見出し画像

金継ぎ

金継ぎって聞いたことありますか?
栃木県は益子町の陶器市を訪ねました。私が学生時代に高円寺の6畳一間の貧乏アパートで同棲(?)していた友人が出店していると聞きつけて。
金継ぎとは、和洋問わず壊れた(割れたり、ヒビが入ったりした)陶器を漆などで修復し、新しい息吹を吹き込む伝統工芸だそうです。彼は、その技を身につけて修復を請け負ったり完成品を販売したりしています。曰く、「それぞれの家庭には思い入れのある陶器があるよね、壊れても捨てたくないような。陶器だから元には戻らないんだけど、違うものとして生き返ることはできる」とのこと。彼は昔から何かにつけて言動が芸術家的でありましたが、いまになると自分だけのこんな世界を持っていることに尊敬と羨望を禁じ得ません。
もし、皆さんの食器棚の奥に思いが詰まった陶器が壊れたまましまってあるようなら、少し色を足す作業を彼のような職人さんに託して、その思い出をもう一度日の当たる場所に置いてみませんか?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?