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秋の散歩とターシャさんの本

突風が吹いて枯れ葉が一斉に落ちると、
枯れ葉の雨みたいだ。

地面に落ちている落ち葉は
カサカサと音をたてながら、
舞い上がり流れてゆく。

枯れ葉の川流れみたいに。

私が小さい時からある、
公園の大きな木。

その木の下には、
今も小さな子供や親子が
いつも集まっている。

どうしてこんなに優しいんだろう。

サラサラと葉擦れの音がして、
陽に透けた葉っぱがキラキラと輝く。

よく太ったカラスが2羽、
枯れ葉の間をついばんでいる。

そっと靴下と靴を脱いで、
地面に素足をつけてみる。

ひんやりと地球を感じる。

ボールを蹴る子供たち。

犬の散歩をする人。

ベンチでずっと話し込んでいるお年寄り。

リュックからお弁当を取り出して食べている
20代くらいの男の子。
ベンチに縦に座ってこっちを向いて食べている。
前向いて食べないのかな。
ちょっと緊張。

迷子の放送。

さっきすれ違ったおばあさんのことじゃないよね?
とちょっと不安になる。

おばあさん、じっと遠くを見て佇んでいた。

ターシャ•テューダーさんの
「ターシャの生きる喜び365
 人生は短い、この瞬間を楽しんで」
を読んだ。

いつも手元に置いておいて、
大事なことを忘れそうな時に読みたいと思う、
そんな本だった。

ターシャさんの美しいお庭の様子や、
大切にしているお家の様子、
愛犬のコーギーなどの写真が各ページに
載っていて、

365日をターシャさんと共に過ごした気持ちになれる、そんな温かく素敵な本だった。

言葉自体は簡潔で短くてどっちかというと、
写真集みたいな感じだったけれど、
心に響く大切な言葉ばかりだった。

心に残った言葉をいくつか。

何でも、そんなもの、と
受け入れてしまったら?

他の人が何と言おうと、
自分がいいと思うようにすればいいのです。

完璧じゃなくていいのよ。

価値のある良いことは、
時間も手間もかかるもの。

本は、さまざまな異国へ
連れて行ってくれる
すばらしい乗り物。

できないことを嘆くより、
できることを楽しんで。

楽しいことは、
できるだけ長引かせて

自然の贈り物である
老後を楽しみましょうよ。

いつまで生きるかは、
運命の定め

自分の経済力に
見合った生活をすることが大切。

忍耐強く努力すれば、
たいていのことは
成し遂げられるわ。

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