
第11回九十九里トライアスロン(99t)レースレポート2024
スイム1.9 km
曇天19度、水温は22度。トライアスロンをするにはちょうど良い気候となった。スイム会場は九十九里海岸に流れ込む一宮川の河口付近である。

奥の方が河口で波が確認できる。
手前のでっぱりの部分がスタート/ゴール会場となる。
エントリー前には分かっていたが、九十九里海岸を泳ぐわけではなかった。むしろそこはサーファーの聖地で大波が寄せてきて、とても泳げる場所ではない。


(ここは1つ目の橋付近)
したがって、前半はアゲインスト、後半はフォローとなっている。川とは言っても河口だから、淡水というよりは海水だ(正確には汽水域)。
8時スタートなので、7時20分くらいにはスイムスタート地点に着いたものの、自分より先には一人しかおらず、寂しい雰囲気だった。近くの人と雑談などしているうちに、ようやく人が集まり出し、アスロニアの白戸さんが何やら一生懸命話しているのを聞いていた。
ここのスイムはウェーブスタートであり、私は10分後の第2ウェーブとなった。プワーと威勢よく号砲がなると、みんな一斉に海に飛び込んでいく。私はその後に続くようにそろそろと着水したが、次から次へと人が押し寄せてきていきなりバトル状態となってしまった。上の写真のような狭い場所からスタートすれば、そうなるのも無理はない。前回の記事でスイムを楽観視していると書いたが、まさに楽観視しすぎてバトルの存在を忘れていた。7月の榛名湖は平和なスイムだったので、もみくちゃという経験から遠ざかっていたが、前後左右に人がいるし、視界ゼロの水中なのでどうにもならない状況がしばらく続いたのである。それでも人が前にいればスペースを譲ったり、脇に逸れたりして、なんとかいつものペースで進む。オープンウォータースイムというのは、技術よりも冷静な判断の方が重要なのではとよく感じる。(もっとも、それは私が勝ちにいっていないから言えることかもしれない)。
後半になると、人もまばらとなり泳ぎやすくはなったが、今度は第1ウェーブの集団とぶつかってしまう。え?第1ウェーブって10分前にスタートしているよね?自己申告盛っているんじゃない?と疑惑に駆られながら、それでも間を泳ぎ続けた。
そんなこんなで、疲れや達成感というよりは、接触をいかに避けるかという感覚のままスイムは終了。 このように書くとあまり良い印象を持たなかったように思われるが、そんなことは決してなく、1周回というシンプルなコース設定と、波のない楽なコース、そして何より砂浜からのスタートがいかにも憧れの海のスイムスタートという感じでよかった。(木更津は海だったが、貝だらけの岩場で、ポンツーンからのスタート。榛名湖は小石の湖水際から。)

【ミドルに向けてアップデート スイム編】
以前アラ@ふぐのすけさんが紹介してくれたコード付きの「耳栓」を購入して大会で初使用。耳栓を紛失することはなくなった。
トランジションエリアについて
99tのトランジションは長いのが有名で、650mくらい移動する。トランジションエリアは「ハッピー・サイエンス・ユニバーシティ」つまり宗教法人「幸福の科学」が作った不認可の私塾である。あのあたりで2000人規模の収容が可能な場所がそこくらいなのだから仕方ないが、一宗教施設を使うのはどうなのかなーと思いつつ、周りに合わせる程度の速さで走る。トランジションにはなんと13分もかかってしまった。

バイク 91 km
バイクは主に九十九里有料道路を走る。これも事前のリサーチはあまりせず、フラットだから大丈夫だろうくらいに考えていたが、スイム前に雑談をしていた方が経験者で、行きは向かい風が強くて大変だから緩めに、帰りは追い風だからガンガン行ける、と教えてくれた。風のことはあまり意識していなかったが、たしかに海沿いだから風は強いだろう。経験者の話は貴重だ。全体として腰痛を気にして姿勢を変えたり出力を抑えたりしたので、負荷のないバイクとなった。心配だった疲労感や腰痛はあまりなし。ただこれがニューバイクの恩恵かどうかは、今となっては比較しようもない。エイドは2周目の中間地点のPAのトイレに立ち寄ったのみ。時間を気にしないと、トイレにも簡単に寄れる(そして若干の休憩にもなる)。

次回はもう少し力入れよう。
【ミドルに向けてアップデート バイク編】
①ニューバイク購入
その効果を実感するにはもう少し時間と練習が必要。後半感じたのは、スピードを上げた時、その真価の片鱗が見えた気がした。流すだけならどれも同じ。
②DHバー
これもまだ練習中。後半ようやくというところ。
③ステッカーを貼る場所について
Tatsuki Watanabeさんが紹介してくれたバイクステッカーの貼り方。こんなに簡単で良い貼り方があったとは。

ラン 21 km
たいして疲労感もなくスイムとバイクを終え、いよいよラン21kmの始まり。予想通り、最初は4:50/kmと、ありえないペースで始まる。急いでペースを落とし、6:00/kmで有料道路を2周回。1周目のエイドのところで、Youtuberのヒロさんと遭遇。そのまま2〜3分は一緒に走った(彼は2周目)が、話しかけると迷惑かなと思って放っておいたら、あちこちから「ヒロさんですね、頑張ってください!」などと声をかけられていた。自分もYoutubeを拝見しているのだから、声をかけるべきだったか・・・?などと考えているうちに、彼は先の方に行ってしまった。エイドには毎回立ち寄ったものの、ランは15kmくらいまでは淡々と進むことができた。しかし、15kmを過ぎたあたりでフィニッシュラインの横を通り過ぎるというコースがあり、私はそういうのに大変弱いのだ。「もうここで終わりにしていいよ」と言われている気になり、一気に忘れていた疲労感がやってきた。そこからの5kmが長いこと。5kmは朝のコースだからそのコースをイメージしよう・・・と思い、あそこの建物までがいつもの⚪︎⚪︎くらいの距離だな、といつものランニングコースをイメージして風景に当てはめるイメトレ。必死にイメージしてみたが、どう考えてもいつもより長く感じる。5kmってこんなに長いっけ?そう思いながらとにかく走り続ける。止まらなければいつかはフィニッシュできるのだから。最後の1kmは海沿いの素晴らしい景色。疲労感と達成感と美しい景色でよくわからないくらい混ざり合った感情を抱えてゴール。ミドルディスタンスのゴールってこんな感じか。オリンピック・ディスタンスは全力を出し切って「息が切れる・・・!」という感じだったが、ミドルはなんとも言えない複雑な感情のごった煮だった。



【ミドルに向けてアップグレード 栄養編】
(バイク前)
①TAに置いといたゼリー飲料
(スーパーのプライベートブランド)
(バイク中)
②エネ餅 2本
今回初めて使用した。食べやすいので良い。
スポーツデポにあったので購入。
(ラン前)
③TAに置いといた塩ラムネ2個
(ラン中)
④Mag-on apple味1本
⑤medalist コーヒー味
④と⑤はマラソンで経験済み。
以上。ミドルはこれで必要十分だった。
まとめ 初心者は卒業?
色々あったが、ミドルを完走できたのは一つ自信に繋がると思う。今まで初心者トライアスリートを名乗っていたが、これで「中級の入口」に立った気がする。あくまで入口だが...。

