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卒園式に泣く
今日私はたぶん、いやきっと泣く。
たったの1年間、それも月に1回のことだけれど、新幹線で一駅乗って幼稚園のお迎えを続けてきた。
年子の彼女らの、お姉ちゃんのお迎えが今日で終わる。
書いていても涙するおばあちゃんだ。
〇〇ちゃんと呼ばれている(呼ばせている)のでおばあちゃんの自覚がないのだけれど、幼稚園のママたちには、どっちのおばあちゃんでしたっけと聞かれたりする。
私はパパの方のおばあちゃんです。
ママの方のおばあちゃんは私の何倍もお迎えを担当している。
私は結婚を控えた彼女に言った、「今の仕事を絶対辞めるな」
0歳から通った保育園を去り幼稚園に行かせたいと相談を受けた時、パパママのおばあちゃんは引き受けちゃったのだ。けっこうな覚悟の任務であった。
ママもパパも本当に頑張っていて、特にママの選択にはちょっと驚かされた。
保護者会会長に立候補したのだ。各種担当委員の平日会合に出席できないことに詫びながら過ごすことより、休日を会長職の仕事時間に当てたら乗り切れると考えたらしい。
かくしてこの1年、ママには出張を含む休日のお仕事が増えた。それもまた卒園式の挨拶で終わる。
おばあちゃんは今日を泣く。
数日後の卒園式にママは泣く。
思い出すことがある。
パパである息子が満3歳を迎える年に保育園に預けた。
その年度の卒園式に全保護者も出席のご案内がきた。仕事を調整しなければならない。他人の子どもの卒園式にでるのかと正直思った。園児保護者初心者としてはおとなしく従った感じで、嫌な奴だなとも思いながらその席に座っていた。
しかし。
やばい、あかん、涙がぽろぽろこぼれ落ちる。もちろんマスクなどしていない。
見て見ておかあさん♪
こんなに大きくなりました♪
涙の誘発の原因はこの歌だけれど、他所様の子になぜこんなに泣ける?
感動のままその日を過ごした。3年先の息子の卒園式の自分はどうなるのだろうと思い浮かべていた。
いくつもの卒業式を経験してきたけれど、一人で何もできなかった子が独り立ちする一番初めの節目にある卒園式は1番感慨深いものだった。
雨の日の今日は久しぶりに在来線に揺られて向かっている。泣く準備を整えながらお迎えの場所に向かっている。