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メッセージを伝えるということ
noteに投稿するようになって、やがて3ヶ月になろうとしておりますが、記事を書くたびに不安になることがあります。
わたしの伝えたいメッセージが、読み手側にどれだけ伝わっているか、という不安です。
a)解釈は人それぞれ
解釈というのは人それぞれですから、10人いれば10通りの解釈があるわけです。
インドの昔話に「群盲象を評す」というものがあります。仏教やジャイナ教、イスラム教などで語られることの多いお話しです。
複数の人たちに目隠しをして象の体にさわってもらい、それが何かを当てるゲームをしました。
象の鼻を触ったものは「杵」
耳を触ったものは「箕」(平べったい入れ物)
牙を触ったものは「根」
頭を触ったものは「石」
足を触ったものは「臼」
尻尾を触ったものは「蛇」
そう、誰一人として「象」の全体像をとらえきれなかったのです。
はじめにそれが、「象」であることを教えていなかったために起こったことなのです。
相手が理解してくれるだろうという考えはまず捨てるべきで、理解できるように伝えなければならないのです。ただ、ここも難しくて、情報が少なくても伝わらないし、逆に多すぎても混乱させてしまうわけです。
b)伝えることと伝わることの違い
私がまだ社会人として未熟だった頃に先輩に教わったことがあります。
伝えると伝わるの違いは何か。
日本語で解釈すると難しいんですが、英語で表現するとこうなります。
伝える→TELL
伝わる→GET
GETの意味を辞書で調べてみました。
①(〜に)至る、(〜に)到着する
②(〜を)得る、入手する、自分のものにする
③理解する、分かる
(以下省略)
仕事をするうえで、お客様や会社に対して何らかの情報を共有することがあるのですが、相手がGETしなければいけないのです。TELLだと独り言になってしまうのです。
c)読み手側の自由発想という観点
フランスの哲学者にロラン・バルトという人がいます。
彼は、その思索活動において、テクスト論と作家論の違いを発見しました。
作品を鑑賞する時に、作品の中から作家のメッセージを読み解かないといけない、という立場を作家論だとし、それに対して書かれてあることを読者がそれぞれに解釈するのがテクスト論だとしました。つまりは言葉の一人歩きのことです。
作家論の立場に立てば、その文章からはひとつの読み方しかできないのに対し、テクスト論は、「書かれてあること」を2度も3度も味わい直すことができるというわけです。読書に広がりを持たせてくれます。
最低限のメッセージを伝えたうえで、それぞれの持つ個性から自由な解釈をしてもらうというのも、文章表現の面白いところかもしれませんね。