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今も止まぬ記事と人のうわさも七十五日では終わらない言葉の罪

 ( 正源の娘の雑記 )

はじめに、羽生結弦さんの敬称を略させていただくことご了承ください。
 いつもは柔らかい言葉をモットーとしていますが、もし攻撃的な言葉だと不快に思われた方があればご容赦ください。


 羽生結弦の選択とはそれがどんなに苦しく辛い選択であっても、これまでがそうであったようにいつしか、人とか、事とか、モノとかを引力のように正解に結び付ける力があると感じていると書いたことがある。
 今回のことは不幸なことに違いないが、芸能人のようにファンクラブがあるでもなく、住まいも年齢も性別も違う顔を知らない者同士でありながら、彼を応援し支えようとするファンの団結力が強固さを増していると感じている。別ジャンルの方との新たな出会いも生んでもいる。

 127のイベントに向けた準備が着々と進んでいる。何処にいてもアバターになって参加できるという。12月7日羽生の誕生日当日の本番に参加するため下準備をされているファンの方の頑張りようが微笑ましい。でもきっと当日先着8,000人という枠からあぶれ出してしまうだろうアバターたちの嘆きが見えるようだ。
 人数制限はサーバーが落ちるからなのか?巨大なシステムがあったとしても、仮想空間が満員御礼で身動き取れなくなるということなのか?アナログな私にはわからないけれど、初めての作業に頑張った人、自分を託すアバター作りに勤しんだ人、皆が楽しんでいる。それだけでいい。
 きっと「入れなかったー!」と嘆く声がXに響き渡るのだ。落胆顔と嬉し涙の相反する感情を伴いながら。それは羽生の揺るがない人気に他ならないのだから。

 12月20日待ちに待った『絵本GIFT』の発売は自分やちびっこへのクリスマスプレゼントになるだろう。年が明けたら『孤高の原動力』パネル展を伴いながら次のアイスストーリー『RE_PRAY』の会場、佐賀・横浜の特設アイスリンクへと力を増しながら向かっていくに違いない。
 
 こんなに温かくて優しくて熱い「羽生結弦」を取り巻く世界をお伝えしたうえで書き進めたいと思う。

 11月30日『 羽生結弦 notte stellata 』写真集が発売された。3月12日宮城セキスイハイムスーパーアリーナでのアイスショーnotte stellata の最終日、今日一日を大切に生きてほしいと明日の無常を語った人は、スケートのためだけに生きていく信じてほしいと、強いけれど震える声で言った。幸せを削ってでも、とも言った。慌てていやいや待てよと、マスクの下で彼自身の幸せを願った。
 この言葉を後から思えば彼の心の中ではある選択が決まっていて、自分のスケートを届け続けることに自分は何一つ変わらないからと、それでもきっと何かが変わってしまうだろうと覚悟していたと思えてならない。でもその覚悟さえも揺らぐほどに踏みにじられてしまったのではなかったかと思う。
 始まりは一つの記事だ。慶事を祝うための取材とは思えなかった。暴くという悪意のもとに進められイメージだけでその人のことを書きまくった。
イメージ操作されたファンも出ただろう。彼の結婚を受け入れられなかったファンもいただろう。でもやはり一番の原因は記事を出し続けた一部のマスコミだ。煽って煽って煽りぬいたマスコミだ。
 8月4日深夜心乱れたのは事実だし、11月17日の発表には泣いた。彼を苦しめたモノへの怒りしかなかった。アイスツアーの真っ最中に発表されたことに予断を許さない事態になっていたのではないかと推察した。まさかそんな状況にまで追い詰められていたとは思い至らなかったファンたちは、面に出さず「羽生結弦」として作品を作り上げやり遂げているプロ意識、彼の強さと信念を感じ、常人では計り知れない凄さを改めて知った。

