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時計仕掛けのりんご

神保町の本屋で100円〜300円の箱に入っていた漫画、時計仕掛けのりんご(手塚治虫)

え、もう絶対私の好きなやつだよ

と確信した。だって、時計仕掛けのオレンジ大好きだし、表紙もキューブリック感あるし

短編集なのだけどその中に入っている『時計仕掛けのりんご』がやはり一番好きだった。

内容は、悪い組織に町を封鎖され、その町で毒薬の入ったものを食べさせる。毒薬は死ぬことはないけど、頭がぼーっとして、考えることができなくなってしまう薬だ。

それを良いことに間違った情報のみを流し、その町をのっとろうとする組織と、それに立ち向かう男の話だ

何が間違ってるのか、抵抗するべきなのか。それを考えることをやめてしまった人たちは、ただ言いなりになるだけで

そんな人々を、中身が機械になってしまった、という意味で「時計仕掛けのりんご」と表現している。

こわいねぇ。こわいねぇ。

最近『ばるぼら』を観て、山田玲司のヤングサンデーの解説を観たところ、あの時期の手塚治虫作品が良いとのことだったが、この作品もその時期だったようだ

ふむーー

昨年読んだ桐野夏生の日没も、そんな内容だったし、最近そういった本によく巡り合うなぁ。時計仕掛けのオレンジも、似たところあるしね。

考えなきゃね。自分が見てる世界なんてごく一部で、これが全てじゃないんだ

今は夜で、もう寝ないといけない時間だけど

この地球上の反対側では、これから朝ごはんの人もいるんだよね

その人の考える常識と、私の常識は、きっと違うし

常識なんて時代とともにかわるし

それをついつい、忘れそうになるけどね。

洋服だってそうだ。流行りだから格好いいんじゃなくて、自分が今一番格好いいと思うから、格好いいんだ。好きな時代や音楽がバックグラウンドに感じるから、格好いいんだ。

時計仕掛けになっちゃだめだ。中身のたっぷり詰まったりんごでいたいね🍎

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