ドル3部作
『荒野の用心棒』、『夕陽のガンマン』、『続・夕陽のガンマン』。
これらを「ドル3部作」というようだ。逆に、「ドル3部作」とは?と言われても何のこと?と訊かれそうだ。(苦笑)
『荒野の用心棒』を観ればそれで十分と思っていたら、『夕陽のガンマン』も観たくなり、2本観ればそれで十分と満足していたはずが、昨日、『続・夕陽のガンマン』を観て、結局、「ドル3部作」を観たことになる。
『続・夕陽のガンマン』は、3時間近くの上映時間〜先日観た『オッペンハイマー』並みの時間〜であったが、これがなかなか楽しめた。
クリント・イーストウッド、リー・ヴァン・クリーフに加え、イーライ・ウォラックがなかなか曲者で、味のある演技。
「続」と銘打つと、「柳の下のどじょう」ならぬ、正編の人気にあやかるが、そのとおりにはいかない、ことが多いが、『続・夕陽のガンマン』はなかなかの秀作であったと思う。
正編、続編が、それぞれできがよく、かつ、正編よりも面白いと思って観たのは、ジーン・ハックマン主演の『フレンチ・コネクション』くらいか。
「ドル3部作」、セルジオ・レオーネ、エンニオ・モリコーネ、クリント・イーストウッドのトリオによる作品であったが、もちろん、銃による撃ち合い、殺し合いがあったのだが、根底には、生きること、平和への願いがあったのではないかと思う。