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6月ある日
昨夜は22時に就寝、8時に一度目が覚めるも、謎の筋肉痛のせいかぐったりとしていて喉も痛い。
雨が降っている。
明日から一週間は上司が不在で、何がなんでも出勤しなければならないので恐々としながら、昨日金沢駅で買ったのどぐろの柿の葉寿司を食べ、もう一度眠る。
15時に起き出し、だいぶ回復したと確信を得る。
かなり久しぶりの純粋な休日。
部屋から出なくてもいいかと思ったが、今日までの展示と今日からの展示を見に1時間だけと思い出かける。
2年をかけてひらがなの字体を作る文字塾の生徒さんたちの作品展示で、手書きのラフから研磨するように作られた文字たちの美しさとその熱意に感心しながら見て回る。
特に、自身が書く、関西弁で綴っている日記のための字体をコンセプトに掲げているものに惹かれた。
自分のために時間(その人は大阪から月に一度通っていた!)やお金、労力をかけて何かを作るという行為が尊く感じられ、字体という、読めたらその姿形にこだわらないという人が圧倒的に多い中で、なくても良いけれど、あると嬉しい美しいものを作る、諦めなさのような姿勢が眩しい。
「音楽は役に立たない。役に立たないから素晴らしい。役に立たないものが存在できない世界は恐ろしい。」とかつて坂本慎太郎がタワーレコードのポスターで綴っていた言葉を思い出す。
スーパーに出向く気力はなく、コンビニで食料を見繕う。
昨日、帰りの新幹線の中でうどんの話をしてうどんが食べたかった。
鍋焼きうどんとヨーグルト、麦茶を買い、奇しくも新年早々コロナに罹患した時と同じラインナップで、今朝の体調の悪さはもしかして、、とぶり返し怖くなる。
そそくさと家に帰りうどんを温める。
前回までは入っていただし巻き卵がなくなって、うす揚げが二枚になっていた。少し悔しい。
しっかり平らげ、体調は持ち堪えたようで安心する。
明日、旅行明けの出勤がどうも照れ臭く、スキップできないかと妄想する。