わたなべかずみ

自治体議会研究者

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最近の記事

ドル3部作

『荒野の用心棒』、『夕陽のガンマン』、『続・夕陽のガンマン』。 これらを「ドル3部作」というようだ。逆に、「ドル3部作」とは?と言われても何のこと?と訊かれそうだ。(苦笑)  『荒野の用心棒』を観ればそれで十分と思っていたら、『夕陽のガンマン』も観たくなり、2本観ればそれで十分と満足していたはずが、昨日、『続・夕陽のガンマン』を観て、結局、「ドル3部作」を観たことになる。  『続・夕陽のガンマン』は、3時間近くの上映時間〜先日観た『オッペンハイマー』並みの時間〜であったが

    • 怪物〜2回目を観て

      昨日は、是枝裕和監督の『怪物』を観た。2回目なのだが、今回は、シアターキノで上映、是枝裕和監督が来札の上、上映後、トーク&ティーチインが、プラス40分。 悪天候のなか、是枝裕和監督に来ていただき、本当に良かった。 『PERFECT DAYS』、『哀れなるものたち』同様、2回目を観て、いろいろな気づきがあった。 読書もそうだが、歳を重ねるなか、2回目(以上)というのが、私のキーワードになってきた。理解が深まるということ。お金も時間もかかるが、それに替えられない価値が得られて

      • 映画あれこれ

        先週から今日にかけて、『君たちはどう生きるか』、『海の上のピアニスト』、『荒野の用心棒』を観た。 すべて、時代も、ジャンルも違うのだが、人間の生きざま、人間の業の視点で観ると、映画は人生を映し出すので、本当に面白いと思う。 『海の…』、『荒野の…』は、ジュゼッペ・トルナトーレ、セルジオ・レオーネというイタリアの名匠、巨匠の映画で、音楽は、いずれも、言わずとしれた巨匠エンニオ・モリコーネ。 エンニオ・モリコーネが関わった作品は、ドル3部作、これから、『死刑台のメロディ』、

        • ゴジラ-1.0 〜アカデミー賞受賞したので

          今日、アカデミー賞の視覚効果賞受賞の『ゴジラ-1.0』を観賞 ゴジラ生誕70周年記念作品。 伊福部昭の音楽が懐かしく、迫力満点の効果が。 上映されて3か月が経過して、「まあ、ゴジラ映画か」くらいの気持ちで、観るつもりはなかったのですが、アカデミー賞の視覚効果賞を受賞し、VFXというのはどういう感じだろうかと思いながら観賞。 3か月経過のため、上映の観客席が縮小している中、やはり人気があったようで、ようやく確保できたのが、最前席(苦笑)。 『ダイ・ハード2』以来、最前席で

          PERFECT DAYS を三度観る

          今日は、シアターキノで2度目、通算3度目の『PERFECT DAYS』。 観るたびに、「いい意味」?で感動が少なくなって来たような。 私の中では、役所広司さん演じる平山さんが、演技ではなく、平山さんそのものになってきたからではないだろうかと思ってしまった。 普通の日常が、映画化されたような。 映画は、非日常を体験できるという見方もあるが、主役をはじめ、俳優の皆さんが、自然な演技で、私を映画の中に誘い込むというのも、案外心地よく観れたように思う。 (支離滅裂感が…。)

          PERFECT DAYS を三度観る

          愛と哀しみのボレロ

          今日の映画は、「愛と哀しみのボレロ」。 『男と女』の名匠ルルーシュの集大成ともいうべき3時間に及ぶ超大作。 さすがに、184分は長い。途中、トイレに行かず、最後まで観ることができた。 指揮者カラヤン、作曲家グレン・ミラー、舞踏家ルドルフ・ヌレエフ、歌手エディット・ピアフという4人の芸術家たちをモデルに、1930年代から80年代の長きにわたる波瀾に満ちた人生が描かれる。ジョルジュ・ドンが踊るラヴェルのボレロは、圧巻のクライマックス。 というのがあらすじ。 ロベール・オッセ

          愛と哀しみのボレロ

          冬に逆戻りの気配?

          昨日、「PERFECT DAYS」を観た時は、雪がチラついていたものの、今日は昨夜からの雪で、再び雪が降り続き、午前中と夜半に2回の雪かき。 3月に入ったので、いくら何でも、そろそろ雪解けが近づいたと思っていたのだが。苦笑 ところで、画像は、コーヒーの美味しいMORIHICOの、北海道チーズを使用したチーズトーストのお昼ごはん。 美味しいとはいえ、2000円近くの金額にはビックリ。 着席し、メニューを見てから、「これは高いかなあ」と思っても、止めたと、お店を出るわけにも

          冬に逆戻りの気配?

