ショウペンハウエルに憧れて

山好き・旅好き・ひとり好きの道産子です。「場所」は、少し科学的視点を加えることで‟意味”が変わり、味わい深く感じられそうです。思いついたことをつれづれに書いてみます。

ショウペンハウエルに憧れて

山好き・旅好き・ひとり好きの道産子です。「場所」は、少し科学的視点を加えることで‟意味”が変わり、味わい深く感じられそうです。思いついたことをつれづれに書いてみます。

最近の記事

夕日が美しいと思う理由

「日没の場合、事情は異なっている。それは初めと中と終わりのある、完全な一つの上演である。このスペクタクルは、十二時間のうちに相次いで起こった戦いや、勝利や、敗北を、縮小された一種の映像として、だが速度を緩めて示すのである。暁は一日の始まりでしかないが、黄昏は一日を繰り返して見せるのだ。」 クロード・レヴィ=ストロース,川田順造訳「悲しき熱帯」,中公クラシックス,2001年 朝日と夕日は似ているけれど、本当は似ていない。朝日を見て泣く人はあまりいないはずですが、夕日を見て泣

    • テセウスの船と街並み復元

      竹内涼真さんの主演ドラマでも取り上げられた概念【テセウスの船】は、「構造物の部品をすべて取り換えても、その構造物は元のままといえるのか?」を問うた有名なパラドックスです。仕事でさまざま観光地を訪れるうちに、同じような現象があることに気づきました。例えば、有名な伊勢神宮の遷宮を始めとする神社の造り変えや、復元された中山道の馬籠宿などです。 アリストテレスの四原因説妻籠は未訪問ですが、資料を見る限りは「保存」という言葉が使用されているため、少なくとも江戸時代の古の建物は残されて