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【3部作】芸能事務所のオーディションを受けた話(前編)
今回は大学2年生の春休みに、芸能事務所のオーディションを受けてきた話をしようと思う。
この話は書きたいって思ってたけど時間と気力が無くて先延ばしにしてたんすよ…。精一杯面白く書くからぜひ読んでいって!
めっちゃ長くなると思うから、前後編に分けるかもしれない。分けないかもしれない。どうなるかは未来の僕次第…。
まずはなぜ芸能事務所のオーディションを受けに行くことになったのかを説明する。
事の発端はとある日の銭湯♨️
お風呂から上がり、2人の友達とご飯を食べ出る時にふとこんな話になった。
「将来どんな仕事やりたいん?」
僕は全く決まっていなかった。
なんなら今も決まっていない。ヤバすぎ。
「全然決まってないのよね〜」
こんな感じに軽く返したら、友達が。
「モデルやってみれば?顔小さいし身長高いし」
何言ってんのコイツ?と思ったのは内緒🤫
「今応募しようや。どこかオーディション募集してるべ」
どんどん話進めるね!この人!
そんなこんなでオーディションを募集している事務所を見つけて、その場のノリで応募した。
友達2人もオーディション当日は一緒に行ってやると言ってくれたので、それならいいかと思ったのも応募した要因の一つだ。
ノリと言っているが、当の本人である僕は少し芸能の仕事に興味があった。
ちょっと憧れちゃわない?(笑)
友達とのノリで応募したオーディションをキッカケに、人生が変わったラクダンゴさん!
などというほぼ実現不可能な未来を想像しながら、オーディション当日を待っていたのはここだけの秘密だぞ!
そんなことを考えていてもやっぱり面倒くさかったのは事実だった。本気で芸能の世界に入りたい気持ちはなかったから。
しかし、ノリで応募したとしても緊張はしていた。
そうは言っても時間は止まらず、当日を迎える。
まず、ここで一つのやらかし。
遅刻しました。
これは完全にやってる。相手は社会人だぞ?
いや、社会人じゃなかったら遅刻してもいいというわけではないけども…。
おまけに事務所までの道がわからなかった。
僕はGoogleマップを開いてくれた友達の道案内に従ってついて行った。
「オーディション受ける奴が道を分かってなくてどうする!」っていうツッコミはやめてください!
僕が1番分かっているので!
友達のおかげでなんとか事務所に到着。
同伴者は1人までOKだったので、友達1人を引き抜いた。
もう一人の友達はオーディションが終わった後に合流する事になった。
事務所に入る前にあとで合流する友達とハグをして、
「人生変えてこい」
と言われたことを覚えている。妙に熱血であった。
事務所に入り、友達と一緒に無人の受付に行く。
そこに小さい固定電話があったので、
「今日の13:30からオーディションを受けるラクダンゴなんですけど、少し遅刻してしまって」
と電話。(15分くらいの遅刻)
電話の相手が「分かりました。担当の者が向かうのでお待ちください。」と応えてくれた。
しばらくして、事務所の人が来てオーディションのプロフィール用紙を回収。
ちなみに、プロフィール用紙は当日の朝に急いで書いたので、抜けがあった。
(この時点でもうやる気ないやつやんけ)
ワイ「自己PRの部分書けてないんですけど…」
事務所の人「大丈夫ですよ〜」
大丈夫なんかい。
その後、すぐにオーディション部屋に案内される。
ここで友達とお別れ。友達は廊下の椅子に座って待つことになった。
部屋に入るとすでに7人が座って待ってた。メンバーは以下の通り。
・身長が高くて日本語がカタコトな日本に来て1年の外国人(以降Aと呼ぶ)
・40歳くらいの明るくてやる気満々なおばさん
(以降Bと呼ぶ)
・坊主で首の後ろとか手の甲にまで刺青が入っててサングラスをかけていたイカつい男(以降Cと呼ぶ)
・耳にピアスを2つ付けてる茶髪なチャラい男
(以降Dと呼ぶ)
・茶髪でチャラい男(以降Eと呼ぶ)
・黒人女性(以降Fと呼ぶ)
・ギターを持ち込んで、背中にデカく文字が入ってる黄色いTシャツを着た58歳のおじさん
(以降Gと呼ぶ)
座席は前に4人、後ろに4人って感じ。
簡易座席表を以下に作りました↓
面接官
○ ○ ○ ○
○ ○ ○ ○
↑ワイ
俺は後ろの一番端っこ。遅刻してきたからそこしか空いてなかった。(お恥ずかしい…)
座席の上にはオーディションの流れと試験内容が載っている紙があった。
オーディションの流れは、
名前と年齢を大きな声で言う。
↓
6つの試験から2つ選んで行う
↓
面接官から指示がされ次第、別部屋でディレクターと面談
↓
ディレクターから事務所のパンフレットを貰って帰宅
試験内容は、以下の項目から2つ選ぶ。
1,滑舌 以下の2つの文章から1つを選ぶ。
2,朗読 以下の文を読む。
3,パントマイム 以下のストーリーをパントマイムで表現。
「なかなか来ない友人を待っている中、雨が降ってきてカバンで凌ぐ。しかし強くなってきたので、雨宿りできる場所に移動。そこで待っていると友人が来た。」
4,パフォーマンス 自分の好きなポージングを5つ披露する
5,男性セリフ 以下の3つの文章から1つ選ぶ。
6,女性セリフ 以下の3つの文章から1つ選ぶ。
待機してると面接官のおじさんが入ってくる。
すぐに始めるかと思ったら、芸能界には定年が無いなど色々と語り始める。
俺「(さっさと始めて帰らせてくれ)」
早くも面倒くさがるワイ。
遅刻したくせにいいご身分だな!!
色々語り尽くした後、全員前に出て一列に並んでくれと指示される。
面接官「この部屋の様子はカメラで録画されてるから、今から立ち姿をチェックするよ」
最初に左向け左を3回させられる。3回した後にまた面接官が語り出す。
面接官「後ろに10人くらいの写真貼ってあるけど、この人分かる?」
G「〇〇さんです」
面接官「そうね。皆さんが合格したらこの人の後輩になるわけ。じゃあこの人は?」
G「この人は…」
面接官「待って、答えないで(笑)。他の人はわかる?」
全員分からない反応をする。
面接官「この人は、△△さん。この人もうちの事務所の人だから、合格したら君たちの先輩になるんだよ。」
俺「(この件、〇〇だけで良くない?なぜ同じことを△△でもやったの?時間の無駄じゃね?)」
またしても余計なことを考えるワイ。
遅刻したくせに
最後に左向け左をやって、最初の向きに戻る。
面接官「今撮った動画で姿勢とかをチェックして最終的に合否を決めますからね。君たちの頭からつま先までが商品だから。姿勢は大事なんだよ」
ワイ「(初めて商品って言われた…。なんかオークションに出品されてるみたいでオモロい)」
面接官「じゃあみんな座ってもらって、A。前に出て来てもらって試験をやってもらうよ」
面接官「Aはモデル志望だね。日本に来て何年?」
A「一年デス。」
面接官「なるほど、じゃあ滑舌とポージングやってみない?」
A「ワカリマシタ」
「めっちゃ長くなるって言ってたのにもう終わり?」
と思った、ここまで読んでくれた優しい読者諸君。
結局細かく全部書いた結果、8000字程度になってしまいました。
なのでタイトルの通り、この話は前中後編に分けようと思います。
長い長い話になりますが、ぜひ最後まで読んでくれると嬉しいです。
退屈はさせません。
「なんやこれ!時間の無駄すぎたわ!」
なんて思いにもさせないので、お楽しみに!