          PERFECT DAYS 再び

          今日、「PERFECT DAYS」の2回目を、シアターキノで観賞 2回目は、1回目で気が付かなかった箇所のあらたな気づきがあったと思う。 何か、平山さんの生き方に、より共鳴できたように思う。 日々の仕事、生活を漫然と生きず、懸命さが伝わってきたように思う。 人それぞれの感じ方があると思うので、もう少しかみしめながら、余韻に浸ろうと思う。 何回観ても、いい映画はいい映画

          ゴールデンカムイ 〜 ひょんなことから

          今日、ひょんなことから、ゴールデンカムイを観に行く。 正直、漫画を実写化ということで、漫画ファンが行くものということで、敢えて避けていたのだが、ひょんなことから、観に行くことに。 北海道が舞台ということも、意識の下にあったと思う。 土方歳三や永倉新八が出てくるので、荒唐無稽感は、私の中では否めなかったが、意外と?見応えがあった。 山崎賢人、山田杏奈、矢本悠馬が良かったのと、玉木宏の怪演が見事。 この作品は、続編があることも、初めて知った(苦笑)。 アイヌの描写が足

          ゴールデンカムイ 〜 ひょんなことから

          落下の解剖学 〜 これも、もう一度観たい映画

          昨日観た映画。 直前まで、2023カンヌ国際映画祭のパルムドール賞を受賞したのを知らず。 いったい、「落下の解剖学」とはどういう意味か、何となく分かったというレベルだが、単なる法廷劇ということでなく、裁判を通して、自殺?他殺?事故?で亡くなった夫と、その妻の間のことがさらけ出されていくことが「解剖」の意味するところなのだろうかということを。 妻役の、主人公である、ザンドラ・ヒュラーが素晴らしい。注目していきたい。 また、息子のダニエル役の俳優、ワンちゃんのスヌープ役のワンち

          落下の解剖学 〜 これも、もう一度観たい映画

          風よあらしよ〜吉高由里子は、吉高由里子だった

          昨日観た、劇場版「風よあらしよ」 女性解放活動家 伊藤野枝の、上京から亡くなるまでを描く。 昨年、NHKのドラマを見逃し、シアターキノでの劇場版。 これまで、昨年の「福田村事件」(映画、原作)、吉村昭著「関東大震災」をとおして、ようやくスタート台に立ったような知識ではあったが、今回の映画を観て、全体を見通せた気がする。 この映画では、平塚らいてうの「元始、女性は実に太陽であった」が、伊藤野枝が、青鞜社に入るきっかけとなる、これは、何と懐かしい響きの言葉か! そして、た

          風よあらしよ〜吉高由里子は、吉高由里子だった

          哀れなるものたち〜再び〜

          本日、再び、「哀れなるものたち」を観賞 私が、映画を2回以上観るのは、そうそう多くないと思う。 最近だと、昨年、「007 ドクター・ノオ」を、約40年ぶりくらいに、あるいは、「シン ウルトラマン」を比較的続けて、さらには、「裏切りのサーカス」という、ジョン・ル・カレのスパイ小説「ティンカー・テイラー・ソルジャースパイ」の映画化された作品くらい、そういえば、昨年「明日に向かって撃て」もそうだったが。さらにさらに、中学校時代、あの超長編映画「ベン・ハー」もそうだった。 2回観

          哀れなるものたち〜再び〜

          枯れ葉

          昨日、シアター・キノで観た映画が「枯れ葉」。 フィンランドのアキ・カウリスマキ監督の2023年の作品。81分 以前から観ようと思いながら、「哀れなるものたち」、「フェルメール」を観ているうちに、いつのまにか、「まあ、(観なくて)いいか」と思っていたが、たまたま、短めの時間が空いたので、「やはり、観に行ってみるか」ということで、観た。 先日の、「PERFECT DAYS」以上に、日常の生活を描いていた気がする、 全編波もなく、時間が過ぎるような感じの、ある意味平凡な映画の

          フェルメール

          今日は、サツゲキで、1週間限定という「フェルメール」を観てきた。 フェルメールは、現存する作品が37と極めて少ない画家で、今回は、昨年2月〜6月、アムステルダムの国立美術館で開催された28作品の展示について、フェルメールの生い立ちから始まる、詳しい解説がなされた、いわば、映画館での映像美術館?という内容だった。 フェルメールといえば、「真珠の耳飾りの少女」、「デルフト眺望」を観たいため、30年前、マウリッツハイス美術館で感激の観賞、2018年には上野の森美術館での展示、一

          第七天国

          昨日は、映画「第七天国」を観賞 この映画は、1927年のモノクロのサイレント映画で、第一回アカデミー賞の監督、作品、女優等々各賞を受賞している。 サイレント映画なので、英語と日本語の字幕があるのだが、この映画の場合、柳下美里さんのピアノ演奏が行われた点が見もの。 映画に合わせて、110分の長きにわたり、ピアノを引き続けたのは素晴らしいと思った。 チャップリンの「キッド」、「黄金狂時代」もサイレント映画だったが、演奏が入るとまた違う趣きがあった。 そういえば、40年前、「

          愛と哀しみの果て

          今日は、サツゲキで、メリル・ストリープ主演、ロバート・レッドフォード共演の『愛と哀しみの果て』を観てきた。1985年のアカデミー賞の作品賞、監督賞、作曲賞など7部門を受賞している。 実は、『スティング』を観たい気持ちであったが、今日の作品も含め、1作品2日間の上映のため見逃す。(中学生時代観たのだが。) デンマークからアフリカへ。 アフリカが主舞台のこの作品、やはり、哀しい結末に終わってしまうが、 メリル・ストリープの演技の見事さ、映像、そして、あの、ジョン・バリーの音楽

          愛と哀しみの果て