応援してくださっている皆様へ
いつも暖かいお言葉や応援、ご声援、本当にありがとうございます。
私事ではありますが、皆様にお伝えしたいことがございます。
私は、一般の方と結婚いたしました。
互いを心から尊敬し、大切にしていく覚悟を持って結婚いたしました。
それぞれを守るために様々なことを考えながら共に乗り越え、過ごしてきました。
そんな生活の中で、お相手は、家から一歩も外に出られない状況が続いても、私を守るために行動し、支えてくれていました。
現在、様々なメディア媒体で、一般人であるお相手、そのご親族や関係者の方々に対して、そして、私の親族、関係者に対しても、誹謗中傷やストーカー行為、許可のない取材や報道がなされています。生活空間においても、不審な車や人物に徘徊されることや、突然声をかけられることもあります。
私たちは、共に思い悩みながらも、このような事態から、互いをなんとか守っていけるように努めてきました。
しかし、私が未熟であるがゆえに、現状のままお相手と私自身を守り続けることは極めて難しく、耐え難いものでした。
このような状況が続いていく可能性と、一時改善されたとしても再びこのような状況になってしまう可能性がある中で、これからの未来を考えたとき、お相手に幸せであってほしい、制限のない幸せでいてほしいという思いから、離婚するという決断をいたしました。
これからは、一般人であるお相手、そのご親族や関係者の方々、また、私の親族、関係者に対しての誹謗中傷や無許可の取材、報道等、迷惑行為はおやめください。
心より、お願い申し上げます。
この先も、前に進んでいきます。
これからも、よろしくお願いいたします。

羽生結弦✕公式より

 この文面から人々は何を読み取ったのだろう。
この後出てくる記事や、一部の名の知れた方たちの分析記事を見た。
情けない。稚拙過ぎる。私にはそれしかない。

 ずっと一部と書いているけれど、たぶん一部だったと思うのだ。自分の周りには彼を思いやる人がたくさんいる。いつかは世間もわかってくるという人がいる。でもその一部の人の無責任な言葉がひとり歩きをして、さも多勢の意見であるようにまた確信のない記事が繰り返し出されることになる。

 マスコミがやれ「三カ月」だ、やれ「105日」だというワードを掲げ書き立てた。これも前に書いたが、何かに共感するとき自分の人生での経験値が影響するという。普通に羽生結弦を知る人にとっては自分の結婚期間への経験値に三カ月とか105日が無くて驚いた人はいただろう。その人たちの中の一部の拒絶感がマスコミの煽り記事に共感する方を選んだと思うのだ。深いファンは彼の歩いてきた道のりの苦難と彼の性格をそれなりに理解しているから経験値などを上回る信頼がある。

 覚えている記事を遡ってみる。
「なんちゅう男や」「捨てたのか」このフレーズを見たときは
馬鹿げている、どの時代を生きる方の言葉なのですかと問いたかった。
現在の女性はまだそんなに弱い立場にいるのですかと。

 「私たちは、共に思い悩みながらも、このような事態から、互いをなんとか守っていけるように努めてきました。」と羽生は言っている。
愛はどちらかが守るものではない。そこには対等の二人がいる。
 それでも自分が未熟だという言葉を使い、自分一人が矢面に立った。それがこれからのパートナーの人生を守るため彼がとった唯一の方法だったのだと私は思う。

 「未熟」を切り取って文章を作り上げられたり、彼の親族から引き出した「子ども」という言葉だけを切り取り印象操作されてしまうような記事を出されたり、この受難をどうやって切り抜ければよいのだろう。

本人が黙っている中で書かれる記事は全て憶測だ。

 海外へ行けばよかったのではと著名人の方を含め何人かが述べていた。
一部のスポーツ記者と名乗る方は名ばかりですか?海外へ逃避行すればだと?羽生を取材してきた人ではないですね。羽生が東北に、仙台に拠点を置くことは変えられない。羽生が血が滲む思いで頑張ってきた意味を知らないなんて言わせない。やっとここまできた、支援できる力を付けてきた羽生の悲願だ。仙台に新たにスケートリンクが作られる話も水面下で進んでいたことだろう。羽生いなくして完成しないプロジェクトなのだ。アイスショーも含め次から次へと大きなプロジェクトを抱えている彼がどうして海外へ行けるというのだ。

 フィギュア関係者を名乗る方は何か意図があったのですか?「離婚の責任をメディアに転嫁したようにも見える」と、「責任の理由があるとすればファンだ」と、「メディアに歩み寄ればよかったと」あなたが言っていると記事は書いているのですよ。言ったのはあなただと、それこそ責任転嫁されていますよ。だいじょうぶですか?本名を名乗ってお話になれますか?

