部活ではダメダメだったけど、だからこそ学んだこともたくさんあったよ。
私は小中高、バレーボールをやっていた。
きっかけは母。
母がバレーボールが好きで
ワールドカップの時はいつもハイテンション。
そんな母を見ているとすごく興味が湧いて
町のスポーツ少年団でバレーボールを始めた。
運動が苦手だった私でも
日々練習していると少しずつ
自分の体を使えるようになってくる。
ボールを扱えるようになってくる。
上手くはなかったけれど
ボールを追いかけるのが楽しくて
小中と続けていた。
高校生になったとき、上手い人の近くで
ボールを追いかけてみたいと思った。
県下の強化指定校に入学した。
その後すぐ、後悔した。
当たり前だけれどみんなうまい。
私は本当に下手だった。
うまい人を近くで見たい。
そんな甘い気持ちで入っていい場所じゃなかった。
辞めたい、辞めるべきかもと思った。
でも、親の顔が浮かんで辞められなかった。
バレーボールがしたくて
偏差値を30下げて
その高校を選んだ私。
中学の先生は猛反対。
「勉強はいつでもできるけど部活は今しかできない」
そう言って両親が背中を押してくれて入学。
遠方だったから寮にも入っていた。
辞めるわけにはいかなかった。
下手だったからこそ
プレーで何もできない私に何ができるか
毎日毎日考えてノートに書いていた日々。
なんとかくらいつこう、
トレーニングだけでも負けないようにやろう
と必死になる日々。
レギュラーになれないのなんてわかっていた。
でも、存在理由が欲しかった。
そんな日々を過ごしていたら
レギュラーでもないのに
副キャプテンになってしまった。
「副キャプテンなんやからレギュラーならなきゃ」
そんな気持ちでアホほど動いてたら、
過労でバタンと倒れた。
その後家庭でも色々と事件が勃発して
精神的に部活どころではなくなりマネージャーに。
心のどこかでほっとしている私がいた。
もう、この人たちと戦わなくていいんだな。
そう思うと、少し楽になった。
今、私には後悔していることがある。
決して、マネージャーになったことではない。
もっと早く、身を引いて
マネージャーに徹するべきだったということ。
なんとかプレーヤーでいようとしたのは何故か。
見栄。ただそれだけ。
地元を離れて寮に入っていた。
こんなところで辞めたら、友達に何か言われそう。
親はどんな気持ちになるだろう。
寮にまで入って辞めるなんてカッコ悪い。
副キャプテンなんだから、
なんとかレギュラーにならなきゃ…。
もっと早くマネージャーになって
サポートにまわっていれば
チームのためにできたことが沢山あったと思う。
マイナス思考なお陰で
このままでは良くならない
ということには敏感だった。
毎日たくさんたくさん考えていたから
私は副キャプテンになったんだと今なら分かる。
私がやるべきことはレギュラーを目指すことでなく
考えて考えて、みんなのバランスを保つこと。
高校生活の中で、一番の後悔だ。
この時の経験は確実に今の自分に生きている。
沢山未来のことを考えて、失敗もしながら
自分の好きなことで働けるようになっている。
劣等感の塊だった私へ。
大丈夫、バレーできなくても生きていけるから。
レギュラーなれなくても罪じゃない。
その苦しみの中で、私はもっと大事なことを
山のように学んでる。
自分の役割を正しく理解するのも一つの能力。
今は上手い奴が正義で、下手な奴は悪だよね。
でも社会に出たら、その苦しみも、努力も、
先生が認めてくれた考える力も、
全部めちゃくちゃ役に立つから。
だから、自分がダメなんて絶対思うな!
貴方は最高!いるだけでいいんよ!
未来の私は最高に幸せやから、
もがいて苦しんで強くなろうね。
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