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『Echoes of Life』千秋楽で見たものは〜未来なんてわからないけど未来を創るのは人に生まれた特権だから、、、

少しだけ振り向いたよね、寂しいのはいっしょさ、旅を続けるのだねNova、また会おういつか未来で。


日常に戻って

パンパン、毎日神棚に祈る私は未来を見ている。
(喪中につきしばしお休み中ですけれど…)
南無南無、遺影に手を合わす私は過去を見ている。

今もまだEchoresが終ってしまって寂しいのだ。
でもSNSにはとめどなく羽生結弦讃辞や考察が流れてくる。
3月のnottesuterllataに向ってもいる。
なのにそこから書くかと言われそうなのですが、書きます。
「もう競技者じゃないのに凄い」
「プロの概念を変える」
理解はできる、できるがなんか気になってしまった。
これはフィギュアスケートだけに存在するねじれた表現だ。
羽生結弦はプロフェッショナルなのだ。
ならばそもそもプロとはなんだ。

プロの定義と資質

プロフィギュアスケーター羽生結弦として、2022年7月に誓った未来が形を成して今ここに在る。あの日自信満々な羽生さんではなかった。云い出しの言葉を噛む程震えているかのような羽生結弦を初めて見た。しかしその後は不安を打ち消す強い言葉で暗示をかけるように、過去の自分が築き上げたものを信じ、退路を断つ弁を述べた。
「誰が取ろうが僕も取ります」
そう言い切った平昌五輪のあの日のように。この人はわが推しは、やると決めたら突き進むのだ。過酷な道を選んできっと未来などわからないからこそただ前へ進む人なのだ。

プロ羽生結弦の進化は速くて深かった。
プロとはなんだ? (できれば案内人さんに尋ねたいけど) 生成AIが答えてくれた。

プロとは、その分野において高いスキルや知識を持ち、高いレベルで活動している人を指します。プロフェッショナルとも呼ばれ、ビジネスやスポーツ、芸術など様々な分野で活躍しています。

【プロの定義】その分野において卓越したスキルや知識を持つ
日々の訓練や研究を欠かさず、常に自己を高めようと努力する
常に高いレベルの責任感や誇りを持ち、専門知識やスキルを磨き続ける
目の前の仕事に責任を持ち、それを完遂させるために粘り強く全力を注げる

【プロの例】プロゴルファー、プロスポーツ選手、プロエンジニア、プロデザイナー、 プロマネージャー。

【本当のプロの共通点】顧客のニーズを理解し、それを満足させるために最善を尽くす
自らの仕事を遂行するうえで必要となる技術やツールに精通し、最新の知識を身に付けておく
納期と予算を守って納品できるよう最大限の努力をする
誠実かつプロフェッショナル

日々の訓練や研究を惜しまず
自身の能力を高めるための努力を怠らない
自身の分野での実績や信頼を築き上げている
常に向上心を持ち、自己成長を続ける

【プロとしての振る舞い】納期厳守、的確なコミュニケーション問題解決能力、そして倫理的な行動など、多岐にわたる要素が含まれる
他者との協力やチームプレークライアントや顧客との信頼関係構築も欠かせない
常に自分自身に高い水準を求め、妥協を許さない
本当のプロとは、その分野で高いスキルや能力を持ち、それを実践して成果を出す人のことを指します。また、依頼したときに安心して任せられる人、相手を感動させられる人を指すとも言われています。

全て当てはまるな、羽生結弦に。
羽生さんが凄いと思うのは、Business Personとして「プロとは」を満たしていることだ。


未来なんてわからないから

私はときどき怖くなる。本当に死力を尽くす羽生さんに。アンコール終盤にはカチカチなのかツンツンなのか捻られるのか、すぐに立てない足で生まれたての子鹿のように立ち上がる。痛いだろうに。この氷のステージを降りたら今日も倒れ込むのだろうか。勝手な想像をしては未来の期限があることに怖くなる。
そしてだからこそ羽生さんのBusiness Personとしての資質に安堵する。
資質を全て満たした羽生結弦は未来を見据えていると思うから。今が未来へ続くと思うから。プロのさらなる上のステージが待っていると思うから。
だから、今を思いのままにおやりなさいませ、何もおそれることはない。なんてどこかで聞いたセリフを言ってみる。

