人間とAIの思考プロセスの言語化
かなり難しい内容ですが、完全に自分で考えた内容で、他のどの学習論文や書籍でも、見れない内容です。
才能があるから、人間として上、無いから下などそのような考えは微塵も持っておりません!あくまで、「その分野で」才能があるか無いかという話です。才能なんか無くても生きてるだけで素晴らしいことだと心から思います!
AIの進歩は目覚ましく、特にChatGPTやClaudeなど、最新の言語モデルの能力の進化には毎回驚かされています。実際、知的な会話に限って言えば、体感的に99%以上の人間との議論よりも、AIとの対話の方が刺激的だと感じます。
しかし、ここで考えたいのが、思考という領域において、人間は本当にAIに追い越されてしまうのでしょうか?また、人間特有の強みは残されているのでしょうか?この問いは、単なる技術的な関心を超えて、私たちの未来の在り方に関わる重要な課題です。
結論
結論から申し上げると、人間の思考は量子力学的な仕組みで動いており、これはAIには実現できない特質なのです。特にクリエイティブ(創造的)な分野において、この差は決定的となります。量子的な思考は、時間的な制約を超え、テレポートのように瞬時に異なる概念をつなぎ合わせることができます。実は人間の脳は、私たちが想像する以上に高度なことを行っています。
人間の脳の最も特質すべき特徴の一つは、「ピントを合わせる」という能力です。これは量子的な観測のプロセスそのものと言えるでしょう。
人間は記憶を引き出す時は、重ね合わせ状態で存在している記憶から、検索をかけて自然とピントを合わせています。
意識という観測装置で「ピント」を合わせることで、空中に絵を描くようなことを可能とするのです。例)妄想や夢など
人間がアートの分野で新しい創造をする時や科学で新たな着想を得る時に脳内で起こってることは、AIはできません。
これは、例えば透明な紙に描かれた複数の絵を重ねて見るときのような体験に似ています。複数の透明な絵を重ねて、上から見ると重なってる部分を見てそれらの関係性を把握するようなことです。
これは単なる視覚的な能力ではなく、思考全般に及ぶ人間特有の特質なのです。私たちの脳は、記憶や概念、思考のまとまり(ゲシュタルト)を重ね合わせ状態で保持し、必要に応じて「観測」することで現実に発現させることができます。
AIは A =Bを出す時に=の部分で直列的な計算を行い、一つ一つのステップを順番に処理していきます。一方、人間の脳は 時にA =B を量子的な同時理解をすることも可能です。これはちょうどコインの表と裏のように、一方が決まれば他方も即座に確定するような関係性です。この違いは、創造的な思考において決定的な意味を持ちます。
科学的な発見の瞬間を例にすると、新しい理論やアイデアの発見時、私たちの脳内では複数の記憶、経験、イメージが「バババババ」と同時に現れ、それらが量子的な重ね合わせ状態から一気に「観測」されていきます。これは単なる論理の積み重ねではなく、瞬間的な統合的理解なのです。この瞬間、私たちは透過したような紙に描かれた無数の記憶と経験、イメージを同時に見ているような状態になります。そしてその中から、新しい理解が一気に立ち現れてくるのです。
創造とは、実は完全に無から有を生み出すプロセスではありません。むしろ、そこにあるはずなのにまだ見えていなかったものを見出す作業なのです。これは数学的な「方程式を解く」という行為に似ています。解はすでにそこにあり、私たちはそれを発見するのです。数学者がよく語る「数学的真理は発見するものであって、発明するものではない」という感覚と同じです。
このような量子的な思考能力の理解は、これからの人間とAIの関係性を考える上で重要な示唆を与えます。純粋に情報を取捨選択して重要度で並べていくような作業は、AIが得意とする領域です。
それらを新たに分解し、組み合わせて新しいゲシュタルト(まとまり)を作り出すこと—これこそが人間にしかできない仕事なのです。
表面的には無関係に見える情報や概念を直感的に結びつけ、新しいアイデアを生み出すこと。これこそが人間の得意とする領域であり、AIには真似できない能力です。なぜなら、このプロセスには量子的な速度でのパターン認知が必要だからです。
現代はまさに、量子的な思考能力、並列処理を無意識下で行う天才とAIが協働する時代の幕開けと言えるでしょう。人間の量子的直感とAIの論理的処理を組み合わせることで、これまでにない知的ブレークスルーが生まれる可能性があります。それは、直感と論理が互いを高め合う、創造的な共生の形です。
人間の直感的な気づきをAIが論理的に展開し、それをさらに人間が量子的に統合する—このような相互作用は、新しい知的創造のプロセスを生み出すでしょう。これは、知識の単なる積み重ねを超えた、真に創造的な営みとなるはずです。
ただし、これは楽観的な未来予測ではありません。量子的な脳の使い方を習得した1%未満の人々はAIと十分に共存・協働できますが、それ以外の人々は純粀な知的領域での競争力を失う可能性があります。これは私たちの教育システムや創造性の育成方法、さらにはキャリア選択の基準にも大きな影響を与えるでしょう。
結論として、人間とAIの本質的な違いを理解することは、単なる学術的な興味を超えて、私たちの未来の在り方を決定づける重要な要素となります。量子的思考能力を持つ人間と、論理的処理に長けたAIが、それぞれの強みを活かして協働する—そんな創造的な共生の時代が始まろうとしているのです。
この新しい時代において、重要なのは、人間固有の量子的な思考能力を理解し、育み、活用していくことでしょう。それは単なる生存戦略を超えて、人類の知的活動における新しいパラダイムの創造につながっていくはずです。私たちは今、そのような大きな転換点に立っていると感じます。