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わたしのすきな色

〜02.04に綴ったものです〜

“自分のすきな色がわかったこと”

それは、
わたしにとって、今日、一番嬉しいことだった*


“やっぱりそうだ!
わたし、赤がすき!一番すき!!
深い赤、、
そう、深い赤がいちばんすきっ!
わたしの好きな色は、深紅!深紅なんだ!*💄”

心の中で、今日一番、ときめいた声がした*

“やっぱり”
というのも、長いことベージュやブラウン、ピンク系を手にとっていたわたしだけど、
最近なんだか赤が気になることが増えていた。


赤か〜。ふ〜ん。そうなのか、そうなのね。
いま赤が気になるんだ。

それくらいにしか思っていないといえばそうだけど、ピンクを手に取るとふと湧いてくる違和感があって

その度に、わたし、ピンクか?
なんかそうじゃなかった気がするけどな。


そうやって
なんとなくのその違和感という感覚を頼りに、
わたしは何色がすきだったっけ?
小さい頃、わたしは何色がすきって言ってたんだろう?

そんな問いをちょこちょこ自分に投げていた。


思えばお年玉かな?
初めて自分のお金で買ったものは多分お財布で、そのとってもお気に入りのお財布は赤だった。

記憶にあるお気に入りのコートだってそう、真っ赤なコートだった。


わたし、赤が好きだったのかな?
ピントが合うような合わないような状態が続いていたけど、

それが今日、思ってもなかったタイミングでわかってしまえたのだ。


いつか行ってみようと頭の片隅にはあったけど、ずっといかないままだったカフェ。


今日だって全く予定になかったのに、
出かけた先で思い浮かんだ
“あそこいこう💡” の声に従って、
思いのままに動いていた先で最後に行き着いた場所だった。


ドリップコーヒーができるのを待つ為に座席に座り、
ふ〜っと息を吐いて顔を上げた瞬間、目に入ってきたお店の深い赤の看板と、
周りのお客さんが持っている紙コップの赤色に、一瞬にしてときめいた。




“ああ、赤がすきだ。”
“やっぱりわたし、赤がすきなんだ。”


そう思ったその瞬間、
温かくて、穏やかで、安心と満たされたその感覚がじんわりと胸の奥に広がっていくのを感じた。

本当のわたし自身と一致した時の感覚は、それはそれははっきりとわかるものだ。
全身が喜ぶから。喜んでいるのがわかるから。

ああまた一つ、わたしは自分を知れたんだ。
自分を思い出せたんだ。
それが、うれしくてうれしくて仕方がなかった。




もう長いこと、自分の中が
親や他人の価値観で埋め尽くされていたわたしは、
考え方、価値観だけでなく、
自分の一番好きな色さえ、もうわからなくなっていた。


もっというと、
自分が自分のものだと認識している価値観や考え方が、実はほとんどわたしのものじゃないのかもって気づいたのだってここ数年の話だ。

色だってきっとそう。

”こっちの方が大人っぽい”
”こっちの方が多分わたしっぽい”
”これはわたしのイメージと合わないだろうな”

自分から湧き出る”すき”や”こうしたい””こう思う”

ではなく、
周りからのイメージを考えた先に
自分が安全に生きていく為に頭で考えたそれらに埋もれてしまった“わたし”は

探し出すのに、
ずいぶん時間がかかるのです。


それでも、自分を知ろうとすることを諦めない。
自分の本音に触れようと手を伸ばすことを辞めないでいる自分がいる。


自分を上手く愛せなくて
何にもないと嘆いた時だって
自分のことを諦めたことなんてないことだけはわかってる。


矛盾してるけど、
わたしはわたしをちゃんと愛せているんだってことも、
どこかでしっかりわかってる。


大丈夫。
自分のしあわせを望んでいい
それさえ知らなかったあの頃のわたしからしたら
今のわたしは別人のように自分にまっすぐ向き合ってあげられている。


今日見つけ出してあげられた“わたしのすきな色”

小さなことかもしれないけど、そうやって丁寧に拾い上げた純粋な“わたし”のかけらを一つずつ大事に握って、
まだまだ自分以外のもので溢れているわたしの心も、頭も“わたし”で埋め尽くしていくんだ。


そうやって少しずつだけど、でも確実に
これからもわたしは“わたし”に手を伸ばしつづけて、わたしは“わたし”に一歩ずつ還っていくの。

急いでも、急がなくてもいい。

いつだって、わたしのペースで、ね*


こころが満たされた、いい一日だった🌸












ずっとある。
わたしはずっと自分の奥底にある。


だけど、うまく生きようとしたり、
愛されようとする中で、
押し殺しすぎてもう、何にも見えなくなっていた。


立ち寄ることになった理由は、コーヒーを飲むことではなく、
席についた瞬間
わたしに、わたしの好きな色を教えてくれた*


もともとはいく予定なんてなくて、
思いつくままに
ほんの少しの時間。
20分もいなかったと思うけど、

何をするわけでもなかったけど、

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