ダウンタウンの「ごっつええ感じ」がいじめられっ子をいじられっ子に変え、1人の命を救ったって言う話やねんけど最後まで見てもらえます?
小学六年生を終えるまでに、これまで受けていたいじめと決別する為、暴力をふるう勇気のなかった僕は周りを笑わせて、仲良くなろうと毎日努力をしていたがイジメの威力は衰える事なく毎日容赦なく僕を襲ってくる。
同級生だけやなく年下までが僕に暴力や嫌がらせをしてくる。
そんな僕を理解して好きになってくれる人もいた。
守ってくれる友達も出来た。
でも、守られるのやなく、自分で解決しようと考えたが、やはり暴力でしか解決できないのやと…
次酷いことをされたら彫刻刀を持って暴れようと…
ホンマはメッチャ怖いけど、それしか思いつかなかった…
すぐにその日は訪れ、給食の時間、トイレから帰って来たら僕の給食のカレーに粉チーズ(チョークの粉)、コーヒー牛乳(牛乳に茶色の絵の具)を入れられて 頭は真っ白、牛乳は茶色、カレーも真っ白とパニックになったがチャンスと思い、机から彫刻刀を取り、イジメの主犯の完田の顔に震える手で彫刻刀を突き付け、完田をビビらせたが、周りの介入で抑えつけられ、その時に言った僕の言葉が周りの子達を怒らせ、そのままカーテンに巻かれ、ミゾオチを押され意識を失った…
ちょっとして意識をと取り戻し、周りを見ると
女子達は泣いていて、男子達は喧嘩をしていた。
僕の事を友達と思ってくれている子達が助けてくれていた。
僕が起きるとその子達は喧嘩を止め体育館の裏まで連れて行ってくれた…
「今日はよく頑張ったな、あとの片付けは俺等でやっとくから今日はもう、帰り。」と言われ
そのまま家に帰ったが忘れ物をした事に気付き、
放課後恐る恐る学校へと向かった。
すると、学校に残っていた同級生がいつもなら嫌がる事をしてきたり、悪口を言ってくるのに給食の噂を聞いたのか僕に普通に接してくれた。
すれ違う年下の子達も普通に挨拶をしてきた。
僕はイジメがなくなったと喜び、イジメがなくなったら付き合おうと約束していた塾が一緒で隣の地区の小学校に通う中橋さんに報告しようと向かったが
途中の公園で偶然足を止めた時に衝撃的な事実が僕を襲い、僕は家で首吊り自殺をしたが、強く打ち付けたはずの釘が抜け落ち未遂に終わった…
その時の苦しさは今まで受けたイジメより苦しく
2度と死ぬなんて考えやんとこうと心に決めた!
いじめっ子達から逃げる為に受けた受験も失敗し、そのまま近所の中学に進学したが、あの日以来心を閉ざした僕はまた、いじめられっ子へと戻った…
初夏に転入してきた浜野に蹴られた時、机に頭を打ち意識を失った僕は気づいたら喧嘩をしていて
先生に止められていた。
夏休みが終わり登校初日、浜野はこの辺りで有名な不良になっていて放課後売店の裏に連れて行かれ
7人にボコボコにされた。
これから先逆らわないと約束までさせられ…
でもその7人の中の1人、一緒の小学校やった金子が「小学校の時言うてた面白い話また聞かせて」
と僕の家へ来るようになり、
小学校は違うが一緒のクラスで柔道少年の武が
「俺と一緒の小学校の奴らはお前にちょかいださせ
へんから毎日お前の面白い話聞かせて」
と游ぶようになった。
僕はイジメから抜け出すため、ダウンタウンやとんねるず、ウッチャンナンチャン、ドリフやひょうきん族をブラウン管が穴空くくらい見て、学校で真似したり、ちょっと変えて話したりしていたからだろう…
かと言ってこの間までえげつないくらいイジメられて、人を殴ることも恐くてすぐに泣く僕がこのまま
不良グループにいるのは逆に苦しかった。
でも、
月日が流れ秋の終わり、たまたま見てたテレビで
ダウンタウンの「ごっつええ感じ」が始まると耳にした僕は毎週録画し、ビデオテープが擦り切れる程何度も見た。
特に松本さん演じる ベンジャミンというキャラが大好きで、あいうえお作文を自分で考え学校で毎日言うようになった。
すると、僕の事をイジメてた先輩や同級生の態度が
変わって来たのが自分でも分かった。
何故なら僕も楽しくその時間を過ごせるようになってたから。
酷い事を言われても叩かれても今までの空気と違う。
いじめられっ子がいじられキャラに変わった瞬間だった。
暴力や危なさで張り合う怖い不良ではなく、
見た目とユーモアで張り合うようになれた。
ダウンタウンのごっつええ感じを見なかったら
また自ら命を絶っていたかも知れない。
小学校の時の僕では考えられない未来(中学時代)
を過ごしました
ベンジャミンは僕の命の恩人です。
アタシも今じゃ5人の父親で、子供達にはダウンタウンさんの番組を全て見せています
ダウンタウンさんの笑いが
これからも沢山の命を救う事を心から願います
最後にアタシの命を救って頂き、ここまで成長させて頂いた事を心から感謝しております🙇
Mr.ランジェリー