沼津駅―そろわない理由
全体を地図で見るとハッキリするが,ホームの位置が揃わない。1番ホームから3番ホームにかけて順に西側へずれていて,御殿場線用の3番ホームは1番ホームからホームの半分近くも大きくずれる。
これは現在の東海道線ホームが御殿場回りの旧線時代のホームを受け継いだために新たに御殿場線用ホームを新設することとなったため。そのため東海道線切り換え時に新設された東京方にある地下通路出入口階段は新設ホームには1か所しかなく,その階段手すりの奥には2階建ての乗務員用詰所建屋が置かれた。3番ホームは3本あるホームのうち最もモダンですっきりしている。逆に駅本屋寄りの1番ホームは跨線橋と地下通路階段上の間が古軌条レール組に線の細い棒鋼を用いたラチス桁,また木造の東京方寄り上屋より背が低い屋根のため継ぎ接ぎで貧相になっている。
注:桁と梁そしてトラスとラチス
桁と梁には違いがあって、桁とは建築物の長手方向を水平に架けてその上に載る部材を支える構造材を言いまた梁とは建築物の短手方向に水平に架けてその上に部材を支える構造材をいいます。トラスとは三つの材で三角形を形成して安定な構造とするもので、ラチスとは二つの平行な部材に斜めに渡して水平方向を維持する材で平行材とラチスで三角形を構成して(そのためラチスは複数渡すことになります)トラスを形成して構造します。少々わかりにくい説明ですが岩波書店から発行されている日本建築学会編『建築学用語辞典』を読んでも解かりにくい説明なので御容赦寛恕を…
前回の反省会:記事の文体が違うのは、実は某誌に投稿を予定していたのを急きょ変更してこちらに載せたためです。
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