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女性同士の忠誠心
「光る君へ」第21回、5月26日放送分です。
ファーストサマーウィカさんの演じる清少納言、しびれます。彼女のラジオが好きでよく聴いてたんですが、演技力ハンパないですね。
しかも清少納言の忠誠心に関しては、ドラマ上の演出ではなく、史実として記録されてるんですからすごい。
今まで男同士の忠誠心を描いた時代劇はたくさんありましたが、女同士というのはあまり見かけないですね。
枕草子が、中宮定子に捧げられたというのは存じ上げてましたが、ドラマ化してみるとものすごく感動します。
およそ現代の文学は、大衆向けに書かれてますので売上前提になって、内容が薄っぺらいものになる傾向を持つものなんです。
でも、特定の人向けに書かれた文章は、非常に深みがあります。読み手がひとり、もしくは少数ですから、コンプライアンスもなければ、万人受けを狙う必要もないわけです。
名作と呼ばれる作品の秘訣はここらへんにあるのかもですね。noteの記事を書く上でも見習えそうです。
ちなみに、番組の後半でまひろ(紫式部)と藤原道長が密会してキスするシーンがありましたが、あれはものすごく震えました。
こちらは史実かどうかは定かではないですが、身分制社会のもとでの禁断の恋。叶わぬ恋なれど、その思いの尽きることなし。ついにふたりは再開を果たし結ばれました。
さすがは、ラブストーリーの名手である大石静さんが脚本を担当されてるだけあります。
来週からは越前編、ますます楽しみになりますね。