ。
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デカい。これがただのスーパーだなんて信じられなかった。
中に入ると、一周するだけで30分はかかりそうな広さだった。この広大な敷地内で、アメリカ人は一体どうやって目的の品を見つけているんだ。
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まず目についたのはビールの品揃えの多さだ。
日本に流通していないものがほとんどで、アル中には堪らないコーナーだ。
続いて目についたのはこれだ。
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アメリカで肥満が多い理由がすぐに見つかった。
安い、多い。大量生産、大量消費とはこのことか。
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スーパーでの戦利品は、ビールが数本と謎のオレンジ色の炭酸飲料(1ガロン、約3.7L)、そして3ドルで投げ売りされていた、直径60cmの茶色のパンプキンパイだ。(後に後悔することになる)
Chapter 4: サンタモニカ
昨晩買ったビールを部屋で飲み干したが、二日酔いにはならずに済んだのが幸いだ。
ところで、有名なアクションゲーム、『グランド・セフト・オートV』(シリーズの通称はGTA)が2013年に発売されていたのだが、GTA5の舞台はロサンゼルスだった。
ゲームでしか見たことがない光景を実際の目で確認するべく、我々はゲーム内に登場するとある桟橋へと向かった。
バスを複数回乗り継いで、なんとかしてたどり着くことに成功。
バス内で何故か現地民にInglewood(イングルウッド、治安が悪い地域)の行き方を聞かれるイベントが発生したが、Google Mapのおかげで何とかなった。
サンタモニカは、オシャレな街並みと美しいビーチが魅力的なエリアだ。
サイクリングやローラースケートをする人、ジョギングをする人、バスケをする人、大道芸をする人、そして筋トレをするマッチョマンたち。
筆者らが行ったときは日本人どころか、海外観光客はほとんどいなかった。
サンタモニカ・ピア桟橋
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ゲーム内の知識をもとに、桟橋周辺を散策していたが、GTAシリーズにおける街並みの再現クオリティの高さに驚く。
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しばらく散策した後、ババ・ガンプ・シュリンプ(Bubba Gump)でランチを食べた。
このレストランは映画『フォレスト・ガンプ』をモチーフとしており、レトロな雰囲気が素敵である。因みに、日本でも店舗がいくつかある。
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ランチの後はサンタモニカの中心地、商業施設が集まっているエリアへと向かう。地元民で賑わう、音楽と芸術の街というイメージだった。何も買わず、ただ歩いているだけで意識高い気分になれる。
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ロサンゼルス出身のロックバンド「ガンズ・アンド・ローゼズ」の曲を演奏していた
Chapter 5:夜マックとグリフィス天文台
複雑なバスを乗り継いでハリウッドに戻る頃にはすっかり夜になっていた。
夜は現地のマクドナルドでビッグマックのセットを注文。値段は当時の為替と価格帯だと、日本とそれほど変わらなかった。
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セットを注文すると、日本のLサイズドリンクの1.5倍ぐらいの容量がありそうなコップを渡され、ドリンクバーから勝手に注ぐようにと言われる。最初は困惑したが、隣で豪快にコーラを注ぐアメリカン兄貴を見習い、筆者は豪快にオレンジジュースを注いだ。(しかし、日本のオレンジジュースより甘かった)
なお、マックに滞在している時に、
「この世はクソッタレだ!誰も助けてくれない!」
と泣き喚きながら、浮浪者が店に乱入する事件が発生している。
アメリカの貧困に関わる社会問題は思った以上に深刻そうだ。
浮浪者は一通り泣き叫んだ後、冷静になって一人で店外に出て行った。
店員や客はまるで気にしていない様子だった。
マックを食べた後、筆者と友人は何とも言えぬ気持ちで次のスポットへと向かう。
グリフィス天文台。
丘の上にある、巨大なプラネタリウム付きの建物が特徴的だ。
直通のバスがあるが、ロサンゼルス屈指の人気スポットで、乗れるまでに1時間は並んだ。
入場料は無料で、隕石のサンプルや展示品があり、中はしっかりとした博物館だった。
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天文台の広場からはロサンゼルス市内が一望でき、夜景が綺麗であることも人気の要因の一つだった。
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グリフィス天文台を堪能したところで、時間も遅くなってきたため、宿へと戻ることにした。
帰りはロサンゼルスのメトロ(地下鉄)を利用したが、これも中々アメリカンな感じだった。乗客はとにかく自由で、周りのことをまるで気にしていない。
スケボーで乗り込んで来るストリート系兄貴やデカいラジカセを担いで乗り込んで来る黒人ニキ。
映画で見た光景はあながち間違いではなかったようだ。
Chapter 6: 思い出された存在
宿に帰った後、道中で買ったビールを冷やすために冷蔵庫を開けると、とある記憶が蘇る。
FOOD4LESSで買った、食べかけのパンプキンパイと飲みかけのオレンジ色炭酸飲料が鎮座していた。
こいつらが想像以上に美味しくなかったために、存在自体を記憶から抹消していたのだ。(写真を撮ったはずだが、写真フォルダからも抹消されていた)
ロサンゼルスの宿の滞在期間は残り1日。
味がしない茶色のパイ(5人前は残っている!)と人工甘味料たっぷり炭酸飲料をどう消費するかが課題だった。
炭酸飲料の人工的な味は想定内だが、無味パサパサなパンプキンパイは想定外だ。
フードロスはよろしくないので、なんとか消費したい気持ちはあった。
一旦、冷蔵庫を閉じて瓶ビールの栓をあける。
我々はビールを飲むことで、極めて冷静に、課題を先送りにすることを選択した。
翌日は早朝から遠出するため、早々に就寝した。
後半へ続く。
思ったよりも濃いイベントが多く、長くなったので一旦カット。
冒険はまだまだ続きます。
次の記事はサンディエゴとラスベガスに行った話です。
ご興味ある方はぜひ最後までお付き合いください!