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1ヶ月で国家公務員総合職試験に合格する方法(1次試験編)

はじめに

国家公務員総合職試験に短期間で合格することは可能です。ただし、正しい戦略と効率的な学習方法が必要です。本記事では、公務員試験対策未経験で前提知識がない人でも、1ヶ月で合格できる勉強法を紹介します。
ちなみにこの方法は、私が初学者の状態から独学2ヶ月で1次試験に合格した経験をもとに、無駄を省いた最短経路を提示します。

受験区分の選択がカギ

1ヶ月という短期間で合格を目指すなら、「政治・国際・人文区分」の「政治・国際系」を選択することを推奨します。その理由は以下の通りです。

  1. 合格ボーダーが他区分より低い

  2. 必要な勉強量が比較的少ない

  3. 範囲が限定されており、短期間で効率よく対策できる

この戦略に基づき、得点目標を設定しましょう。

合格戦略:目標得点率55%

必須の目標得点

  • 専門試験:最低50%(20/40問)できれば60%(24/40問)

  • 基礎能力試験:最低50%(15/30問)できれば60%(18/30問)

専門試験の科目別目標(合計23/40問)

  • 必須科目

    • 政治学:7/10問

    • 国際関係:7/10問

    • 憲法:3/10問

  • 選択問題

  • 国際事情(対策不要):2/3問

  • 行政法(憲法と同範囲):1問

  • 行政学(政治学と同範囲):1問

  • その他(勘で解答):正答率20%で2/10問

国際事情については対策不要、というかそもそも出題範囲が絞れるものでもないため、対策は困難です。しかし正当に必要な知識は、公務員を目指す方であれば、常識的に身につけている場合も多いものであると思いますので、実際の過去問を確認してみることをお勧めします。

行政法と行政学については5題づつ出題されますが、その中には政治学・憲法と被る範囲からの出題もありますので、その問題は取りこぼさないようにしましょう。
時間があれば、経済学の対策に手を広げることもお勧めです。この区分で出題される経済学の問題はかなり基礎的なものも多く、入門レベルのミクロ経済学の知識のみでも、経済学(3問)・経済政策(3問)の内、約3問は正答を導くことが可能です。

基礎能力試験の目標(合計17/30問)

  • 現代文:3/3問

  • 英語:5/7問

  • 判断・数的推理:4/11問

  • 資料解釈:3/3問

  • 知識:2/6問

基礎能力試験については必要な知識も多くないため、いきなり本番形式で1回分の過去問をやってみることをお勧めします。
戦略としては、現代文・英語・資料解釈にある程度時間を使っても確実に得点することが、最低ラインを突破する上では重要です。判断・数的推理については、基礎的な問題も増えてきているため、その中から短時間で回答できそうな問題を見つけ出した上で2問は確実に押さえられれば、確率的に4問ほどは正当することができます。
おそらくはこの戦略で、対策せずとも15問以上の正答は高確率で確保できると思います。
基礎能力試験で15問以上(半数以上)正答できるのであれば、試験対策としては専門試験のみに集中して取り組みましょう。

具体的な対策方法

1. 専門試験対策

【使用教材】

経済学については簡単にでも理解しておかないと、いきなり過去問演習に取り組むのは大変だと思いますので、入門書を活用することをお勧めします。
公務員試験 最初でつまずかない経済学 ミクロ編[改訂版]https://www.amazon.co.jp/%E5%85%AC%E5%8B%99%E5%93%A1%E8%A9%A6%E9%A8%93-%E6%9C%80%E5%88%9D%E3%81%A7%E3%81%A4%E3%81%BE%E3%81%9A%E3%81%8B%E3%81%AA%E3%81%84%E7%B5%8C%E6%B8%88%E5%AD%A6-%E3%83%9F%E3%82%AF%E3%83%AD%E7%B7%A8%EF%BC%BB%E6%94%B9%E8%A8%82%E7%89%88%EF%BC%BD-%E6%9D%91%E5%B0%BE-%E8%8B%B1%E4%BF%8A/dp/4788945312
このテキストを用いるだけでも、先に挙げた経済学分野の得点を上積みすることができます。スー過去については、残り時間から取り組むべきかどうか判断してくだいさい。
【学習のポイント】
  スーパー過去問ゼミを用いて知識習得する際は、教材を完璧に仕上げる必要はありません。択一問題の中で、正答選択肢を最低限の根拠を持って答えられる(消去法含む)状態を作ることができれば、上に挙げた目標点数は確保できます。そのため、解説をしっかりと読み込むことに時間を使いすぎないように注意しましょう。
また、2025年1月時点では、スーパー過去問ゼミ7・国家総合職過去問500 2026年度版が最新のものになっていますが、特に最新のものを使う必要性は高くなく、メルカリ等で数年前のものを入手し活用しても大きな支障はないと考えます。

2. 基礎能力試験対策

【使用教材】

【学習のポイント】
基礎能力試験については、学習成果を反映させることが難しいため、最低限の得点を死守し、あとは専門試験でカバーする戦略をお勧めします。

まとめ

1ヶ月で国家公務員総合職試験に合格するには、正しい受験区分の選択効率的な学習計画が重要です。ですがやることとしては至ってシンプル。基本的には憲法・政治学・国際関係のスーパー過去問ゼミを完成させるのみ!本記事で紹介した方法を参考に、短期間での合格を目指しましょう!

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