 羽生の結婚はプロに転向した時の会見から読み取れなくもないと思っている。心の中では着々と準備されてきたものであり、彼の中では電撃ではなくやっと辿り着いた日、それが8月4日だったと思うのだ。
 スポーツライターと名乗るあなた、原因を勝手に決めつけて何になりましょう。親子の信頼関係が強いのは事実でしょう。でもね二人が幸せなら母親は見守れるそれが母なのです。その幸せを壊した原因が多分にマスコミだと何を言われても甘んじてうけてきた羽生が言っているのに、罪悪感などつゆなくてこの記事まとめたあなた、今幸せですか。

 法に則って闘えばよいと言われる方もいらっしゃる。
彼は結婚発表以来プライベートに関しては何を言われ書かれても無言だった。離婚発表以来も無言を通している。
 周りのサポートが不備だったのだと言われる方もいる。でも無言を貫くのはきっと羽生の意志だと思う。

 彼は人と言い争うことを良しとしないそういう人だ。
自分のファンではない人にでも、ただその人の心に少しでも届くものがあればと祈りにも似た想いで生きている人だ。言葉にしないと届かないこともあるとわかっていても、その言葉を使って争うことを望まない人なのだ。
 タラレバ話も要らない。誰だって後出しじゃんけんは勝てる。戻すことのできない事をタラレバの言葉で語ることは親切心で味方のフリをしているだけで、鋭利なナイフと変わらない。

 今日も過去に聞いた事のあるコメントをさも今の話だよと言うがごとく寄せ集めて、離婚した理由をマスコミのせいではない方向へ導こうとする記事がまた出ている。職業人としての誇りがあるなら名前を名乗ってコメントなさいませ、記事を書きなさいませ。

 思ってみてほしい。普通の人間なら怒り心頭か、心が壊れてどうにかなってしまいそうだろう。
 そんな渦中で、夜中の練習、取材、企業との連携、自身のクリエイティブな仕事をこなし続けている。あなたが羽生の立場に置かれたとき、こんなに強くいれるのか。

 この渦中を作り上げたのはあなたたちだ。
ただ一人の人間のプライベートに土足で踏み込んで、荒らし続けたあなたの罪だ。弱い人なら命に係わる暴力だ。幸いにも羽生は強い。それだけでも彼が今まで積んできた試練がどんなものであったか、その上に鍛えられた強さだとは思わないか。
 あなたに当てはまっていると感じた方、今からでも片付けてくださいませんか。撒き散らかされた言葉のゴミを拾い集めて捨ててくださいませんか。
 実名でも責任をもって言える言葉を送り出してください。
 マスコミの皆様に切にお願いいたします。

 羽生は自力で立ち上がって行く人だ。中国杯の衝突で血を流した時も、大怪我から復活してみせた平昌五輪の時もそうだったように。
 今もこけちゃいないほど強く見えているかもしれないけれど、彼の心まではだれもわからないのだから。もうこれ以上傷つけてはだめだ。

そこに幸せはありますか
誰かと繋がっていますか
心は壊れていませんか
大丈夫 だいじょうぶ
この物語とプログラムたちはあなたの味方です
これはあなたへ
あなたの味方の贈り物

元気に毎日過ごしていますか
辛い気持ちになっていませんか
ひとりで悲しくなっていませんか
どこにいても いつだっていいです
疲れて心がひからびたときに
帰ってきてください
こんなくだらない物語と
とっておきの物語がずっとここにいます
あなたのこれまでと 
これからの物語のために
          『GIFT』より

この優しい言葉を紡ぐ人の心が
どうぞ平穏でありますように
羽生結弦が幸せでありますように

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