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何もないというわけではなくて―片浜海岸

 片浜駅の開業は新しいですが、隣りの原駅も明治22年の開業時にはありませんでした。
 開業時の沼津駅のとなりの駅は吉原です。この間3里半の距離がありますが、維新政府が東海道線の開業を急ぐあまり駅の設置を制限するという方針を取ったためです。これに関する事情はあまり研究されておらず、調査する必要がありますがJRが本来国立公文書館に移管すべき史料を民営化を盾に拒んでいるため如何ともしようがありません。
 因みに今まで公刊された東海道線の歴史はその殆どが関係者によるもので、個人研究は史料の限界からその殆どが孫引きでどうにもなりません。
 一言付け加えるなら、孫引きでドヤ顔するのはみっともないからおよしなさい、なのです。
 さてさて。
 駅に着く前に気になる緑埠があるので見に行った。神明宮という神社で古墳と児童公園を兼ねているが遊ぶものがいない。

神明宮
境内の遊具

 駅前通りを100mほど行くと線路に平行して東海道が走る。こちらは狭い歩道の対面交通路でやはりこれといったものがない。しかし駅前通りと食い違いになる道路が東海道の反対側にありそこはスーパーマーケットやファミリーレストラン、中古物品販売店がある一角へ至る。この一角の向こうは千本街道でこちらも歩道のろくに付かない対面交通路だがその奥が千本松原。千本松原と言うと沼津の景勝地として知られるがそれほど風致に優れるものではなく、中は墓地として使用されている一角もあるが他は散策路があるだけで座って休むようにもできていない。千本松原の向こうは海岸堤防で、これが千本松原の風致を損なうことになったが今更解消することもできない。西へ行くと新規に排水路が建設中でその先は進めなくなった。海に出たら波が荒く、また住民による海岸清掃中だったのですぐに引き返した。
 城址が御出御出をしてゐる。

東海道
千本街道
千本松原
砂浜・駿河湾・鷲頭山


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