「孤独とは思っていない、最近は」とも話した。聞いてうれしくて、安心して、願った未来を振り返ると未来というのは捨てたもんじゃないなと思うのだ。
関わってくださった方への心からの礼はいつものことながらも、千秋楽の言葉はこれ以上ないほどの感謝の意だった。
観衆は引き受ける。羽生さんが伝えたい感謝を拍手に乗せて、羽生さんを支えてくださってありがとう、Echoresを作り上げてくださりありがとう、ファンの感謝を乗せて鳴りやまない拍手は続いた。
だいじょうぶ、大丈夫。羽生さんはもう独りじゃない。

さて全世界いったいいかほどの人が配信を観たのだろう。プロフィギュアスケーター羽生結弦の奇跡のエンターテイメントが日本に在る幸運をもっともっと日本は識るべきだ。大切に扱うべきだ。一流どころが海外へ行ってしまう中で、日本から世界へ発信できる数少ない個人なのだから。世界の羽生結弦なのだから。
おりしも五輪や世選の色あせることない栄光の記憶に残る美しいスケートが周年祭のように語られる。見えてくるのは同じ数だけ苦難があったこと。だからこそEchoesが生まれた未来があって、こんなに幸せな未来があって、羽生結弦のスケートは輝きを放って私たちの心に響いてくる。全て羽生結弦が創った未来だ。不思議なほど偶然を奇跡に変える羽生結弦の持ち合わせた運命なのかもしれない。私たちが信じて応援して願った未来が今ここにある。幸せだ。

Echoesと哲学

羽生結弦を尊ぶ人たちの海をも超えて大円団が組まれたイメージを描いてみる。対面する誰かに向かって対話する。「命とは」「わたしとは」思考を深めようとSNSには日々考察がクロスする壮大な哲学対話だ。羽生結弦が投げかけた永遠のテーマは深い。
「生きてください」羽生からのメッセージ。

未来なんてわからない。行ってくるねと埼玉に向かった日にいた人は今はもういない。
自分自身と対話し続けた2カ月、『Echoes of Life』という哲学書とNovaというその主人公と羽生結弦という案内人に導かれながら。

命とは何か、命とは時間だ。
命の終わりを自らをもって見せてくれた人が傍にいた。あと何時間かで確実に消える命と対峙した。
私が産まれたことを証明できるただひとりの人が逝った。
思った。この人から生まれた瞬間に私はわたしになり、わたしを背負った。命とはわたしを背負った瞬間に与えられる限られた時間だ。
秒針が刻み始める。時計だろうか、タイマーだろうか。

Novaの旅路〜記録

わたしとは、何だ。
何のための、わたしなのだ。
わたしの「生」とは、「命」とは、何なのだ。

『Echoes of Life』P06

(1)♪『First Pulse』

「さあ、お見せください。」
「貴方の、始まりの言葉の「音」を。」

『Echoes of Life』P11

(2)♪『産声~めぐり』

「お見せください。貴方の、資質と知の言葉の「音」を。」

『Echoes of Life』P15

(3)♪『Utai Ⅳ ~Reawakening』 

さあ、こい。世界に取り残された憎悪たち。
わたしの正義の「音」を、よく聴くといい。

『Echoes of Life』P19

(4)♪『Mass Destruction ―Reloadー』   

「それでは貴方の番です。」
「お見せください。貴方の「貴方」という言葉の、音を。」

『Echoes of Life』P23

(5)♪『ピアノコレクション』~

「さあ、貴方の、「運命」の言葉の「音」を、奏でてください。」

『Echoes of Life』P25

(6)♪『Ballade No1 in G Minor,Op.23』

さあいくぞ。わたしの「強さ」の音よ。響け。

『Echoes of Life』P29

(7)♪『Goliath』

枯れ果てた地だが、「今なら、できる」と、水の音から再生し、庭園に芽吹きを与えていく。

『Echoes of Life』P33

(8)♪『アクアの旅路』

運命は静かにささやく。足元に影を落とし、
ただその影を追うように、わたしは歩いていく。
運命は風 姿を見せずとも、見えないままに導く。
その風に身をゆだねて、命は揺れながら進む。

