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【散文詩】半自動筆記に因る夜想曲(3)-2:『涜聖の真珠母』-2(閲覧注意)
目の前には、扉の隙間から見える光景は、正に驚くべきものだった。机の上に置かれた私が愛用するウェッジウッドのティーカップの中には、■液が並々と溢れて居り、
直ぐ脇では、今迄女の子だとばかり思って居た使用人が、其の制服の儘、息を荒げ『御主人様!御主人様!!』と喘ぎながら自らの屹立するものを激しく扱いて居た。
其の、金髪で、小柄の、マンチェスターの出だと云う「彼」の先端からは、止め処無く真珠母色の液体が零れ出て居た。最早欲動を抑え切れなくなって居る私は、頭のもう一方で、冷静に、
『この事態を敬虔な猶太教徒で在れば、如何にした事だろうか?』
と考え、又或る意味で今はとても抒情的な情況に居ると思った次の瞬間、
私は本能の趣く儘に扉の内側へ駆け入った。
<続>
作者註: この作品の一部に、現今の社会情勢下に於いては、公序良俗に反する虞れの有る表現が含まれている事を鑑み、編集の段階で部分的に修正を加えている事を踏まえて、閲覧頂けたら幸いです。