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『平面と空間』 正源宗之の雑歌詩集より

平面に線を描く

それがどんなに広くても

いつかどこかで交差する

君はこの平面のどこかにいる

君と交差する地点まで

それがどんなに遠くても

君を求めて

君も求めているだろう

それが出会いというものだろう

それとも君は私を避けて

この広く果てしない空間に飛び立ったのか

追い求めても交差するのがわからない

手応えさえもしないだろう

空間とはそんな所かもしれない


   『平面と空間』 正源宗之



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