EchoesofLifeより書き起こし

(9)♪『Eclipse/blue』

時は止まらない。どれだけその時から外れようとしても、必ず同じ世界に収束する。
何度戻ったとて同じ。何度繰り返したとて同じ。わたしは「いま」から逃れることはできない。
月がわたしを照らす。
月はわたしの孤独を、影に写す。
見えない「未来」への恐怖を、増幅させる。
それでも、まだわたしは進まなくてはならない。
まだわたしの「問い」は終わっていない。
まだわたしの答えは、終わっていない。

『Echoes of Life』P40

(10)♪『GATE OF STEINER ーAesthetics on Ice』

さあ、「再生」の「音」を奏でよう

『Echoes of Life』P43

(11)♪『Danny Boy』

さあ行こう。始めよう。
わたしの、命の意味。命の役割を、果たそう。
この世界に、「命」の「音」が響き続けるように

『Echoes of Life』P46

(12)♪『全ての人の魂の詩』

アンコール
(13)♪『Let Me Entertain You』
(14)♪『阿修羅ちゃん』』or ♪『Megalovania』
(15)♪『SEIMEI』

こうやって辿ってみると、『Echoes of Life』書が先なのか、演目が先なのか、これ以上の配置、選曲はないのではないかと素人の私が生意気にも思う。新プロの背景を識って見えてきたものもある。
羽生さんの大切な過去プロたちも新たな意味を吹き込まれて生き生きと蘇る。これもいつか羽生さんが話していた未来だ。実現している素晴らしい未来だ。

2月16日は、平昌オリンピックSP曲バラード第1番でリンクにCombackした日「強い羽生が帰ってきた」日だ。
Echoesで、「運命の言葉の音を奏でて」と案内人に求められたら、最難度の「平昌のバラード第1番」でなければならなかったのだと言う。これぞ羽生結弦だよなと思いつつ、それを求めたのはご自分でしょと突っ込みたい。
バラ1ノーミスがあってこそのフリーSEIMEIで、五輪2連覇に繋がっていったのだと羽生さんの思いを今知る。
Novaの物語なのは分かっているが、ピアノコレクションからバラ1ヘは間違いなく羽生結弦の物語だ。

シュタインズ・ゲートが好きすぎて

羽生さんがいたからこそシュタゲを今知ることになったのだけれど、シュタゲって何?答えを求めてアマプラアニメへ加入してみた。この年齢でと思う体験のかなり上位にくる決断だ。そして一番驚いたのは2013年に、シュタゲの世界観に出会っていたということ。『いつもこの場所で』の曲私知ってる歌えるやんってなったこと。ペルソナ3マスディスの羽生さんのズキューンにやられた感覚とでもいいましょうか。Echoresって瞬間とか、隙間とか、過去とか、未来とか、時間軸で捉えることが多くて付け焼刃の私には世界観とか世界線とかか絡まってきているようだ。

シュタゲ主人公オカリンが時間の進行方向に抗って進むのは相当なダメージがあるのだろう。Novaもまた音として捉えているのは過去で、その音を再生してしまうのがとてもつらそうで、二人の苦痛がリンクする。
苦悩葛藤後悔の中、わずかなヒカリを信じて今を未来に託そうとする、微かな希望を湛えている、氷上に舞う羽生結弦は魂で見せて来るので、涙腺が壊れた。

壊れてしまってる私に左隣のお若い方が気づいていたらしい。そっと手渡されたものはきれいに折りたたんだティッシュ。これって泣いてる彼女にハンカチ差し出すドラマで見るやつだ。ハートズキューンてやられるやつだ。あかん、よけいに泣ける。
ありがたく人生初の経験をして、千葉公演は幕を下ろした。

いつかまた未来で会う約束をしたのだから、生きようね、皆んな。

(正源の娘のひとり言)
過去っていつかの未来の結果で、
未来を振り返ることかもしれない。
偶然と選択が絡み合って、
たまには奇跡のようなことがあって、
運命的な出会いをしたりして。
noteを訪ねてくださった貴方との出会いだって。
お読みくださりありがとうございます。




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